Tech:android:nexusone

出典: Tariki

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Google Nexus One

いろいろ言われているが、magicから移行した私の感想メモ。

『Googleケータイ』は衝撃なのか?

実は私が数年前からあちこちで書き散らして吼えている、『ケータイの通信会社紐付き状態』はいまや、世界的にみると(といっても欧米だけだけど)標準状態になりつつあるらしい。日本発の悪しきビジネスモデルである一円ケータイが世界を席巻しちゃったわけである。

すなわち、日本のガラパゴスケータイのように『ある通信会社でしかそもそも使えないハード』というのは論外であるとしても、SIMロックすなわちその会社のSIMを挿したときしか動作しないケータイ、というのが普通になってきている。『その会社』というのはどの会社かというと、ふつーに6万円位する端末の購入代金の59999円を補助、というより通信料金に上乗せ分割払いを強要してくる通信会社である。

だからGoogleが自社でケータイを売り出すと発表があったとき、こいつら正気か? みたいなニュースが流れた。Googleがクラウド環境を提供し端末のコンセプトを作ったというAndroidを、本当に売り出してくれたのは上記の通信会社だからである。その通信会社と競合するビジネスにGoogleが乗り出した。単にセールスの問題だけではなく、IP phoneで既存の電話ビジネスを食ってしまうのではないかなどとも思われていた。

実はHTCも従来、Android端末を自社ブランドで売ってはいた (私が購入したmagicがそれである) のだから、そういうのを考えると別にユーザからみて『1円で通信会社に縛られるか』『6万円払って自由を選ぶか』という選択肢は増える。いつまでも通信会社べったりの携帯電話では進歩も望めない。またもやGoogleの方向性はごくごく『こうあるべき未来』の姿ではないか、と思えたのである。

映画『ブレードランナー』で反乱を起こしたNexus sixの製造年月日は2016年である。これからGoogleは、1年ごとにNexusをバージョンアップして、世界を席巻するに違いない。そしてNexus 6型は宇宙の辺境に出かけて、オリオンの近くで宇宙船の遭難をみたりスターボウをみたりして、人間の代わりに危険な業務をこなしてくれるんだろう。

にしてはドロイド君のアイコンとルトガー・ハウアーの容貌が乖離しすぎなんだけど……。

magicと比べて

動作がきびきび

そりゃそうである。クロックの絶対値が約2倍なのである。magicでも劇速カーネルということで、とある1.5のカスタムROMに落ち着いたが(不便は感じていなかった)、やはりUIに割けるCPUパワーが大きい、というのは偉大である(iなんとかもmagic程度のハードスペックであるが、UIばっかりにCPUパワー割いているし)。

あとメモリが512MB(magicで280MB、NTTのOEM版なんか192MBである)というのも明らかにスワップ削減に貢献しているし(したがってROOTEDにしたもののスワップは切っていない)、OSが2.1というのもやはり軽くなった理由にはなる(dalvik cacheが使えるようになった)。このあたりは1.5や1.6では、ハッキングの成果で軽くしていたものであるが、(まったく同じテクノロジではないとしても)同様の思想が純正のカーネルに反映されているのなら嬉しいし、やはり小細工(つったらハッカーや研究者に悪いですけども)よりハードの本質的な進歩というのは大きいと感じさせられる。

OLED

OLEDってのはねー、つい1、2年前に試作用みたいな(100×200ドットくらいの)小さなのを買ってPICで遊んでいたりしたら、もう実用ですか。すみません、という時代の進歩である。

液晶と見易さなどは甲乙付けがたい(後述するように直射日光かでどうか、消費電力はどうか、というと違ってくる)。写真などのカラー自然画像だと、やや色温度が高い(アホっぽい、じゃなかった青っぽい)のが気になる。ちなみになんかドットが縦横ではなく菱形っていうか各行でずれて並んでいるように見えるのは、気のせいでしょうかねえ。

ハードボタン(キー)が少ない

ソフトキーボードのAndroidですからただでさえスイッチ類は少ないのだが、それでも旧機種はオフフック・オンフック(これは電源と共用)・ホーム・戻る・メニュー・サーチボタンはハードボタンであった。この中で、オフフックは通常あまり使わないし(電話機として使わないからかもしれない)、サーチも『特別扱い』(さすがGoogle)されている理由が見当たらない。必要ならメニューにあるだろう。

だが、ホーム・戻る・メニューあたりは、かきっとした手ごたえがあるハードボタンだと全然、操作感が違う。操作の安心感の問題だけではなく、割り込みなどが確実に発生するだろうというアーキテクチャ上の安心感も違う。まあ暴走したときにはどうなってたって入力は受け付けられないのだが、割り込みとかによる入力ならより『高度の暴走でも安心』ってか、機器をソフトランディングさせられるかな、とか。Nexusでも画面上ではない特別なところにあるからハードセンスされているのかもしれないが、現にfastbootなどでは利用できないのであろう、唯一(3)残されたボリューム上下と電源キーで操作するようになっている。

なおトラックボールは健在だ。また、穴が少ないということは防水性など上がっているかと思いきや、結局裏蓋はスライド式だしマイクなどをはじめとしていろんなところに穴開きまくりだし、グミケースで背面を覆っているかと思いきや肝心のところにはやはり穴が開いているし(笑)。やっぱり精密機器はちょっとでも濡らしちゃいかんよね←といいながら雨の中で使っている奴。

電源ボタン(ロック解除・サイレントモード切替・rebootなども)は、本体左上面についている。慣れると操作しやすいのだが、グミケースに入れるときにはどうもこれを押しそうになってしまう。グミケースに本体を入れるときには、唇をべろんとめくるようにして入れるのだが、したがってボタンに触れないためにはまず左上から収納する必要がある。

ストラップ穴がない

iなんとかにストラップ穴がない、という大問題を、掲示板でレトロな問題といってあざ笑っているバカがいた。こういう奴は精密機器を落下させて親や先輩に殴られるという体験がないのだろう。あるいはストラップ穴はぴかちゅうのマスコット(古い)をぶらぶらぶら下げるためのものだと思っているのか(笑)。

事実、きょうびの携帯端末という超精密機器にとって、ストラップ穴がないというのは、製品の寿命に関わる大問題である。そしてNexus Oneもストラップ穴がない。

私はこれは、本体購入と同時(というか本体より先(笑))に買った、通称グミケースで解決した。両側にストラップ紐がついたコイルを100円ショップで購入し、片側はグミケースの穴(下部マイク穴を利用)に絡め、もう片側は超小型カラビナのようなジョイント(鞄やポーチから一瞬で外れないと不便だ)を付けて一丁あがりだ。

消費電力

これはまだ本気で使ってみていないのでなんともいえないが、magicと同じような使い方をして同じくらいの持ちである (つまり私が外でばりっばりに使って6時間(泣)くらい)。いまのところ予備電池がない、というか買った予備電池がパチモンでいまのところ使えていないから恐る恐る節電しながら使っているのであるが。

まずOLEDの消費電力が気になった。当たり前だが液晶は消費電力が少ないパッシブ型の素子であるが、OLEDは自ら光って表示する能動型の素子だ。なぜ液晶パネルが一番電力を食うかというと、バックライトのおかげさまな訳だ。バックライトだって通常のLEDで同じだけ光るのだから同じ消費電力だろう、といわれればそうかもしれない。OがついていないLEDだって電力を明るさに変える効率はたいしたものなのである。

だがしかし超明るいところでみえるかどうか、というので大きく違うことになる。反射型の液晶は、たとえばGarminのGPSなどはアウトドア前提の機器なので、反射光で使っていて実に見やすい (まあ写真など多諧調画像の表示をしないからかもしれないが)。 反射型ではないmagicの通常の透過型液晶であっても、明るい直射日光下ではバックライトの輝度を上げてやればよいかというと、実はオフにしちゃっても何らかの模様が見える(タッチパネルの配線の都合でモアレっぽいウズウズが見えるのだが)。ところがOLEDは、輝度を落としてしまえばはいそれまでよ、である。

まあ結局、LEDとOLEDがほとんど同じ効率だったとして

  • 暗いところ: 液晶はバックライトが全部の面積点灯しているけど、OLEDは必要なところだけ光ればよいから有利
  • 明るいところ: 液晶は最悪バックライトがなくてもみえるが、OLEDは外光より強く光らないといけないから不利

なのかと想像する。

あと有機とついているので寿命も気になるところだが、まあバックライトのLEDだって寿命はあるしねえ。

その他のデバイスの消費電力である。

  • まあWLAN・BTなどほとんど電力食わないから同じである。
  • 3Gはどのみち電力大食いなのであるが、これはブラウザなどのレンダリングが速い→3Gをオンにしている時間が短くて済む、という副作用で、あまりオンにしなくてよいことが節電につながっている (関係ないが通信時間・分単位の契約をしているので通信料金の節約にもなる)。
  • GPSチップはやや電力大食いではあるのだが、実にGPSの表示をみていると、こまめにON/OFFするアプリではNexusで差がついている。これは、測位計算だとか(うーんCPUでやっているのか?)そもそもアプリがスケジューリングされてGPSをオンにして座標を取り込んでGPSをオフにしてスリープする、というのがマメに行なわれているから、本来magicでもされるはずであった(が動作速度がのろくて連続ONになってしまっている)

USBコネクタ・ヘッドホン

USBコネクタは、HTC伝統の(私はCavaliere・magicともヘッドホン・コードを共用できた)ミニUSBにもなる特殊コネクタが廃止になった(Googleプレゼンツな携帯電話なんだからGoogleの要望なんだろう)。

良くないのは、充電したいときなど手近のミニUSBケーブルでできていたのが専用ケーブルを忘れると出先で充電できなくなったことである。逆に良いのは、ヘッドホンが独立ミニプラグになったので、専用ヘッドホンまたは通常のミニ変換ケーブルを忘れても音楽が聴けることである(笑)。どちらを忘れてよいかというと、出先で音楽を聴かないことはあっても充電しないということはあまりないので、これは痛い変更である。

なお独自USBコネクタは、なにやらミニUSBより平たい形状である。ほぼ部品取り付け面積は同じと思われるので(?)、普通のミニUSBでいいのにー、と思う。ケーブルを複数買っておかないとダメである。また慎重に抜き差しし、USB接続中は上下左右に振るような圧力が掛かるのを極力避けないと、コネクタの袴の部分が広がってすぐダメになってしまうと思う(iPhoneではこの手の故障のはなしをよくきく)。

ヘッドホンジャックは通常のヘッドホンが挿せるミニジャックであるが、4ピンの専用コネクタになった付属ヘッドホンなら音楽のリモコン(アプリが対応していなければダメである。まあGoogle標準プレーヤを使っているのでOKだが)、あとハンズフリーマイクもかな? (電話機として使っていないのでよく分からない)、が使えるというものである。付属ヘッドホンはドロイド君の可愛いロゴ入りのものである。