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出典: Tariki
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工人舎SC: イントロ~出会い、そして台湾版について
ASUSのEeePCが出てからというもの、世の中私の大好きな小型PCに追い風である。だがまて、ちょっと違う。
大きすぎる『小型PC』
そもそもEeePCが出た昨年(2008年)初頭、さすがに食指が動いた。香港版・台湾版が先行発売になったのをみて、すかさず発売当日にeBayで購入しようと思った。後述するが、X60を手に入れてからというもの、私の小型PCらいふは、しょぼい性能だが毎日毎時持ち歩く→そこそこの性能だがそこそこ持ち歩く、と変化していた。前のVAIO U101は壊れたわけではないが予備機にとっておいて、2007年からかれこれ1年半、小型PCなしの生活を送っていた。
しかしEeePCってこれ、2008年3月に台湾に行ったときにもみたが、ちょっと大きすぎる(笑)のである。EeePCは幅が25cmくらいなので、私の小型PCの基準、約20cm×15cmをややはみ出る。画面が横長なのも良くない。横に長くても画面というのは使い道はないが、縦に短いとブラウザなどで一定行数が確保できなくてつらいのである。それから性能も良くない。安かろう悪かろうの性能である。
そう、2008年に世の中でこの手のPCがヒット商品になったのは、要するに世の中の、特にもう一台目のデスクトップPCを持っているひとが、5万円以下と安いので、二台目のラップトップに飛びついただけのことなのである。液晶は(他でも書いたが)面積に値段が比例するので、小型PCは安くつく。ただしその他の部分はふつーに作ろうとすると高くつく。加えて私みたいな小型PCまにあというのは従来限定されていて、必然的に隙間向け少量生産になるので高くついた。VAIO Uなんて体積が他のPCの1/4くらいなのにむしろ高いくらいで、値段を言うと「ひょえー」と驚かれたくらいである。
だが唯一私の(そして隙間な小型PC愛好家の)『持ち運び端末に性能は要らないじゃん』という主張だけは、この度世の中に認められたように思う。そう、小型PCはいつも持ち運んでそこにあることが重要で、性能は要らない。
話を元に戻すが、EeePC、そしてそれに続く有象無象は、あまり小さくない。すべて25cmクラスで、あまり小さくはなく性能は低いので割と中身はスカスカ、それまで我々隙間愛好家のアイドルだったVIAの路線にIntelもAtomなんてので参入してくれて、だから安い。結局、有象無象は私のはーとを掴むには至らず、X60との愛の日々(笑)は続いた。
久しぶりの小型PC
雲行きが怪しくなったのは2008年の終わりころである。まず工人舎がこれまたあまり小さいとは思えなかったが、同社がもともと得意だった『それほど小型でもないPC』をますます小さくした。これがこのページのお題、SCシリーズである。これは奥行きが問題だった。上記基準をややオーバーするが、持ち運びのキーポイントとなる胴回りが太くなるので奥行き基準は厳しい。また話はそれるが、先週(2009年1月)発表になって話題になっているVAIO Pシリーズは、よくもあれだけ胴回りを削ってくれたと思う。SONYが『ジーンズのポケットに入る』と広告を打って、やっと世間も厚さより胴回りのほうが持ち運びには重要だ、と気づいてくれればよいのだが、残念ながら幅がEeePC同様の25cmクラスである。これが20cm以下になったら即買うのに。あ、それじゃかつてのVAIO Uか。
もうひとつ、富士通のLOOX UというのもX60からの浮気の相手として検討対象に挙がっていた。いやこれはもう、『購入する』ボタンの接点が接触してオンになるまであと0.05mmというところまでいったのであるが、ふと写真を見ると、そして落ち着いて電器屋に見に行くと、ななななんとあろうことかCtrlキー (世間ではCAPSキーとよぶ、Aの左のキー。私はCAPSを押したことがないので購入後5分以内にレジストリで殺してCtrl化する) がない。これではEmacsVTエミュレータその他Windowsでもショートカットばりばりの私には使えないではないか。結局これも買わずに年を越すことになった。ちなみに、隙間まにあ向け小型PCを歴代いろんなメーカで開発しているひとってのがいて、東芝(Libretto)→CASIO (FIVA)→SONY (VAIO U)と転職しているのではないかと私はにらんでいるのだが(笑)、このたび富士通に転職してLOOX Uを出したに違いない。それが証拠に型番にVAIOのUを引きずっている。
さていよいよX60との蜜月がやばくなったのは、2008年12月に台湾に行ったときのことだった。用があって先行して台湾に渡り、もともと台湾に行ったら中文版・BPMF (ㄅㄆㄇㄈ、台湾・香港の中国語のかな文字みたいなのが書いてある基本的に英語というか国際標準配列のキーボード)のEeePCを買おうとたくらんでいた嫁と合流し、私が行った時点でまだ購入していなかったので、台北のNOVA (日本でいったらビックカメラかなあ、ちょっと違うけど) にいった時のことである。
嫁:「いまのPCは仕事に持っていくのには重くて大きいんだよね」。 私:「いやでもEeePCはいまのPC (※ ACERの横30cmクラスのPC )よりちょっとしか軽く小さくないし、性能は安かろう悪かろうだし、結局使わなくなると思うよ」
なんて会話をしつつLenovo専門店の前に行くと、新発売 (でもないけど。Lバッテリと大容量HDDのモデルが12月下旬に発売になっていた) のIdeaPadがおいでおいでをしていた。
店員にいろいろ聞いてみると、バックアップツールなんて上位機種顔負けだしビデオ出力は尻尾が不要だしHDDが2.5inだし (あとでSSDに楽に換装できる)、悪いのはスティックポインタがなくなったくらいで、私だってX60にあれこれ詰め込んでいなければ (※ 一応Core2duoなのをいいことに、コンパイラからエディタからVMwareからCADソフトからFS2004から動画編集ソフト3種類まであらゆるものをこれで動かしている)、こっちのほうが軽くて小さくていいくらいである。
まあこれだってLenovo版のEeePCなので、私は結局もう一台同じものを買うには至らなかったが、そこで急浮上したのが工人舎SCまたはLOOX Uの中文BPMFキーボード版を買うことであった。
私は何が嫌いって、ムカデとJIS配列が嫌いである。べつにキーボードにかな文字が書いてあるのは無視すればよいのだが(かな打ちも速くはないができるが)、JISキーボードは2の上に@がなかったりシングルクォートの位置がおかしかったり、とにかくハッキングするときほどよく使うキーの位置がおかしい。日本のプログラマに国際競争力がないのは、JIS配列キーボードのせいだ (笑)。
実際VAIO UやX60などは英語キーボードへのメーカ換装サービスや英語版(OSも英語なので変な和訳がなくて快適である)を購入していたし、FIVAの時代はホワイトで消して書き直して(それが手垢で汚くなって)いたりしたが、工人舎SCもLOOX Uも台湾版があるのに(英語版はあるか知らないがあるだろう)日本国内では買えない。
また折からの円高である。実は円高でも円安でも台湾でハイテク製品を買うのにはあまり影響がない。円高になると日本メーカは仕入れ値を上げて利益を確保・原価割れしないようにするわけだから所詮、日本で買うより数%割高につく。台湾製品なら安く買えるのだが、その場合は日本の代理店が輸入して売っているものだって値下がりしているので、旅行先で急に必要になったとかでなければ、わざわざ旅先で買うメリットはない。円高でうれしいのは牛肉麺一杯とかの値段が円換算で下がることだが、台湾産で日本に輸入できないものだから安く買えるわけで、高くたって安くたって台湾に行ったら食っちまうわけだから結局、小金が減らないのがうれしいだけである。
ところが、工人舎のPCなんかは値付けのタイムラグがあったためか、日本で買うよりわずかに安かった。ちなみにLOOX Uは日本より10%くらい割高、前出のLenovoは中国産だが日本円と台湾元と中国元の微妙なパワーバランスのせいか、各国のGDP = 購買力を考慮しているのか、 日本より数%割安であった。
ということで数日間台湾を回っている間悩んだ末、台湾版の工人舎SCを購入するに至った。ふぅ、長い(笑)。
(追記) 比較的安く手に入ったと思って日本に帰ってきた矢先、工人舎が日本国内向けモデルの2万円値下げを決定した(台湾でも同様かもしれないが)。ぐすん。
台湾版と日本版の違い、またはACアダプタと電池
台湾版を手に入れてどこが違ったかというと
- BPMFキーボード(前出)
- OSがVistaで (これは日本版も同じ) 中国語版
- →もともと中国語版のOSは使うのには何ら問題はないし、日本に戻ったらすぐ(買いだめしてある)英語版XPにグレードダウンして入れ替えるから何でもいいや、と思った
- 地上デジタルチューナがない
- →日本独自規格なので実装していても無駄だからだろう。実は日本に帰ってくるまで知らなかったが、日本向けは絶対私が使わないTVチューナなどというものがついている (内蔵なので除去できない)。数gかもしれないし使わないとき電源切れるのかもしれないが、信頼性低下につながるものはついていてほしくない。
- GPSなしモデルだった
- →これはオプションの問題か。GPSまにあの私としてはあり得べからざることのように思われるかもしれないが (誰も思わねー)、GPSは単体機が吉、PCについているとデメリットのほうが大きい、ということをすでに実感しているのでこれも不要だった。
- ACアダプタのACコードがアースつきでごつい
- →日本でもう一個ACアダプタを注文して解決。
というあたりだ。3・4項目であるが、これらのインターフェースが装着されるはずの穴は残っているはずで、プラスチックの化粧板で目隠ししてある。せめて開閉式の蓋にしてもらえれば、SDフラッシュメモリの1、2枚は収納できるのに(笑)。
5項目は、いや冗談じゃなく旅の時にはかさばるよ。なおかつ3端子→2端子のAC変換プラグもいるしね。嫁の台湾購入のAcerのもLenovoのもすべてこの型のコードでした (ACアダプタ側の口の断面がヨーダの顔みたいっつーか『°o°』みたいに並んでいる)。台湾は別にアースなしの日本と同じA型 (平2P型)・110Vが主流なので、単なる習慣の問題でしょうが、あるいは法規制があるとか? ちなみに同時期に嫁が買ったLenovoのIdeaPadのACアダプタがそっくり (たぶん同じメーカ・made in China) でコネクタの形も同じだったので夫婦で使いまわしできるかと思ったら、工人舎のが19V 2.65A、Lenovoのが20V 2Aでした。ほんとかよと思ってテスタで計ったらほんとに1V違っていた(笑)。怖いので (旅など非常時以外は) 使いまわしは諦めることに。
さて私は毎日持ち運ぶPCについては歴代、Sバッテリもう一個とLバッテリ、ACアダプタの予備をもう1、2個注文することにしている。ACアダプタは職場に置きっぱなしのも最低もう一個必要だし、出張などで外で使うためにLバッテリ、それほど長時間は必要ないが軽量でもう一個バッテリを持ちたいときのため(あとへたったときのための予備)にSバッテリもう一個は必要だ。だからいろいろ文句を言ったが、ACアダプタは結局もう一個買うことになるわけで。ちなみにLibretto~FIVAまでは同じ (コネクタ形状、電圧) ACアダプタだったので、標準添付品だけで売るくらいACアダプタがたまったし、海外旅行時に成田空港でACアダプタ忘れに気づいたときは成田空港の売店でACアダプタを入手することができた。最近のX60のなんかは独自規格であるだけでなく機種ごとに違うが(電源制御アプリでみるとアダプタとPCが通信している)、困ったものである。
日本版のACアダプタが来てみると、確かに体積が違う。劇的に違う。いやおかしいと思ったんです。webでのSCの紹介記事に『ACアダプタも小型軽量』なんてあるので、台湾版のごついACアダプタなわけないと思っていた。写真ではあまり違わなくみえるかもしれないが、厚みも含めれば体積が倍くらい違う。上記のように3端子用のコードなのでコードもぶっといし、当然2Pへの変換プラグも必要なので、セットで持ち歩くと体積はかなり違うのだ。これって台湾でも小型軽量のACアダプタでいいはずで、こういうところでの顧客損失ってないのかね?
ともかく、異なるACアダプタなので日本版のは中国産ではないのかと思ったら、包装ビニールに『MADE IN CHINE』の文字が(爆笑)。
話は前後するが、ついでに電池のことをば。Sバッテリは小型軽量ながら2.6Ahである。手元のX60のもラップトップ用電池としては比較的小型だが、その半分くらいである。同じく2.6Ahとあるので、あれ、と思ったら、そっちは14.4V (LiIon電池の4セル直列だろう)、SCのは7.4Vであった。容量にして約37Whと19Whと、2倍も違う。
Lバッテリは、後ろからはみだす形でつく。奥行きがあることですでに文句たらたらであるが、こうなるともう正方形といっても良いくらいのシェイプである(笑)。なおアーマーケースはLバッテリがはみ出す部分だけ穴が空けてあって、Lバッテリ装着時でもアーマーケースで持ち運びできる。が、ますます重くなるのでちょっとなー。
各モデルのまとめ
上記は私が入手した、SC3KP08HTWというモデルについてである。いま日本工人舎のページをみて整理すると、各モデルの型番と仕様は次のようになっているらしい。
- SC3: ここまでは共通
- KX06: 日本版XP、地上デジタルTVチューナ、黒
- WX06: 日本版XP、地上デジタルTVチューナ、白
- KP06: 日本版Vista、地上デジタルTVチューナ、黒
- (WPがあるかどうかは不明)
- KP08: 台湾版Vista、黒
- (台湾版で白モデル・XPモデルがあるか不明)
- A: GPSなしBTなし
- F: A + MS Officeプレインストール
- GA: GPSありBTあり
- HTW: GPSなしBTあり(台湾版)
- (台湾版にMS Officeプレインストールがあるか不明)
(ほかに韓国版のことが2chなどで話題になっているが型番・仕様など不明)
それからここで述べているおまけのアーマーケースは、台湾版のおまけであって日本では売られていない? ようです (台湾の通販などで入手できるかも調べていない)。
