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出典: Tariki
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家電の緩やかなる進歩
私は嫁と土日に散歩に出るのが好きだ (嫁は歩くのはあまり好きではないようだが)。といってもただ歩くだけではつまらないので、目的地でぶらぶらする。最近は都市型温泉ランドなども夫婦ブームなのだが、定番はやはり、『大型書店』『コーヒー安い型喫茶店』(ドトールなどのような)『家電量販店』(ビック・ヨドバシカメラのような) の3つが揃った駅前までの散歩である。この3つさえあれば世界中どこに住んでも良い。無人島に持って行きたい3つのものをきかれたら、迷わず『本屋・ドトール・ビックカメラ』と答える。
このうち家電量販店では、夫婦は別行動になる。私はハイテクモノ・オーディオなど、いわゆるところの『黒モノ』のフロアに行くのだが、嫁は洗濯機・冷蔵庫・電子レンジなどのいわゆる『白モノ』フロアに行く。んでたまに『白モノ』フロアで待ち合わせしたりすると、そこは私にとって驚異の世界だったりする。
このページは、というわけで当たり前にその辺に転がっている家電(その他)のページである。主にうちに導入した製品のレポートである。けど私が知らないだけの世界なのかも。
こたつ (1996年頃? 購入)
- こたつ: SANYO製 FAN & QUARTZ
私は金がなかった学生時代はもちろん、貧乏性なのかあまり家電を買い換えない。修理しまくって3割の機能が動かなくなるまで使う。大学入学時に買ったテレビはRGBのBの電子銃が断線したのか黄色っぽいまま6年くらい使ったし (このテレビでは青成分が映らないはずであるが、人間の脳というのは不思議で海や空はちゃんと青く観えた)、その後就職するからといって同級生にもらったテレビは、確か昭和50年代製の、がちゃがちゃ回すチャンネルが付いたテレビだった。回路図も添付されていた (昔のテレビにはふつーに付いていた。修理できたんだね)。
その他いまでも働いている昔の家電というと、バリバリに割れた羽根をエポキシで修理して使っている昭和60年頃製扇風機がとかそういう話をしたかったわけではない。
そんなわけでこたつも学生時代から10ン年間使ったものがあったのだが、さすがに21世紀になる頃買い換えた。買い換えてびっくりした。ヒーターがなく、夏はテーブルとして使えるのだ(笑)。足はくるくる回して外さなくても、ひっぱれば内側に折りたためる。一人暮らしの敵、それはたまにしか使わない家具とか家電である。夏の時期に90x90cmものやぐらが(足を外しても)部屋の隅にのさばっているのは邪魔なのだ。さらに赤外線で照らして脚や床を暖めるのではなく、ファンなど付いていて暖かい空気を送ってくれるものだ。
正確に言うとヒーターがないのではなく、ヒーターの出っ張りがないのだ。こちらがふつうになっちゃうと (もうふつうになったのか?)、妙な突起が付いていて狭く、ラグビーボール型の赤外線ランプを保護するための網を足で蹴ると「がちゃん」という音がするこたつ、というのも、知らない子供とか出てくるんだろうなあ。
食器洗い乾燥機 (1996年頃購入・買い替え→2003年ビルトインタイプ)
食器洗い乾燥機というのは、結構以前からあったと思う。HTCがGoogleのAndroidハードウェアを作るときいて台湾のショウルームを探しまくった (結局台湾国内では未発売) くらいハイテクモノならしゃかりきになって人一倍早く使ってみたい私であるが、食器洗い乾燥機というのは興味がなかった。
で購入してみると、実にこれ私のために設計・開発されたような商品ではないかと思い、ハマってしまった。初代はTOTOの、家族3人分くらい向け (皿が数枚小皿が数枚茶碗が3個にコップが3個サジ箸くらいしか入らない) の商品である。
私だけでなく一人暮らしの男子大学生の86%くらいはそうなんではないかと信じたいが、流しを洗うのが嫌いなのだ。家で料理をしない奴はまだいい。だが私は料理が好きなのに、洗い物が嫌いなのだ。ついつい面倒で放置しておくと2~3食分溜まり、夏などは異臭を放ってくる。そうするとさらに触るのが嫌になり、ますます洗い物は積みあがっていく。負のループという奴である(ちがうって)。
厳密には、食器洗い乾燥機があっても流しは綺麗にはならない。つまり食器洗い乾燥機に入らないようなどんぶりは相変わらず流しに放置され、いやその数は食器洗い乾燥機がない場合と比較にならないくらい少ないので、嫌々手で洗ったりはするのだが。その場合でも流しそのものは洗わないので、流しにこびりついたヌルヌルがどんぶりの糸底の部分だけ丸く取れて って書いていて気持ち悪くなってきたのでやめますわ(笑)。
ともかく、これがあまりに有用であることに気づいたので、実家にも同じ型のものをプレゼントすることにした。最初はスペースの関係などで有用性を疑問視していた母親であったが、流しのデッドスペース (一段高くなった配管の目隠し) 部分に、出入りの大工さんに頼んで特注の台を作ってもらって乗せたら、たいしたスペースを取ることもなく設置が完了した。まあもともとそのスペースには軽量カップやら箸立てやら使いかけのニンニクを置いたりしていたわけであるが(笑)。
このエピソードのキーポイントは、食器洗い乾燥機の有用性を疑問視するひとというのは、手で食器を洗うのが大儀ではなく(ふつうそうだ)、ひとつでも食器洗い乾燥機に入らないものがある限り手で洗わなければならないのに、なぜダブルで(洗い桶……はまあ片付ければよいが、それと通常の食器乾燥・収納籠、加えて食器洗い乾燥機) 食器洗い設備を用意しなければならないのだ、という論点である。
たしかに台所が狭く、食器籠のほかに食器洗い乾燥機を置けない、という状況では厳しいだろう。だが一人暮らしの男子大学生などには『食器が片付く』という点で有用であり、またスペースを取らない(流しのビルトインタイプ: 後述) などならこの問題は解消する。要は、スペースと有用性のトレードオフの問題だ。
それから、手で洗ったほうが速いのに、たった3人分くらいの食器をなぜ1時間以上もかけて綺麗にしなければならないのだ、という意見である。それから水や電気代もムダなのではないか、という意見もきく。
まず後者から解決しておくと、水は実は手で洗う場合より使わないで済む。洗濯機と同じで循環水を使っているので、実は手で洗うより水の節約になるくらいだ。電気代も、大半が水を温水にするのと、最後の乾燥の過程で使われる。したがって流しにお湯が来ている場合はほとんど水を温めるエネルギーは不要(というか食器洗い乾燥機があってもなくてもほとんど変わらない設備が消費する)だし、乾燥は1分くらいでやめて蓋を開けてしまえば、余熱で乾く。いまの家なんか乾燥がひどいので、加湿器代わりにもなっていい。
スピードは、実はここ10年くらいでかなり速くなっているようだ。実家には申し訳ないが、古いタイプでは1時間もかかっていたのが、最新の食器洗い乾燥機では20分くらいで終わってしまうらしい。何もしていないのではないか、というくらい速い。それでも4人家族でちょっと料理の品数が多かったりすると1回じゃ洗えない、という場合があるだろうが、実家ではむしろ手で洗うのが主体で、親父が母親の就寝後延々と飲み食いしている場合とか、客が来ていて一緒に飲み食いしているが次々に出る皿を放り込んで忘れておけばきれいになっている、というような補助的な使い方をしている。これは想像以上に便利な付加価値である。
我が家ではどちらかというとメインで使っている (入らないもの以外すべて食器洗い乾燥機で洗う)。これが便利なのは共働きだろう。小さいサイズの食器洗い乾燥機でも朝飯を食べた後など放り込んでスイッチを押して出かければ後片付け時間はほぼゼロだし、我が家の買い替え後の新しいビルトインのタイプなどは6人分くらいの食器が入るので、2人で食事をしていれば (それでも皿数をふんだんに使うようになったし私は大食いなので4人家族くらいの皿数が並ぶことがあるが)、朝飯・晩飯・休日や仕事がない日は昼飯まで、どんどん食器洗い乾燥機に放り込んでいって、いっぱいになったらスイッチオン、という怠慢な使い方をしている(笑)。
いずれにしても、食器洗い乾燥機を『人間より洗うのが遅い』とみるのは誤りであり、『人間と並列に仕事をしてくれる』『人間が手を動かす時間がゼロになる』というのが事実だ。食器洗いを機械がしている間じっとひとが待っていなきゃいけなくて、何も出来ないわけなじゃないからね。洗濯機と同じだ。
そんな我が家は引っ越すことになって流し台を新調するとき、ビルトインタイプの食器洗い乾燥機を選んだのは言うまでもない。これはシステムキッチンメーカ (サンウェーブ) に対するOEMで松下が作っているものである。流しの引き出し様になっていて (深さは高さの2/3もあるが)、前述のように6人前もの食器を洗える(鍋やフライパンも小型なら一緒に洗える)が、スペースを余分に取るということはない。温水や排水の配管もキッチンのものを分配しているので、すっきりしている。
などと食器洗い乾燥機がいかに有用かを力説してしまったが、いまだに上のような誤解を言われることがあるようなので、ムキになって反論しておく(笑)。
