Tech:pc:ksc:ssd

出典: Tariki

目次

SSD化 ~または分解と組み立てのボレロ

いや、工人舎SCはほんとーに萌え萌え (ってか燃え燃え) なPCだ。こんなに改造して遊べるラップトップなど、久しぶりだ。

SSD化に挑戦してみました。

荷造り (引越し前の準備)

すでに上のようなページがあったので、ZIF接続の1.8in SSD (60GBなのに高い。元々内蔵のHDDと同じサムソン製) の発注と同時にHDD移転ツールを発注した。通常は

  • 引越し前にダンプ→換装後即起動とか
  • 取り出し→母艦で旧HDDから新HDD移転→換装後即起動とか

という方法を用いるが、上のページと同様私も1.8in→2.5inのアダプタなどは持っていないから (結局持つことになるのをこのとき、たりゃは知らない)

  • バックアップ→換装→CD起動できるOSで中身復元

という手順を取らざるを得ないからだ。同容量ならFBSDとかでddしちまうのだが、今回は容量が変わる。減ることになるわけだ (HDDが80G→SSDは60G)。そういえば、台湾のNOVA (購入のくだり参照) でいろんなメディアからいろんなメディアへのアダプタばかり扱っている店があって (最近は台湾の店も怪しい度が低下してきた、というか怪しいものが世の中当たり前のように手に入るようになったからかもしれない)、そこに1.8in ZIFのアダプタなんてのもあったなあ、というのを思い出した。

まずはバックアップだが、お手軽にディスクイメージをそのまま余っていた2.5inに移すことにする。別に同容量でなくても余った分は未使用領域になるだけで、オリジナルHDDより大きければFreeBSDのddでただコピーできる。ブートセクタも、別ページで問題になっているリカバリ領域のWinREとやらも一緒くたにだ。

dd if=/dev/ad0 of=/dev/da1 bs=50Mとか

USB接続が低速でネゴっちゃったせいだと思うが3時間半くらいかかった。

ここからが大変です(笑)。



工人舎SCの中身

上のページに記述があるように、SCは全分解しないとHDDにたどりつけない。ふつーのラップトップは、最近はメーカでも故障だなんだで持ち込まれたときにHDDをさくっと外す必要があるのだろう、たとえペイントネジ (分解するとメーカにばれ、保証対象外になる) で留めてあったとしても、みただけで2.5インチHDDが裏にいるなーということが明らかな化粧蓋が裏蓋にあったりする。X60なんてネジ一本外すと側面にスライドする構造のベイ (いやほんとにそーみえるんだよ) が横裏にあったりして、まるで交換してくださいみたいな (いやダメだってば) 造りになっている。

HDDを換装するために全分解した最後の記憶は、(他人の持ち物だが) 確か富士通のクソ重くて大きいラップトップだった。'96年頃のはなし。こんなにばらばらにしないとHDDが交換できないのでは、販売後の保守コストが大変だろうになー、と思いながら組み立てた。ネジが2本くらい余った覚えがある(笑)。今回のはそれより大変だった。だから、上のページ他『工人舎SCのHDDを{大容量化|SSD化}しました』なんてページがあったら、その持ち主は尊敬していい。たぶん同業者 (本職) だとか、子供の頃『ラジオの製作』読者→TK-80で遊ぶ、なんて過去があるはずだ。

ともかくこのPCの組み立てには小ならざる人・時間が掛かっている。また修理の手間も大変なはずだ。皆さん、工人舎を応援したければ、値切って買ったりとか修理代が高いとか文句垂れてはいけません(笑)。

さて上のページでアドバイスがあるように、この手の『ばらばらになる』ラップトップは記録を撮って、いや取っておかないと本当に大変だ。'96年頃は大きな紙を広げて概略を書きながら (書いた図の上に紛らわしいネジを置いて行けばよい) 分解→組み立てなんかを行なったが、いまはデジカメがあるので楽だ。そのとき使った写真はこのページ最下部にアルバムとして掲載するが (工人舎のひとに怒られるかな? うちの近所みたいだが)、先に組み立てのことから書くと、実に簡単だった。別のラップトップPCで最後の写真からフォトビューアでみながら、遡っていけばよい。

なお写真は、コネクタやネジを外したあとなどはもちろんクローズアップで撮るべきだが、1シーンごとに記念撮影的にあらゆる大きさで撮っておくとよい。実は今回も「これどっから落ちたんだ?」という金具があったが(笑)、写真を見返してみたらはまっていた位置・向きが簡単に分かった。

本体のひらき。なぜかMB(右半分)がフレキで結ばれた2分割。
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本体のひらき。なぜかMB(右半分)がフレキで結ばれた2分割。
プラスチックぱちぱち留め。このボディ部分をひらきにする作業が一番イヤでした。
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プラスチックぱちぱち留め。このボディ部分をひらきにする作業が一番イヤでした。
内部からネジ留めされたHDD(?)穴。ネジ留めなのかテープ留めなのか分からないくらいテープがべたべた。
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内部からネジ留めされたHDD(?)穴。ネジ留めなのかテープ留めなのか分からないくらいテープがべたべた。

さてさて。工人舎SCの内部構造の特徴を述べると、次の点に尽きる。

  1. (ここまで述べたように) パーツが多い。組み立て・保守コスト大丈夫? というくらいパーツが多いのである。内訳は
    1. コネクタが多い。デバイスが多いのが理由であろう。通常ありうべきキーボードや液晶、ボタンやLEDやボリュームなどのほかにタッチパッド・タッチパネル・GPSや3GやWLANやTVとそのアンテナ、ドータボード同士を結ぶフレキなど、まるでコネクタの博覧会である(笑)。
    2. 基板が多い。3GやWLANなど (おそらくGPSやTVも) はモジュール化されている既存品を用いているようだが、なぜかマザーボードが二分割だったりとか、今回分解していないが筐体手前の電源SW・LEDなどの部分にもドータボードがある。
    3. 金具が多い。実は結構剛性があるなと思っていた部分がエンジニアリングプラであって、ネジの受けだけバラの金具だったりする。その割にHDDががっしりしたアルミフレームに入っていたり。
  2. テープ留め(笑)が多い。おそらく理由は
    1. フレキのコネクタなどのヌケ防止のため
    2. シールドのため
    3. 仮組みのため
    4. テープがないとばらばらになる (冗談)
    5. ユーザ様の分解時における自己破壊のため (これも冗談・でも後述のようにこれで大変困ることになる)
  3. プラスチックをしならせてはめるパチパチ留めが多い。私はこれが大嫌いで、分解のときこじるのにドライバを使うと傷つくし、爪を使うと深爪状態になる(今回もなった)。
  4. 無駄な穴があちこちに(爆笑)。私はGPSなしモデルだったから、GPSアンテナ(といっているがモジュールだろう)がぴょんと飛び出るところにある化粧板はいたしかたないとして。TVモジュールが入ると思っていたあたり (右横)にもいらない穴があるが、TVつきモデルではここが空くからといってTVモジュールにアクセスできる必要はないと思う。極めつけは、皆さんお気づきだと思うが、裏面のここにHDDがありますみたいな切り欠き。設計変更に伴う遺産ではないだろうか。現にここはなぜか内部からネジ留め(爆笑)されている。工人舎の保守セクションには、壁のあっち側のネジを回す念力ドライバーでもあるんだろうか。

フレキシブルケーブル切断

さて順調に分解は進んで、HDDがみえてきた。人間が造ったものだから人間に分解できず、または組み立てられないはずがないのだ。などと鼻歌交じりでやっていて、少々調子に乗りすぎた。好事魔あり。

今回の事件の犯人 (俺か?)。
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今回の事件の犯人 (俺か?)。
元HDDと特注フレキ(実は裂けてます(泣))。
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元HDDと特注フレキ(実は裂けてます(泣))。

上で述べた、テープべたべた留めが直接の理由だったのだが、HDDを留めているフレームを外す前にフレキを外そうと思った。そのためにはフレキをこれまた留めているべたべたテープが邪魔だ。フレキにはもちろん力を掛けないようにそーっと外したつもりだったが、金具にひっついた部分を剥がす最後で手が滑った。というか、湿布を剥がすときにゆーっくり剥がしても、最後は面積が減少して加速がついて、いきなり「びっ」と剥がれて痛いよね。あれです。

あっとおもったら、MBとHDDを接続しているフレキのZIFケーブルの角の部分が破れた。このフレキは『乙』の字の形をしており、おそらく特注品である。『乙』の字の曲がっている内側から避けたのだった。悪いことにちょうどテープが角の部分にかかっており、その角の部分はフレームと裏蓋に挟まれてフレキに折り目がついて弱くなっていたのだった。

万事休す。タイ米は炊いて大枚はたいて買って2週間しか使っていなくて、ここまで手間かけて分解して、乙 >> おれ、である。

といいながらも、別のラップトップでさっそく、代替品を探しにかかった。もちろんZIF接続のHDDがあるからにはケーブルも売られているはずで、IDEケーブルとかSATAケーブルとか、ソフマップで長さも色も選り取りみどり、みたいなのを想像していたが、少なくとも自作派で1.8インチHDDを使う需要はない (当たり前だ)。やはりラップトップのHDD換装時に必要になるらしい。

楽天でフレキシブルフラットケーブル(FFC)55mm 2本セットなるものをみつけた。これはZIF HDD→2.5HDD変換アダプタの付属品らしい。このアダプタは、上記で述べたHDD移転時に必要な吸出しくんである。アダプタもついでに (ついでというにはケーブルより4倍も高いが) 入手しておくことにした。

千切れた乙ケーブル(補修中)。みえにくいが (ストロボのてかりの右上) 裏に偽造乙ケーブルを置いてみると、左下に2mmずつくらいずれている。
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千切れた乙ケーブル(補修中)。みえにくいが (ストロボのてかりの右上) 裏に偽造乙ケーブルを置いてみると、左下に2mmずつくらいずれている。

あと問題は55mmという長さである。前述のように『乙』の字にするためには、フレキを90度に2回折らなければならない。手元のお手元の紙かなんかを55mm×フレキの幅に切ってみると、どうやらオリジナルの位置よりも2mmほどMBに近い側に、2mmほど手前にずれる (つまり60mmくらいならちょうどよい長さだったわけだ)。ふと思いついて、オリジナルのHDDが取り付けられていたアルミフレームを外してみた。オリジナルのHDDはSSDでなくてHDDだから、防振のためにゴムのキャップで左右から挟まれ、このフレームにゴムの摩擦で収まるようになっている。これを外せばちょうど2mmずつくらい手前・左に (裏から見て) ずれることができる。若干の軽量化にもなるし、よし、これでいこう。


心待ちにしている荷物ほど届かないもので、350円のフレキケーブルは (クロネコヤマトのメール便だが) 追跡番号で追跡してみたら、誤って長津田のほうにいってしまって、それから近所の鶴見配送所から3日後に届けられた。んなことどーでもいいが、予定していた工作にさっそく入ることにした。

左から吸出しキットの青白フレキ、青青フレキ、工人舎乙フレキ。
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左から吸出しキットの青白フレキ、青青フレキ、工人舎乙フレキ。
ZIFフレキの尿道オス端子。
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ZIFフレキの尿道オス端子。

ZIFのフレキというのはひでーアーキテクチャーで、これは東芝のラップトップ用に東芝が作ったディスクを取り付けるための規格らしい。もうひとつLIFとかいう類似規格 (日立規格らしい) がある。上記の通販ページで『ケーブル2本セット』なのは、青-白が東芝互換品 (工人舎SCにもとから入っていたSAMSUNGのHS082HBも東芝タイプである)、青-青が日立互換品のためらしい。

これらを踏まえてなにがひでーかというと、ZIF採用の1.8インチHDDは、ただのフレキをぶつっと切った切断部分付近の片面の被覆を剥いで (いや端子っぽいメッキはしてあるが)、ZIFっていうからzero insertion forceなコネクタで挟み込んで取り付け終わり、なのである。コネクタはオス・メスというが、ZIFケーブルはオスというよりただの尿道である。尿道を挿入されたらメスだって怒る。あ、かなり下品だ。例えを変えよう。ここにコンピュータの中でもかなり最重要な、アメリカ政府でいったら大統領とまではいわないが国務長官クラスの信号が通るのである。ふつーこういうアーキテクチャを使うのは、はさんだまま羽目殺しにしちゃってコネクタを取り付けるケーブルの圧着とかである。取り付けたコネクタともう一方のコネクタが「やあ、いい天気ですな」「いっちょはまりますか」なんていって (いわない) 接触するものだ。これが、手前どものケーブルと相手方のコネクタが直接接触する部分に用いられるなど、まるで問屋と小売店を飛ばして利益を総取りしようというダイレクト通販みたいだ。なんか商道徳に反する気がする。いや違うけど。ちなみに超小型コネクタを装備した1.8インチ HDDも存在するんだから、スペースファクタの節約というのは言い訳に過ぎない、と思う。

  • 後で気づいたが、重要な信号かどうか (高速だとか) は別として、ZIFの1.8インチHDDって消費電力が5V・400mAにものぼる。電源は4ピンくらいあるようなので、このおぼつかない接触点に100mAもの電流が流れるのだ。

はなしを元に戻すが、この青と白というのは、HDDのZIFソケットに入る部分の尿道オス端子の部分の厚みの違いである。青の日立互換のほうが厚くて(MBコネクタなどは通常これらしい)、白が挿さる東芝互換のHDDではより薄い尿道オスコネクタでないとHDD側に挿さらない。早い話が白端子にセロテープを貼れば青端子になる程度の厚みの違いである。

まずはZIFケーブルをストレートのまま、もとのHDDを取り付けて仮組みし、動作チェックをしてみる。ここでディスクの裏表をうっかり間違えてしまった。理由は、工人舎SCのオリジナルケーブルはMB側とHDD側で異なる面がむき出しになっているからだ。通常のケーブルは両端で同じ面がむき出しになっている。だからHDDを逆転させて取り付けるものと一瞬、勘違いしてしまったのだった。

幸い別の理由で立ち上がらなかったので (と思ったが後で考えたらやはりHDD誤接続が理由だったのかなあ)、1秒くらいで電源は切って事なきを得た。その後はっと気づいたら、やはりHDDがむき出しの面に合わせて逆向きになるわけはない。

こうなると困ることがある。むきだしの面しかピンと接触しないとなると、ケーブルの裏側を剥ぎ取るか (厚みが変わるのですっこ抜ける可能性がある)、端子を作ってやらなければならない。そこでHDDのZIFソケットをよーく観察してみた。

ZIFソケットのレバーを閉じると、やはり端子が (HDDを裏面側に返した場合) 上から (工人舎オリジナルケーブルでむき出しの側) 降りてきてケーブルを挟み込む。だが、下側 (通販350円ケーブルでむき出しの側) にも一応、端子があるではないか。そちらのほうが端子の飛び出しが少なく見えるが、もしかしたら上から降りてくる圧力でケーブルが押され、下の端子に接触するかもしれない。

(比較) ディスプレイへの信号コネクタ。ちびっちゃうくらいソリッドでぴかぴかの金属製で21世紀な感じのコネクタだ。
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(比較) ディスプレイへの信号コネクタ。ちびっちゃうくらいソリッドでぴかぴかの金属製で21世紀な感じのコネクタだ。

HDDの1ピンがMBの1ピンに合う向き (もとのHDDの向き) でストレートのままでケーブルを、そしてHDDを取り付け、仮組みしてみた。仮組みは必要最小限で良いので、ディスプレイの電源と信号コネクタ2つ、キーボードのフレキ、電源はACアダプタからMBへの配線、それに手前の電源スイッチの配線のみにした。ちなみにディスプレイの信号コネクタ2つ (経路的には上部LEDやタッチパネルからの信号もこれを通っているだろう)は、最新のマイクロでぴかぴかで剛性感たっぷりのみたこともないような超極小コネクタである。こんな立派なコネクタにディスプレイ信号ふぜいが通るのである。1.8インチHDDの接続規格も、このコネクタを見習ってほしいものだ(まだいってる)。

動いた。うまく動いた。この時点ではキーボードのフレキが抜けちゃったので、OSのセレクタから先には行けなかったが、ブートブロックにアクセスできるということはHDDの信号もまあ大丈夫だろう。

後で知ったが、最近の1.8インチHDDのZIFコネクタはどちら面がむき出しになっていても対応できるように作られているということである。そうすると最初の『裏返し取り付け』の1秒は逆向きで電源をオンにしちゃっていたわけで、よくHDDないし本体が壊れなかったなあ。

ZIFフレキの修理

フレキ断裂部分。
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フレキ断裂部分。

上記の汎用ZIFフレキが届くまでの間、もし使えなかったらどうしようとかああたった2週間しか使ってないのに八万円80000円はちまんえんとか、いろいろくよくよした。工人舎に電話をして土下座でもしようかとも思った。

そのなかのひとつで思ったことというのが、このフレキは修理できないものだろうか、ということである。

断線した部分の補修は、原理は簡単である。断裂した部分を裏打ちし、被覆を剥いでなんらかの方法で断絶した線と線をショートするだけだ。まあこのくらいならM/Bのネジをはずそうとした勢いでプリント基板の表面を「がすっ」と傷つけ修理したことや(おい)、某東芝Librettoのクロックアップのためにジャンパを飛ばしたこととか(おいおい)、似た経験はないわけではない。

だが、今回のZIFフレキは、それらに比べてやや、線の密度が高い。ややっていうか、写真を見てもらえば分かるように、1mmに約4本くらいの密度である。指が一緒に写っている写真がないが、この線の補修よりなら私の指紋でも補修したほうが楽なくらいだ。伊藤博文や夏目漱石も真っ青である。

裏打ちおよび絶縁剥離後。
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裏打ちおよび絶縁剥離後。

まずは裏打ちである。これは簡単だ。得意のエポキシでひょいひょいである。まあ後から被覆を剥いたりショートしたりするので、段差は出来るだけ解消しておいたほうが望ましい。

次に被覆を剥ぐ作業である。これはいろいろ試した挙句、紙やすりを使うことにした。熱では被覆は溶けたり燃えたりしないようであるし、カッターではやや、作業が雑すぎる。#500くらいの紙やすりでしばらくこすっていたら、写真のように銅が露出してきた。

最後にショートさせる方法であるが、これにはいろいろ考えられる。(1) 髪の毛程度の細い線を渡して半田付け (2) ただ半田でブリッジさせる (3) 導電性のペンで回路を描く、などを考えた。

まず(3)であるが、そんな製品があったなあ (たしかサンハヤト)、と思いぐぐってみると、コンダクティブペンというらしい。まさにラップトップの首部分のフレキが折れたのを修理する (ってどんな設計だよ(笑)。SCでは折りにさらに捻りが加わるが通常のリード線みたいなので大丈夫である)とか、おもちゃドクターが回路やフレキの断線を修理する、というテーマのページがみつかった。

だが問題は価格 (と使用する量) である。単に銀が溶けた液体であれば、銀メッキ用の液をもっているのだが (機械式時計のパーツのめっきに一時期凝ったのだ)、これをただ塗りつけてふーふーして乾かしてもダメだろうな (試していないが)。ほかにも (上記webによると) 断裂部分に (配線の方向を縦とすれば横にまたぐように) 塗料が入り込んだらアウトである。

つぎに(1)と(2)は、銅部分に半田が乗るかどうかが問題である。銅線がぶっとい場合、半田は通常乗らないものであるが、試しに半田を玉にしてこすってみると、半田めっきがなされた。とくに問題はないようだ。


とここまで書いておいてなんだが、ここまで試して上記のケーブルがやってきて何とかなってしまったので、補修作業はそれ以来、進展していない。

まあ換装前のZIFドライブと、2.5in IDEアダプタで吸い出すキットはありますから、そのうち遊びで試して報告しますね。


組み立て ~地球へ

さらにケーブルを『乙』の字に折って、予定通りSSDを取り付けてみる。SSDのボディは金属なのでマザーボードに接触すると心配なので (一応近辺の基板はレジストしてあるようだが)、350円コネクタが入っていたビニール袋で軽くくるみ、さらにMBを裏返してもHDDが落ちないようにメンディングテープで留めた。べたべたテープ留めを批判しておきながら、だんだん私も工人舎みたくなってきた(笑)。

偽造乙フレキがはみ出た。
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偽造乙フレキがはみ出た。
削った部分。飛び出ているのはスタイラスの先端。
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削った部分。飛び出ているのはスタイラスの先端。
仮組みで動作確認。
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仮組みで動作確認。

ボディ下に収めてみると、折り返したケーブルの一部が2~3mmほどGPSの入るべきボックス (スタイラスペンを収めている容器) の角の出っ張りにこすれる。まあ挟んじゃったからどうってこともないだろうが、一応気になるので、この角をナイフで削る(笑)。また仮組みして電源を入れ、今度はキーボードのフレキもちゃんとはめてFBSDくらい起動しそうなことを確認してまた電源を外す。

GPSが入るべきスペース。蓋をリストラしてチューインガム入れに(うそ)。
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GPSが入るべきスペース。蓋をリストラしてチューインガム入れに(うそ)。

組み立ては上記のように楽であったが、ちょいと工夫をしてみた。GPSの入るべきボックスは、(試してみたらSDカードほどの幅もなかったが) チューインガムかなんか(笑)を入れるスペースに使えそうなので、化粧蓋を取って組み立てることにした。ここは超小型ネジ一本でネジ留めされていたが、外しても化粧蓋が取れない。さらに2箇所ほどプラスチックを溶着してあったので、そこをドリルで削って綺麗に外せた。

同様の工夫はHDDの裏側にも施そうと思った。つまりHDD蓋を改造して外ネジで簡単にアクセスできるようにしておけば、将来またSSDを換装するときに (またするのかよ) 楽かもしれない。まあしかしここはGPS蓋より構造が難しそうだし、なによりすぐに穴を何とかする工夫をしないとSCが使えなくなる。GPS蓋は取り付けの手段が見つかるまでとりあえずセロテープで (笑) 塞いでおいてもいいくらいだし、何なら開けっ放しにしてもゴミなどはあまり入らないだろう (GPSモジュールが入る場所自体が部屋のようになっている)。

MB上のドータボードからのコネクタ・左が電源SW他、右がタッチパッド。指で持っているのは3Gモジュールへのマイクロ同軸。
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MB上のドータボードからのコネクタ・左が電源SW他、右がタッチパッド。指で持っているのは3Gモジュールへのマイクロ同軸。

あと仮組みをしていて気づいた点。ボディ手前のドータボードとMBを結ぶコネクタは2種類2個あり、てっきり片方のクラシカルな (超小型だけど) コネクタが電源やLED、もう一方のフレキをぱちんと挟み込むモダンなコネクタがタッチパッドだろう、と勝手に思っていたが、逆だった。仮組みにめんどくさくなってクラシカルなほうだけはめて電源をスライドさせても入らない。まあ見た目はよいけど、フレキってやはり静電容量とかの関係で、タッチパッドなんかのアナログ系には使えないんでしょうかねえ。

メンディングテープべたべた。
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メンディングテープべたべた。

組み立て中にやはり、テープを使いたくなる気持ちが理解できた(笑)。上でテープを使う理由を憶測しているが、線がごちゃごちゃしていて、後からボディをはめると収まるのであろうがとりあえずぷらぷらしている線が妙な位置に挟まりそうで気持ち悪い。それからディスプレイのかっちょいー最新超小型コネクタなども、なんとなく振動で抜けそうで怖い。べたべた粘着テープは外したが、代わりにメンディングテープで結局私も何箇所かテープ留めしてしまった。

今回リストラした全パーツ。実はたった17gの減量にしかなってない。といっても体重79.8kgのひとなら1.7kgの減量にあたるが(笑)。
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今回リストラした全パーツ。実はたった17gの減量にしかなってない。といっても体重79.8kgのひとなら1.7kgの減量にあたるが(笑)。

それから裏蓋をはめるときにネジが2本くらい余った。というか留まらないのだ。受け側がバカになったのか (一本は位置的におそらく、リストラしたHDDのフレームがネジの受けだったのだと思う)。他のネジとぱちぱち留めのプラスチックで十分、剛性は保持できているようなので、余らせることにした。デジカメで写真を撮ったので、はまる場所不明のネジは今回一本もなかったのに。

やっぱり固定しなきゃダメだ

SSDで一ヶ月ちかく使ったある日突然、起動しなくなった。BIOSがinsert bootable diskとかなんとか抜かすので、おそらくSSDのフレキが外れちゃったのだろうと。やれやれまた (この前に無線LANの入れ替えをやっているので3回目になる) 分解だ。

もう慣れたもので、さくさくっとネジを外しコネクタを抜き、なんだかプラスチックのパチパチもゆるくなったようでM/Bの裏側まで難なくたどり着く。今回は前回の記録があるので写真をほとんど撮らなかったが、組み立てるときに1、2本ネジの位置が分からなくなったので、前回の写真をみようとしたら、このページに掲載しているもの以外はSCのディスクに一時退避していたのだった。バカだ(笑)。

みてみると、やはりSSDのコネクタが外れている。

前回SSDを取り付けたときには、蓋とM/Bの裏側で、絶縁のビニールを巻いたSSDをはさむようにして(あとメンディングテープで(笑))固定したつもりだったが、どうやら振動でそれがずれたらしい。やはり固定しないといけない。

エポキシはちょっと強すぎると思ったので、シリコーン (1液式RTVゴム)をM/Bの裏に何箇所か盛り上げ、そこにSSDを安置した。ちなみに何でこんなものが我が家にあるのかは忘れた(爆笑)。

組み立てた後でこのシリコーンゴムの注意書きをみたら、溶媒がメチルエチルケトオキシム (関西でこの物質は卑猥な笑いとともに扱われるであろうことは想像に難くない) なので、密閉環境で硬化させると銅を腐食させるらしい。チップ抵抗に盛り上げた (絶縁のため) のは大丈夫だろうが、基板の銅むき出し部分にも盛っちゃった。まあ密閉環境じゃないし多少の腐食は銅ってことないだろうが。

ちょうど、SSDの位置するあたりはM/Bの裏側にぼこぼこしたパーツが付いており、それが絶縁シートで覆われている(絶縁シートにサウンドモジュールであるとの旨が書いてある)。HDDがフレーム取り付けられているときにはHDD (SSD) はM/Bの起伏とは関係なく固定されるが、M/Bにじか付けすることになるため、にこの起伏を埋めないことには、たとえセロテープで固定しても安定しない。シリコーンだとこの起伏を埋めることにもなるので好都合である (と書くとシリコーンの台地でも作ったみたいだが、実際は3、4箇所に盛り上げただけである。柔らかいスペーサのように使った)。

このまま裏返してもSSDは落ちてこないものの、一応シリコーンが固まるまで (性能表をみると1週間で所定の性能が出るらしい) 仮固定するために、メンディングテープで押さえ、念のためZIFのフレキの両側にもぺたぺたテープを貼った。立派な工人舎っぽい仕上げだ(笑)。

さてさて、裏側まで開けたので、ついでに懸案の改造2つにも取り掛かることにした。

  1. HDD化粧蓋はずしの検討
  2. 無線LANモジュールの(真の)交換の検討

1. は上記にあるように、内留めの蓋を外して将来、HDDなどに容易にアクセスできるようにできないか、ということである。べたべたテープを外しネジを4箇所回してみると、この蓋は容易に開いた (GPS蓋のように溶着されてはいない)。内側にだ(笑)。M/Bの位置あわせをしてみると、HDD側はまるまるに近く穴からみえている状態になる。将来SSDの容量が上がったときなどは (シリコーンゴムを引っぺがし) 換装することは容易になる。ただしZIFフレキの反対側、M/B側はみえていない。もうすこし長いフレキが入手できたら (とか廃品から正規の『乙』フレキが入手できたときとか) フレキを交換する、ということも考えているが、この場合はやはり全分解しないといけないようだ。

だからあまり化粧蓋を外すことにメリットはないのだが、今回シリコーンゴムで固定したので、あとで外開きの蓋を自作し、その内側でSSDをより確実に押さえることもできるだろう。やはり外しておくことにした。

組み立て後にみてみると、やはりHDD取り付けフレームをリストラしただけあって、内部のクリアランスは広くなっている。前回組み立て時に思っていたより、蓋 (ケース) とM/BでHDDを押さえ固定する力は弱かったらしい (というかZIFフレキだけでぶら下がっていたことになる)。なにやら穴ぼこからゴミが入りまくりそうだが、考えてみたらアーマーケースに四六時中入れているので、シリコーンゴムさえ固まってしまえば、穴はふさがなくても使うのに支障はない(笑)。

うちの親父は、二度ほどスキー中に頭を打って頭蓋の中で出血している。そのままだと血の固まりが脳を圧迫して命に関わるので抜きましょう、ということになったのだが、頭蓋骨切断を想像していたらあにはからんや、MRI CTでピンポイントで位置決めして小さいドリルで穴を開け、ちゅーっとゼリー状の血を抜いただけであった。頭蓋骨の穴はどうするんですかと医者に尋ねたところ、そのまま皮が被ってしまえば危険はなく、矢が飛んできてピンポイントで穴が開いている場所 (頭の皮はあるが頭蓋骨に穴が開いている部分)に刺さりでもしない限り、脳に損傷を与えることはない、そのまま放っておく、ということであった。穴の大きさは違うが、なにやらこれを想像させる。

とはいってもやはり不安なので、今度の週末にアクリルを買ってきて外開きの蓋でも自作しようっと。

2. は別ページに書いたが要約すると、感度が良いと評判のミニPCI-e規格の無線LANモジュールに取り替えてみたところ、キーボード下(全分解しなくても簡単にたどり着ける)にあった取替え元のモジュールは無線LANモジュールではなく3Gモジュールであった、ということである。全分解したチャンスに裏側の無線LANモジュールを新しいものに取り替え、表側(キーボード下)の3Gモジュールは元に戻そうと思っていた。

だが今回仔細に見てみると、やはり裏側のもともとの無線LANモジュールは、ミニPCI-e規格ではなかった。したがって、このままダブル無線LANモジュールでいくことにする。

ただしちょっと工夫してみた。初期状態では、裏側の無線LANモジュールに黒のアンテナ、表の3Gモジュールに青のアンテナ線が接続されている。表側に感度が良い無線LANモジュールを設置してからは、青のアンテナ線 (つまり携帯電話用) を新しいモジュールに接続したわけだが、新しいモジュールには3つのアンテナ接続口がある。ダイバシティになっているようだ。今回は黒(つまりほんとうの無線LANのアンテナ)を新しいモジュールの1番に、青 (3G用アンテナ)を2番に接続した。裏側のモジュールはまったくアンテナなしということになる。節電のために電源も切ってしまおうかと思ったが、そこまではしないでおいた。

なおこの改造は、別に全分解しなくても出来る。メモリモジュール用の蓋を外すと、無線LANのモジュールの一部が見えており、黒のアンテナ線が外せる。表側の3Gモジュールを取り替えた際に表側から黒いアンテナ線を引っ張って新しい無線LANモジュールのアンテナに接続すればよいのだ。この改造時にダイバシティにすることは思いつかなかったので、今回ついでで行なっただけだ。

組み立てて使ってみると、ほんとうに感度が素晴らしく向上していた。同じダイバシティアンテナのX60にも負けずとも劣らないくらいより感度良く、うちの近所の無線LAN局がみえている。


お引越し作業本番

さて最後まで組み立てたらいよいよ、3パーティションの復旧である。

ってしまった~、HDDの向きとかZIFのアーキテクチャにムキになってて忘れていたが、一緒に1.8→2.5IDE変換アダプタなんてものを買っていたのだった。母艦使って2.5インチにとったコピー→1.8インチSSDへのコピーをさっとしてから組み立てれば楽だったのに。後の祭り。

今回はWinVista、Win7、FBSDの3つだけ復元し、バックアップツールがあれば (なくても結局) 不要と思われるWinRE領域は潰すことにした。必要になったら、2.5in HDDにフルイメージを取ってあるので、FBSDなどで読み出せばよいだろう (マウントしてみてはいないが、FBSDからはNTFSにみえるようだ)。

  • WinRE: 7GB→潰す
  • Vista: 35GB→29GB
  • Win7: 22GB→19GB
  • FBSD: 12GB→12GB
  • MS-DOS (FAT): なし→1GB
    合計: 80GB→60GB

FAT領域は、FBSDからWin系へデータを受け渡すために用意している。FTPサーバとか、最近は外部記憶デバイスなどを使えば、まあなくてもよいのだが。FBSDを含むマルチブートマシンでは、実はデータ領域はNTFS側に作るのが良い。Win系からUFS領域は読み書きできないが、FBSDからはMS-DOS・NTFS領域を読み書きできるからだ。ただしFBSDのドライバでNTFSに書きこむのは不安があるため、私は必要ならDOS領域に書いてWinからコピーするようにしている。

まずまっさらSSD (なんとNTFSというマークが書いてあった。フォーマット済みだったかも) をパーティショニングするため、FBSDのDVD bootから立ち上げる。ここでパーティション (FBSD的にいうとスライス) を切りboot blockを書くが、FBSDのパーティションも切ることにした (引越し元のパーティションで / が少なく /usr を取りすぎていた)。あとはfixitに落ちて古いディスクからtarしようかと思ったが、考えてみればFBSDは立ち上がることを確認、デバイスがほとんど使えないことを確認してちょっとXのconfigを作ったくらいのことしかしていない。だからそのまま、FreeBSD 7.1-Rをインストールしてしまうことにした。

再起動後、古いディスクのFBSD領域 (の/) をマウントして、ちょっとだけいじったファイルをコピーする。これでFBSD領域は完了。

次に、移転ツールであるPowerX Partition Manager 8 proをCD-ROMドライブから起動する。あらかじめこれでUSB接続の2.5インチHDD (古いディスクのコピー) は読めること、サイズが小さくても既使用領域が収まれば『パーティションのコピー』はできることは確認してあったので、あとはUSB接続の旧ディスクからWinVista、Win7領域それぞれを新ディスクにコピーすればよい。

ところがVistaがコピーできない。なぜか (CD-ROMから立ち上げているので使っているはずがない) 旧ディスクのVista領域が、『使用中だからコピーできません』みたいになる。しょうがないから先にWin7領域をコピー、これは成功する。その後Vista領域のコピーにもう一度トライしたら、なぜか今度はできた。

この後、FreeBSDの標準ブートセレクタからF1でVista領域を選択する (Windows 7のboot loaderが選ばれてさらにWin7、Vistaが選べる) と、『壊れている』と表示されるはずである。のは、前回FreeBSDをインストールしてトリプルブートにしたときに体験しているので織り込み済み。果たしてその通りになった。慌てず騒がず、Win7のインストールディスクから起動して修復。

まずWin7を立ち上げると、今度はNTFS領域が不整合らしくて、CHKDSKして再起動する。再起動後は新しいHDDを認識して再度起動しようとするが、まあWin7は換装前程度に使えて(使えなくて)いるのを確認したので、次にVistaを起動する。

起動に妙に時間が掛かるが(やはりHDDなど新しい環境を認識しているのか)、いまこの通りこのページを書けているのは、元通りのVista上のChromeからである。

疲れた。4日以上に及ぶ大分解・組み立て (破損・修理) 劇が終わって安心した。


SSDの評価

まあSSDをミニPCに搭載することとその評価は他で書いたので、ちょっとだけ。

上のページの主などは、金と時間ばかりかかってあまり意味がない、好きだから換装している、などとご謙遜であるが、少なくとも私にとってこの超機動マシンがHDDであるのは良い心地がしない。X60でもう、電源が入っていようとぶんぶん振り回す (そんなことないけどね) 生活になれちゃっていたのだ。

発熱と音

SCはもともと発熱が少ない (と思う。冬だから良く分からん) ので、発熱が減ったというのは気にならない。どちらかというと(最もどうでもいい)音がしないのがびっくりなのだ。SCのHDDときたら、ときどき「ぎゃっ」みたいな音を立ててくれるので、結構HDDが壊れかけているかと思ってびっくりする。まあ精神的な問題だけかもしれない。

電池のもち

これは明らかに向上している。ただでさえ2時間10分程度もつSバッテリが、さらに長寿命になった感じだ。まだ電池だけでランニングテストはしていないが、そもそも上記換装後のお引越し作業は、うっかり電池でやってしまった。仮組み後にACアダプタのACコードが抜けているのに気づかず、外部DVD-ROMドライブもぎゅんぎゅん回しながら (古いHDDは別電源で駆動していた) S電池で延々と、FBSDのフルインストール・移転、Win7領域の移転あたりまでやって、突然電池が切れたのだった(笑)。

速度

別ページのSSDの項でも書いているが、現状(2008~9年)のSSDでは、速度が速くなるというのは迷信である。もっともふつーの事務仕事中のHDDの速度の差なんていうのはOSのバッファリング・先読みが吸収してくれるはずである (少なくともWinXPまではOSの出来が悪く、ドライブのヘッド移動が体感に効くようだが)。実際にSSDが遅いのは、無限にシーケンシャルバースト書き込みをしている場合で、やや速くなるのは無限にランダムバースト読み出しをしている場合だろう。普段の仕事はほとんどがランダム五月雨読み書きなので影響がない、というわけだ。実際Vistaで文房具系ツールを使っている限り、体感がほとんど変わりない。なおVistaは唯一SCで使っているだけで自作のシミュレーションプログラムとか動かしたことはないし、チューニングしてIOバッファの大きさもいじってあるから単純比較は出来ない。

唯一気づいたのは、ハイバネ時にかかる時間がSSD換装後遅くなったことである。元々入っていたサムソンのHDDでは、ハイバネ移行時が90秒ちょっと (メモリを標準1Gにしていたときは80秒ちょっと) であったが、サムソンSSDではこれが110秒くらいになった。もっともアクセスランプを見ていると、中間の30秒くらいはアクセスがないので60:80くらいで遅くなったと思ってよい。

ただし、最初の繰り返しになるが、HDDでは電源ボタンを操作(ハイバネに設定してある)してから90秒は持ち上げられないのに対して、SSDでは即、蓋を閉じて持ち運び出来る。だから物理的な比較ではないが60:0で速くなったともいえる。