Tech:android:apps:couldpda
出典: Tariki
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クラウド文房具: すげーぜgmail
androidを使って3週間以上になるが (2009. 9)、日々驚きの連続である。今日は、住所録とカレンダー(スケジューラ)でびっくりしてしまった。つーか、ふつーに(androidのハッキング目的ではなくPDAとして)買うユーザの主目的はこれで、3週間も経ってから驚くなよ、という感じだが。
ハックし倒し機として買ったHTC magicではあるが、当然PDAとしても使いたい。そうすると必要なのはスケジューラ・ToDo管理・住所録(あとメモなんかも)である。ところがスケジューラは付属のカレンダーツールで、住所録は携帯電話なのだから当然のごとく電話帳で管理できるのだが、あまり使っていなかった。
別項で書くようなさまざまな不安定要素のせいで、3週間の間に5回もファクトリーリセットを掛けたりしていたせいであまり真面目にデータを入力して使っていなかったこともある。まあ電話帳だけは、母艦にインストールしたHTC syncのおかげで、リセットしても数百件のデータを流し込むことはできたが、それでもmagic内のデータをうっかり吹っ飛ばして、それと同期しようとして母艦のデータもふっとんだらばかばかしいので(Mobile Windowsでは一回これをやらかしたことがある。母艦は2つあるので事なきを得たが)、電話帳をmagic側で編集したりすらしていない。
それから、andloidマーケットという(現在のところフリー)ソフトの宝庫があるので、使いやすい住所録や電話帳は誰かが作っているものだと思い込んでいた。それが探しても探してもないのである。ないわけだ。最初から付いている住所録とスケジューラがPDAのそれとしては進化形であることに気づいていなかった。
第3世代の電子スケジューラ
スケジュール管理は、私が就職した15年くらい前にザウルス(日本のPDAの雄だ)ではじめた。恩師いわく、君はスケジュール管理が甘い(まあいまでもだ)。ガジェットが好きなら、それを買ってはどうか。
そのアドバイスは見事当たり、私の健忘症とかメモをなくす癖は10000倍くらいには改善された。電子データのバックアップを取る癖は長年の管理者癖でついているし。もっとも何を使っても、入力がずさんだったり入力を忘れたりPDAそのものを見忘れたり家に置き忘れたりして役に立たなかったりすることがあるんだけどね(笑)。
えと何の話かというと、そういうわけで直前まで使っていたX-02HT (HTC cavaliere)のWindows Mobileのスケジューラは気に入っていた。
しばらくザウルスでスケジュール管理していた時代は、これは完全な単体機だ。外部との交渉もなければ、バックアップも 専用のフラッシュメモリ(名刺カードサイズだがPCMCIAではない)に取らなければならなかった。紙の手帳の単なる電子版である。
その次に一瞬、J-Phone/PioneerのPDAつき携帯を使っていた(2代)が、別にこれも単体の携帯電話と単体の電子手帳がくっついた だけで、持ち運びが2台にならない、というメリットしかなかった。
次に東芝GenioをPDAとして使っていた(電話機能はない)時代から、やおら外部との連携が便利になる。これはOSとしてWindows Mobileの前身のWindowsCEを使っていたために、母艦との連携ができるようになったのだ。つまり、ちまちまPDAで入力しなくても、快適なPC環境で入力したり、それをPDAに同期したり出先でPDAで入力したのを(逆)とか、そういうことができるようになった。
なおPC側ではOutlookを使っている。Outlookというと、無料のやたら出来が悪いメールソフトのことだと思うひとがいるようだが、これはれっきとしたスケジュール・住所録管理ツールである。おまけにメールソフトが付いているのだが(私は不愉快なので 殺している)、その部分がMicrosoftのネット発展期に唯一無二の手持ちメーラであったために、まるでWindows標準のメーラのように扱われている。だが、メーラ部分の糞さ加減とは裏腹に、スケジュール管理・住所録はなかなか使い勝手がよい。
この流れを受けたX-02HT (HTC Cavaliere)は、携帯電話機能こそついているものの、母艦と同期できる電子手帳 + 電話、という 感じであった。
それに比べて、androidのカレンダーというのは、スケジュールをgoogle calendar (そう、オンラインでスケジュール管理できるアレである) と同期できるのである。また1世代電子手帳が進んだ感じである。これをクラウドとよぶのだが、クラウドというのは標語が先走っていて、ほんとうのクラウドの意味を分かっているひと・実際に恩恵を受けて便利さを実感できているひとが少ないと思う。
実は、Windows Mobileのスケジューラ + Outlookというのも、オンラインで同期、というのは前提としている。ただし私はこれは二つの理由で使っていなかった。
ひとつは、携帯電話でパケットを飛ばさない(データのね)と誓っていたから、USBやBluetooth経由で母艦と同期という場合、母艦は必然的にPCにならざるを得ないからである。もうひとつの理由は、オンラインで同期を取るためにはExchange serverとかいう、MSのサーバOSで動くソフトが必要であるからだ。私はUNIX派であるし、だいたいこういうのって社内LANとかを 前提としていて (インターネット経由で同期できるかよく知らない)、やはり限られたエリアからしか同期が取れないのでは魅力がない。
その点Google calendarとの同期というのは、たとえネット喫茶のブラウザからでもスケジュール入力ができるし、それがうちに 置き忘れたandloidとか、複数のandloidといつのまにか同期しちゃっているというメリットが大きい。
それからザウルス(その後Linuxザウルスに進化した)の名誉のためにいっておくと、いちおうこれも(私が使わなくなった後)PCと同期するようになったと思う。ただしそれには明示的な操作が必要である。ずさんな私にとっては、スケジューラ(住所録も)というのは、明示的に何らかの操作、例えば寝る前に歯を磨きながら同期ソフトを立ち上げるなどの処理をしなくても、無意識に同期が取れていることが必須である。この点X-02HT (Windows Mobile)はUSBでPCからエサをもらうようにしておけば、そのとき自動で同期も取れてしまう (2台までのPCに紐付けできるのでバックアップにもなる)し、andloidでは、放置しておけば同期・バックアップが取れる、という進化具合である。まあパケット代は掛かることになるけどね。
ただしこれには、Googleサーバが潰れない(笑)という前提が必要である。Googleの技術力や個人情報保護は信用しているが、Googleが倒産しなくてもいつまで無料で使わせていただけるのかもよくわからんしね。
Outlookスケジューラとの比較
実は私は、google (gmail)アカウントというのはかなり早くに作っていた。したがってGoogle calendarそのものは、一瞬オンラインだけで使ったことがある。ただしやはりオフライン環境で持ち運ぶ手帳にはなり得ないし、PDA (Windows Mobile)側と『無意識の同期』が取れない (なお私が使わなくなって後、google calendarをWindows MobileやiPhoneと同期させるツール? が出たようだが、これもコンバータなのか自動で同期を取るPDAサイド常駐ソフトなのかよくわからない)。
後だしだけあって、Outlookでできることはほぼ、andloidスケジューラ/google calendarでもできると思ってよい。むしろ細かい点で改善されている。
例えば (とっても細かくて恐縮だが) 定期的に入れたスケジュールの一件を選んで変更した後、Outlookでも『全件変更』か『その一件だけ変更』かきかれる。だが過去の変更はそのまま残しておいて(これって1年経って同じ年次イベントを見返すとき記録の意味もあるのだ)、これからの予定だけ変更したいときに『全件変更』だと困ってしまう。google calendarでは『今後の予定を全部変更』という選択肢があるので、より便利である。
gmail電話帳を住所録として使う
住所録に関しては、gmailの電話帳/andloidの電話帳がその機能を果たしている。上述のように買って間もなくOutlookの住所録を流し込んでみたり (だってそれがないと電話も掛けられない)したので、おおむね互換性があることは確認していた。
だがgmailそのものは、andloid上ではほとんど無視していた(笑)。というか、ホーム上に『郵件』(メール・中国語版だ)のほかに『gmail』というアイコンがある存在意義が不明だった。だってちゃんとしたPOP3/IMAP4メーラがあるので、おうちメールサーバのメールをほいほい読んだり出すことができる。まあgoogleもケータイを作るうえは、自社抱え込みメールアカウントと抱合せ販売をしたいのかな、とか思っただけであった (なお『簡訊』(SMS・中国(略))はまた別にあるので、SMSを電子メールと謳ってユーザを騙す日本のガラケー会社とも違うだろうとは思ったが)。
またweb版のgmailのデザインもよくない。住所録というのは左側のナビゲーションのバーの中の1エントリであって、まるでおまけみたいに見える(笑)。これが強大な個人DB管理機能を秘めていようとは。
んでもってgmailの存在意義は住所録であることに気づくのには時間がかかったわけである。gmailではメールを読み書きせずに住所録として使う、というのは、なんかOutlookを住所録として使うのと似ているような気もするが。だいたい私はいかなるメーラを使っていても、メールアドレスを『アドレス帳』とかに登録してはおかない。SPAM送りまくりウィルスの餌食になるだけだし、用事があるひとのメールアドレスは、過去にやり取りしたメールを手早く検索(IMAP4)しメールアドレスを拾うほうが手軽だし確実だ。
さてさて、前記に倣えば『第3世代の』電子住所録というのは、実はただの携帯電話ユーザにとっても非常にありがたみがある。 バックアップは『無意識の同期』で取られるわけだから、たとえばandloid携帯電話を水没させたりしても、新しい携帯電話を買ってきてgmailアカウントを設定しただけで電話帳はオンラインのものが流し込まれることになる。2台の携帯電話を使っている場合も (オンラインの電話帳を含め)すべて同期が取られるのだ。携帯電話会社でも電話帳の預かりサービスなどというものを実施しているが、それに比べても『無意識の同期』が常に取られており、オンラインのデータもただのバックアップではなく、より入力・編集しやすいすいPC (つまりネット喫茶(略)) でアクティブに更新できるという点が優れている。
Outlook住所録との優劣であるが、実はメモ欄にひじょーに長い文書を貼り付けていたひとがいたので、そこのサイズが制限されているのがやや不便であった。だがこれは文書ファイルにしておけばよいだけのはなしなので、不自由があるというほどでもない。
とここまで延々書いてきたが、おそらくこの便利さはandroid未使用ユーザには分からないと思う。そんなひとにちょっとデモってみると驚かれるのが(同時に気味悪がられもするので諸刃の剣ではあるが)
- 住所録の検索
- →音声で検索(成功するとよいが)するとなおインパクト大
- 住所の左にある地図アイコンをタップ→Google Mapsが開く。自宅地図が表示されてぎょぎょ
- 地図の吹き出しをクリックしてストリートビュー(もしあれば)→自宅の前の景色が表示されてひえー
こんなのが3ステップくらいでできる。
上手な住所録の使い方
まあこんな風にデフォルトで便利な住所録であるので、あまり使い方のコツというようなものもない。ただし日本語では、きちんと『ローマ字読み仮名』を振っておく(それもヘボン式など記法を統一する)ことがおすすめである。
ツールによっては (住所録はGoogle作ツールだからROMによっては) 日本語のふりがなフィールド (そもそもふりがなフィールドは日本独自のオプションフィールドである)を無視したり利用できなかったりする。住所録のインクリメンタル検索・テンキーからの検索(1=ABC/……)は便利だが、当然漢字には対応していない。またオプションフィールドはインクリメンタル検索の対象にならない。
私は『名』のフィールドにローマ字、『姓』のフィールドに漢字文字コードで名前を書いている。HTC sync経由でPCに流し込んでCSVに吐き、年賀状の宛名にするような場合には、結局ローマ字と漢字のフィールドが分かれていないと不便である。ちなみに姓と名は分ける必要はないと思う。日本人には少ないがミドルネームをもつひと、ニックネーム(中華系に多い)をもつひとの扱いに困るし(オプションフィールドを使えばよいのだが上記のようにデータ利用可能とは限らない)、店・会社の名前などはどう扱ったらよいか困ってしまう。
またヘボン式に記法を統一しておけばよいのだが、中には日本人でありながら自分の名前綴りをもっている場合がある。私もそうだから(taroh)「わがままな奴」と切り捨てるわけには行かないのだが、よく困るのが『佐藤』さんは『satou』なのか『satoh』なのか『sato』なのかということである。こんなときは検索方法に工夫をすればよくて、『佐藤』さんなら『sato』までは絶対だからそれを使えばよいのだ。
不具合など
私はandloidを使い始めて3週間も経ってからこの使い方に気づいたので、実は最初自動同期してくれなかった。どういうことかというと、最初google calendar/gmailサーバと同期を取るアクションをオンにするのはカレンダー・電話帳が空の状態であるときなようである。
私は初めから既存のgmailアカウントを設定していたにも関わらず(マーケットやGoogle mapを使うために設定は必須である)、 既に遊びで入力したスケジュールやHTC syncから流し込まれた住所録があるために、競合を避けるためか同期してくれなかった (この状態では手動でも同期しない)。
これを解消するためにはいったん、設定→アプリケーション→calendar storage/電話帳 を消去してやればよい(さらに電源を切って入れる、ともののwebにはあった)。なんかスケジュール・電話帳のデータがアプリケーション(プログラム)と並んでいるのは妙な気がする。
私はカレンダーは遊びで入力しただけだったので消えても惜しくなかったし、住所録はどうせOutlook側から一方通行で流し込んでいただけなので、消去を実行してみたら見事それ以降同期したというわけである。
もしある程度データを蓄えてしまった後であれば、バックアップツールを使ってSDに保存し、消去してオンラインとの同期を確認した後で書き戻すという手もある。なおCSVなどへの書き出しはいろいろ手段があるが、さまざまなフィールドを追加していると(あと文字コードの問題とか)うまく書き戻らないツールがあるようだ。私はgmail電話帳にバックアップが取られることを知らなかった時点で、SDカードへのバックアップツールとしてマーケットの『MyBackup』(これは30日試用無料の有料ソフト)と、『VcardIO』を使ってみたが、後者は日本語文字を含む全フィールドが元にもどらないようであった。ちなみに前者ももう必要なくなったわけだが、アプリケーションのバックアップは『ASTRO』(ファイルマネージャ)で取れるし、デスク(?)トップ環境などは完全に元に戻らないようだしアプリ固有データなどは元に戻す対象じゃないし、ちょっとこの手の有料バックアップソフトの存在意義には疑問がある。
もしこれからandloidを使い始めるひとがいたら、まず他の携帯やPCの住所録データを流し込む前に、きちんとgmailアカウントを設定し、またオンラインのcalendarやgmail(そちらにバルクでデータを流し込むこともできる)を使い慣れて同期を確認してから 使い始めることをお勧めする。
そのほか不具合といえば、Outlook側からHTC sync経由でデータを流し込んだときに、姓と名が逆になったのがちょいと気になった くらいである。私は実は上記の同期不具合事件があったために、まずOutlookからCSVで吸い出したデータをオンラインのgmail電話帳にバルクで食わせた。そうしたらHTC syncが二重にデータを同期しようとして、その際に姓と名が逆転したデータをmagicに食わせたもんだから、データの件数が2倍になってしまった ((笑) あわててもう一度全消去し、HTC syncの同期を切ってからgmail電話帳から同期した)。ちなみにまったく同じデータが2件あると、andloid電話帳は重複削除するか、という質問をしてくる。遊びで使っていたときに同期済みデータをなぜか数件、新規データと勘違いして取り込んだようでこういう現象が起きた。ただし姓と名が逆転しているエントリは当然『別人』であるので、重複データとはみなされない。
あとカレンダーの移行は、OutlookからCSVでエクスポートして、オンラインのGoogle calendarで取り込もうとしたが、 フィールド名が日本語Outlookでは日本語であるために、ヘッダ行を書き換えなければいけなかった。
