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出典: Tariki
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広州おまけ観光
広州はおまけ観光で得をした感じであった。
最終日に広州から飛行機で帰るのだが、当日香港から移動したら万一のことがあってはいけない、と思い、広州で一泊した。午前遅くに香港を出て、着いたらもう夕方ではあったが、近くを観光することにした。
近くといっても広州の中心地のホテルをとったので、古い町並みを残していることで有名な上九街・下九街、遊覧船で〓河を遊覧、というのはホテルの周りでできた。
交通が不便な広州
広州というのは実に広い街だ。その上交通機関が不便である。タクシーの乗車拒否は当たり前。広州空港→KCR(香港に通じる)駅と、KCR駅→ホテルの2回で合計、5台は乗車拒否されたか。近くもない距離で(道なり10km程度)、大荷物を持っているのを分かっているのに乗車拒否である。うろうろしていたら10kmで200元も取ろうという白タクまで現れた。ふざけるな。
ちなみに最初の移動で乗車拒否に遭いまくった場所(リムジンを降ろされた場所)では、我々の旅行用トランクケースはぜんぜん『大荷物』ではなかった。ビックカメラのようなショッピングセンターの前で、我々より大きなステレオ一式とかテレビとかを積み重ねてタクシーをキャッチしにかかっている現地人が多数いた。オリンピックの北京で問題化しているが、やはりタクシーが足りない。現地ニュースでは、白タク撲滅のためライセンス化したら、ライセンスを取れない運ちゃんが続出しているそうな。
ちなみに広州の労働者の給料最低ランクは後述のように月給800~1000元くらいだと思う。KCR駅からホテルまで正規料金(40元〓ほど)で乗せてくれた運ちゃん (中国でも仕事をきちんとするひとはきちんとする) には、チップを弾んでやった。
MTR(地下鉄)はまあ、観光には実際便利であったし、上記の移動でも利用すれば便利だったかもしれない、ということは後からわかったのだが、なにぶん駅の間隔が広すぎる。その上、地下鉄の駅から500m以上離れたところから『この先地下鉄』の看板が出現する(笑)。
広州では、実は路線バスが一番便利であった。空港からのリムジンを降りてKCR駅まで重い荷物を抱え、乗車拒否に苦しみながら結局、便利に利用できたのは運賃2、3元のバスである。ただしバス停も日本からみたら、異常に間隔が広い。目的地の近くで降りたつもりが、降りてから実に歩かされた。しかもバスの中では、2人がけの座席に脚を開いて座っている乗客が多数、そのうちの一人は制服を着た警察官であった。
下九街と美食街
古い町並みを残した下九街はライトアップされていて、夕暮れはきれいである。昔貿易で一財を成した人物が開いた街だそうだが、中華風洋館(洋風中華館)が残っている。
下九街と平行して広場付近にあるのが、美食街である。中国全土の料理を集めたちょっとしたテーマパークみたいになっている。地元民が楽しんで食べ歩きしているようだ。小腹が減ったのでここでいろいろな屋台から好きなものを買い、食べることにした。
座れる席はいっぱいだったので相席を頼むと、相手は嫁と同郷、台湾人だという。いや台湾人は世界の観光地にはどこにでもいるという民族(笑)なのだが、なんとそのひとはその美食街のオーナーだという。広州で美食街を経営して成功しているやり手が台湾人だったわけである。ビールを売っている店を探してきてくれて、そこ(店子)の小姐をからかったりして和気藹々とやっている。
オーナーがごゆっくり、といって席を立つと、今度は母娘連れがそこに座った。中学生くらいの娘が向かいの台湾屋台のおあじぇん(台湾の名物、牡蠣のお好み焼き)をねだっている。寿司をつつきながら、あなたもここに来たならおあじぇんを食べたら、広州で食べられるのはここくらいよ、と我々にも勧めるが、台湾人の嫁は出来上がりをみてちょっとねー、と躊躇している。
そうこうしているうちに、日本から来たの? ときくので、嫁が、夫は日本人、私は台湾人、と 答えると、娘は絶句し照れ笑いして臥せってしまった。本場の台湾人と知らずおあじぇんを食べなよ、と勧めたわけである。
今回の旅行のことを話すと、その一家も4人で雲南の旅行をしたことがあるらしい。鉄路と チャーターバスで4人前予算7万円くらいで旅したらしい。日本からの飛行機とは比べ物にはならないだろうし、我々がパックツアーで泊まったのはすべて超豪華ホテルであるが、それでも我々のツアー予算に比べ一桁安い。とはいえ、レジャーに7万円程度掛けられる暮らしをしているわけだ。ちなみに娘の教育程度は高そうだったし、この家庭は中流の上といったところであろうか。
遊覧船
ここからホテルをはさんでちょっと先の船着場にはバスで移動することにしたが、先ほどの母からきいた路線のバスはぐんぐん違う方向に行く(逆方向に乗ったようだ)。MTRの連絡をみつけて乗り換えることにするが、バスを降りてMTR駅の場所を地元民にきいたら間違った方向を教えられ、 一駅分歩いてしまった。
結局ホテルの最寄り駅(といっても500mある)から船着場まで500m歩き、遊覧船に乗った後も延々 ホテルまで歩いて帰ってしまった。
夜景はそれなり。ライトアップされた人工の美。しかし遊覧船の西の折り返し地点あたりでは、じゃんじゃか音楽を鳴らし、サーチライトやレーザーが空を舞っている。近所の住民は嫌にならないんだろうか。
広州の物価
帰りにホテルの裏で美味しい広東料理屋をみつけたので入る。美味な料理を持ち帰り2品ほど頼んで 15元、200円では日本なら学食でも食えるかどうか。
広州の諸物価だが、泊まっているホテルの従業員募集で月給800~1000元程度というのを見てしまった。まあ雇われサービス業の労働水準としては最低ランクだと思うが、麗江のホテルのウェイトレスが500~600元といっていたので、あまり違わないことになる。
もし月給900元、日給換算30元だとすると、MTRの初乗りやバスの2元というのはかなり割高である。日本で日給換算1万円 = 年収300万とすればバスやMTRに乗って700円取られる感覚だ。MTR駅の位置を知らない地元民がいても不思議はない(笑)。10km乗って30元 (日本の1万円感覚)のタクシー利用などもってのほかだろう。
安いと思った広東料理屋でも、一人で麺を食べて5元程度だとすると、日給換算の1/6、日本の感覚で1500円以上することになる。
翌朝出発前にも、その料理屋でやはり、3品17元で広東料理に舌鼓を打っていると、後ろで実直そうなOL、あるいは大学生くらいの年齢の女の子がひとりで麺だか粥だかを食べていた。彼女の暮らしぶりがどうなのだかよくわからないが、一杯1500円(相当)の麺を食っていることになる。
その前に訪れた雲南では、労働賃金は安いが物価も安い。外と交易しなければ、豊かにやっていけるということだ。香港では物価が高いが労働賃金水準は高い。これは日本と同様だ。
広州はまさに外国企業が特区などに押し寄せ、発展の真っ只中である。労働賃金が安いのに物価が高い。その歪が大きいようにみえる。交通も不便だし、なかなか暮らしにくそうな街である。
