エミュレータの異常な世界

エミュレータという便利なものがある。 ある計算機を、あたかも別の計算機であるかのように変身させてしまうものだ。

エミュレータの法則というのを思い付いたのできいてもらいたい。

エミュレーションするアーキテクチャは常に、エミュレーションされる アーキテクチャよりマイナーである
(笑)。

つまり、マイナーなOSを偏愛する(ずきっ)人が、メジャーなOSのソフトを使いた いからエミュレーションをするのである。 わざわざメジャーなOSでマイナーなOSの真似っ子をしたいと思う人はいない。 したがって、エミュレータがあることでマイナーな側がメジャーな側より優れて いる(包含しているわけだから使えるソフトが多い)と誇ってはいけない。 まあマイナーなことを誇りたがる人もいるにはいるんでしょうけれども(笑)。

例えば、 FreeBSDはLinuxよりマイナーなので、しょうがなく大量にある Linuxのソフト(特に商用)を動かすためにエミュレータがあったりする。 逆はない(と思う)。 FreeBSDやLinuxのWindows95エミュレータ(wine95)、 Windowsその他のファミコンエミュレータ (Windows用たまごっちエミュレータなんてのも)、などなど考えてみれば 実に良くこの法則はあてはまっている(笑)。

お互いにエミュレータを持っている2つのアーキテクチャというのはいま、 思い付かない。AでBのエミュレーションをした上でAのエミュレーションを したりすれば面白いと思うんだけどね(笑)。


てなことを書いてから、例外があることに気がついた。 エミュレーションされる側が実在しない、もしくは古典的すぎて入手が 難しいマシンであり、それなのにどうしても使う理由がある場合。 CAP-X(通産省推奨言語(笑))やMSXなど昔のパソコンのエミュレータなどはこれに 当たる。どーでもいいけど、こないだSONYの販売店向け商品カタログ見てたら、 SONYのMSX用フロッピドライブ(2DDだったか)ってまだ売ってるのね(笑)。

ところで変わったところでは YAMAHAの音源モジュール用DX-7(古典的なデジタルアルゴリズムシンセだ) のエミュレータなんてのもこの範疇なんだろうか。

まっきんのPCエミュレータ

iMacのPCエミュレータは世の中の他のエミュレータとは異なり、 実に真面目に作られていて、なおか つユーザも切実な思いで使っていることが多い(笑)。

まっきんOSのPCエミュレータには、メジャーなものが2つある。

前者は有名なPCエミュレータである(まっきんOSに興味がない私でも知っていた)。 後者はVirtualに対してReal、というわけで後発組かと思われそうであるが、 実は『SoftWindows』として知られている者のPCエミュレーションエンジン部分 である。

ただし事前に入手した情報では、RealPCに同梱されているWindowsは特殊な Windowsだといわれていたが、買ってみるとそんなことはなかった (それどころかRealPC単体のパッケージに対しては、『市販のWindows 3.1/95を お買い求め下さい』という注釈が付いている)。ただし注意点があるので 次章で述べる。

というわけで値段とか発売元を別にすると、両者ほとんど違いはないと思われる。 どちらにも共通なスペックを挙げてみよう。

ADBのないiMacでPCエミュレータを使う

上の項目をみると不安になるのが(事実、iMacのMLでもこのことは 取りざたされていた。この項の情報もMLの記事がネタ元である)、 ADBバスを持たないiMacでは、キーボード・マウスはどうなるのか? という ことである。

だが元々、iMacのBIOS(PROMといわれている)かなんかが、USBデバイスの キーボードとマウスだけ、ADBのようにフェイクしてくれる仕掛けに なっているらしい。したがって、まっきんOSの数あるアプリケーションからは USBキーボードとマウスだけはADBキーボードとマウスに見えるのである。 したがってこれについては心配無用。

だけどエミュレーションのADBキーボード・マウスをさらにPCエミュレータで PCのデバイスに見せてしまうんだから……(笑)。 iMacだってもちょっとジョブスにやる気があれば、 ADBとか今までのアーキテクチャも、まっきんOSも(だから当然アプリケーション も全〜部)捨て去って新しいものにできたと思うのだが。 iMacはまっきんと違う、なんちってね。

Real PCを導入してみました

さて、ここからはReal PCだけの話である。 現時点(9月頭)では、Virtual PCがバージョン2.0.1から2.1にアップグレード したばかりであり、2.1の日本語版(まあPCエミュレータだけだから 日本語もくそもないのだが、付属のDOSやWindowsのキーボードドライバが 日本語ローカライズされている可能性もある) の入手が3週間ほど先になりそうだからである。 Virtual PCではWindows98も既に(2.0.1の段階で)動いているらしいんだけど、 そこが謎である。

ちなみにReal PCは'97年の秋のパッケージがまだ売られており、それに 対してパッチが出ているが、Windows98への対応(これまた後述するように ドライバの問題である)はやはり間もなくという ことである。

さて 前述のようにReal PC (SoftWindows)に同梱のWindowsが、特殊なWindowsである という誤解を与えているのは、おそらくそのデバイスドライバ (キーボード・グラフィックアダプタ)のせいであろう。 一説によるとこのデバイスドライバのお陰でVirtual PCより高速で動く ようであるが(試していないので不明)、 内外の情報を総合すると要するに(私の憶測が一部混ざっているので不確か)

ということなようである。

もちろんこれらはWindows (3.1/95/98予定)のドライバであるわけで、 他のOSを使おうと思ったら利用できないアドバンテージである。 特にVGAしか使えないのは困ったことである。何らかの 有名グラフィックアダプタのエミュレーションをしてくれるといいんだけどな。

その他Real PC特有(Virtual PCにもあるかもしれないけど、現状ではわからない) の便利なスペックといえば、以下のようなことが挙げられます。 Win98をインストールしてみました

Win98はインストールしないでください、とMPPCのページにある。 しないで、といわれるとするのが私である(笑)。

さて、インストール自体は私の人生の貴重な1時間をムダにしただけに 終わったが、上記のような情報が得られた。 つまり、キーボードドライバ・グラフィックドライバをインストールする ところで、Windows98のインストーラに対してReal PCが 『俺は標準のキーボードを持っていない』『グラフィックカード ……(以下同)』と主張するようなのである。したがって ここをスキップすると当然のごとく、再立ち上げ時にコケる(笑)。

まあそんなこんなで再立ち上げ時にも青空画面は表示されるので、 一応フルスクリーンモードに切り替えて記念写真を撮ってみた。

Win98 on PC emulator (failed)
周囲が汚ないのでモザイクをかけてあります。

なお インストール時にかかった時間から推測すると(iMacのCD-ROMドライブが24倍速 だ、など不公平な面もあるが)、Real PCのパフォーマンスは おおよそ75MHz〜133MHzのPentiumマシンに インストールしたときと同じくらいである。 FreeBSDをインストールしてみました

さてこのページの最終目的(つーか私がiMacを実用利用しようとしている最終形 態)は、FreeBSDを動かすことであ る。

幾人かから以下のようなありがたいコメントを頂いた。

が、私のiMacの購入目的は使うためではない。 とにかく純粋なハッキングのためであるので、 以上は無視する。 多分動き出したFreeBSD上では何もしないであろう(爆笑)。

さて、インストールといえば通常私は、フロッピで立ち上げてイーサ経由で ローカルネット上のディスクからftpしてくる。 が、この方法は使えない。

  1. 何よりiMacにはフロッピドライブがない(笑)
  2. 自宅に置いているのでイーサもない(※ 当時)
  3. 他のマシンにFreeBSDアーカイブを置いていない(つーか自宅にある 他のftpサーバといえばLibrettoだけ(笑)である)

1. はまあ、Imation/松下のUSBフロッピを待てば何とかなるだろうが、 そんなには待つ気はない (それ以前に多分Real/Virtual PCがUSBフロッピ on まっきんOSのサポートを してくれないと使えないであろうが)。 幸い、FreeBSDのインストーラは、なんとDOSから立ち上げることが できる。あまりこの方法は知られてないのね。 fbsdboot.exeというのでカーネルを立ち上げるのである。

2. と3. は、まあ普通のFreeBSD(自宅)ユーザは、CD-ROMからインストールする みたいなんで、とりあえず私も今回(はじめてだ) Wallnut CreekのCD-ROM4枚組み(FreeBSD 2.2.6)を買ってみました。 自分で2.2.7を焼いても良かったのですがね。

なお、このCD-ROMはいわゆるbootable CD-ROM (El Torito)である。 当然、Real PCからのCD-ROM bootも期待してやってみたのだが (『Real PCをリセット』するときに、Cキーを押しっ放しにしてみたりなんかし て(笑))、これはダメなようである。エミュレータなんだからこの辺もちょっと 工夫してもいいような気もするんだけど。

今後の展望

というわけでこの項はまだまだまだまだ続きます。

とりあえずお遊びとはいえ