Tech:GPS:etrexvista
出典: Tariki
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GARMIN eTrex Vista J
(2008. 5) 初代Vistaくんは完全に引退しました。よき後継者がみつかったので、今後は完全にバックアップ機です。詳細は eTrex Vista HCx 参照のこと。
私はGPSにはうるさい。うるさいっていうか、車も持っておらず山歩きもしないのに普通はもっていないかもしれないが、いままで使いつぶした(あるいは飽きた)GPSは片手に余る。これで何をしているかというと、普段使いとか旅行用の街ナビなのだ。
このeTrexは、定番である。Nikonの一眼レフもこれを検証機種としている。別にNMEA出力可能ならなんでもいいんだけどね。定番なのでいまさら私があれこれ書く必要もないが、自分の覚書と、もし多機種と比べたことがないひとがいたら参考になると思うので。
出会い~Vista英語版→Vista日本語版
eTrexシリーズを使い始めたのは私のGPS歴の中では比較的最近である。おそらくVistaが出てすぐくらい(調べたら1998年ころ?)、一度英語版を買った。後述するような『地図のない地域』的な使い方をする分には、日本国内でも十分使えたのだが、やはり魅力はその後日本語化されたVista-Jにしか載らない『日本詳細地図』である。英語版のハードにこのソフトが乗るようにできていればいいのに、英語版には日本の地図は乗らない(漢字化はソフトではできない)。日本語版にヨーロッパ地図(ようするに英語版でうごく世界地図)は乗るのに、逆はダメである。ちなみに後述する台湾版も同じ状況なようで、英語版の地図は乗る。その上、台湾版には日本の地図は乗らないし日本版にも台湾の地図は乗らない(私は台湾でGPSを多用するのでこれは痛かった)。
i18n化が下手である。というかアジア言語のことを考えていない設計だ。いまどき漢字フォントをハードウェアで持っている(? としか考えられない)のはレトロだ。日本語化したからといって6万円もするようなハードをほいほい買い換えたひとは多くないと思うので、おそらくVista(その他日本語版がある機種)では、先に英語版が出たから買っちゃって後で日本語版を買えずに涙を呑んだ人は多いと思う。私だって英語版は無理でもせめてアジア語版(Unicode版?)で統一されていれば台湾の地図を買っていただろう。3つ目のハードを持つのは嫌(本体価格だけではなく、後述の地図ぜんぶ買いなおし問題のためもある)なので、台湾版は購入に至っていない。トータルで、GARMINは損をしているのではなかと思う。
GARMINはアメリカの会社である。OSのi18n化の過程などみていると、アメリカ人というのは世界中に英語アルファベット26文字で表せない言語があると思っていない(ひとがいる)ようである(笑)。これ実は無理もなくて、ラテン・ゲルマン系言語だけならば、例えばドイツ語の『ü』は『ue』と分け綴りする方法が確立されている。したがってウムラウトやアクサンシルコンフレックス(ふぅ)を持たないハードでも、代用品としての英語アルファベット26文字だけで何とかなるのである。ところがアジア言語はそうはいかない。
実はGARMIN、台湾にも支社があって、私の持っているVista Jには『MADE IN TAIWAN』とあるので、ある程度開発や製造もしているようだ。日本国内ではいいよねっとが販売(日本語版の権利も独占)しているが、支社という扱いではないようだ。これだけ漢字圏に支社や協力会社があるのなら、このあたりきちんとした基本設計をしてから出せば、こうならなかったのではないかと思える。
次機種ではきちんとするのかなあ、と思っても、やれカラー化だ、SDカードが使える、232C接続がUSBになった、というような瑣末な変更ばかりである(そもそもeTrexシリーズでVistaの上位機種は出ていない)。
そんなこともあって、もう5年にもなろうかというのに、いまだに私はVista J (白黒232C接続の初代) が愛用機種である (調べたらこれの発売は2002年7月ころのようであった)。
GARMINのGPSシリーズ
GARMINのGPSは細かなランク分けがされていて、同様に見えるシリーズ機(たぶんケースは使いまわし)で内部は大きく異なっている。詳細はGARMINのページをみていただくとして、ここではなぜeTrexの、それもVistaがよいか述べる。
eTrexシリーズでは低いランクのが、地図なしのものである。これは腕時計GPSと同じように、トラッキングは記録できるし、目的地までの方位を表示したりルートを設定したり、ということはできる。相対的な移動経路も表示されるようだが(したがってオリエンテーリングなどには使えるだろう)、未知の場所を訪れる場合は緯度・経度ベースである。表示ハード的にはVistaと同じようなドットマトリクス液晶なのに (腕時計の液晶とか一眼レフの筐体の液晶のように、専用のセグメントで固定した内容しか表示できない、というのではない)、要するに地図データが内蔵できないから表示できないのである。
地図があるシリーズでも、磁気コンパスの有無などで違いがある。Vistaが搭載しているセンサ系ハードは、GPSレシーバのほかに気圧高度計と磁気コンパスがあるが、気圧高度計は安価な機種から搭載されている(GPSの高度方向の精度を補うのに必須なのだろうか)。こういったことで後からグレードアップしたくなりそうになったら嫌なので、最高機種を買ったのであるが、それにしても漢字化でまた余計な金(本体買い直しと高額なソフトも)も払うなら、最初は最安価な機種にでもしておけばよかった(ぐすん)。でも最初にVista英語版にはまらなければ、地図ありスタンドアロン型の魅力にはハマれなかったわけで、痛し痒しである。
さてeTrexシリーズ以外はというと、GARMINはありとあらゆるシリーズのGPSを出している。山歩き用はeTrex以外に長らくなかったが、最近は腕時計タイプもあるようである。腕時計タイプはグライダー系『飛ぶひと』や、スポーツ系にも売れているようである。
それ以外というと、日本ではおそらくカーナビしか思いつかないだろうが(っていうか日本ではAUの携帯電話が最近のしてきた以外は、カーナビ以外の用途のGPSって使われていないのではないだろうか)、船舶、航空など半ばプロ向けの測位手段として広く使われているのである。このあたりのラインアップがGARMINは豊富だ。むしろカーナビがダメダメなくらいであろう。いや、日本のカーナビは地図をいかにわかりやすく提示するか、というユーザインターフェース的な部分がすごいだけであって、日本製GPSなど売られてもいない、例えばアメリカでは、やはり車に積まれているGPSはGARMINのよう気がする。
といっても、街ナビというのは(山歩きやグライダー系と同じで)軽いのが身上である。いくら地図が出るからといっても、重さが1kg近くあったり、DC12Vが必要だったり、DVDドライブ内蔵だったりしたら街ナビには使えない。
したがって、GARMINの豊富なラインアップの中でも、街ナビ(山歩き・グライダー)用というのは限られ、その最高機種がeTrexのVistaなのである。
ボートから誰かを落としても
出だしでいきなりeTrexの悪口から入ったが、このeTrexは(GARMINのGPSは全般にそうなのかもしれないが)ながら操作性は最高である。とにかく徒歩ナビで必要なのは、ながら操作性である。最短のボタン操作で何かできること、反応がきびきびしていること、などでは、歴代GPSでGARMINの右に出るものはなかった。
例えば、マークをセットするという機能がある。これがeTrexでは、メインのボタンを押すだけで、どんなモードで何をしていても(たいてい)、ワンタッチでできる。マークの名前など後でつければよい、ということで、識別可能な番号が振られている(もちろんその場でも変更できる)。しかもそこに対してナビというのも、カーソルをちょんちょん動かせば開始できる。
これが何に役立つかというと、例えばボートから誰かが落ちたとしよう。そのとき、広い海の上である場所に瞬間にトラックバックするという必要が生じる(ぼーっとしていたら位置は狂うし、例えボートを先に止めても潮で流される)。ここで持っていたeTrexが役立つ。ぱぱっと操作してぱっとその位置を目指せるのだ。
とにかくこの種のメニューの配置には無駄がない。例えばモードを切り替えるときに直前のモードがデフォルトで選ばれるとか、たいして緊迫したシーンが少ない街ナビ(せいぜいよそ見しながら歩くのに危険が最小になるとか(笑)←このせいで歩きながら見るのが普通になってしまった)でも、これは十分役立つ。
ただしこれは日本語入力だけに対してはあてはまらない。面倒なひらがな選択、使用頻度順に並んでいない候補など、ああGARMIN本体のエンジニアが設計したんじゃないんだなあ、ということが丸見えである。
また、先読みやきびきびした動作も、緊迫した状況での操作の一助になっている。どんなにビジーな処理をしていてもキー入力は取りこぼさないし、例えば地図の描画など(速くはない)、処理が重くてもとりあえず必要な情報から描いたり(JPEGインターレースのように)ユーザに配慮している。私が使っている東芝のHDD-DVDレコーダに見習わせたいくらいだ(よっぽど高価なCPUを使っているはずなのに)。操作は取りこぼすし反応は遅いしメニューの配列は死ぬほど使いにくいし。
ハードウェアの耐久性
アウトドアで使うものなのだから、さぞ酷使しても大丈夫だろう、と思いきや、eTrexには意外な欠点が多い。
まず表示が見づらい。液晶が洗練されていないのである。これは日本製の見やすい液晶のPDAなどに比べたら酷かもしれないが、見づらい環境で見やすければこそサバイバル機器ではないか、と思うのだが。まあカラー表示機種以降は表示を見たことがないので、もしかしたら最新機種では改善されているかもしれない。
次に、防水ゴムに問題がある。eTrexではメインボタン1個以外はすべて胴回りに配置して、そこをゴムで一周覆う(ゴムと本体は最初、グリースで密着していた)ということで、防水性能を確保している。ところが、時間が経ってグリースが取れてくると、ゴムがふにゃふにゃになって巻きついているだけになってしまった。まあはめれば元通りになるのだが、ゴムがずれるとボタン操作もままならない。
最後は耐衝撃性能である。落とすと電源が落ちてしまうのだ。これは簡単な話で、どうやら本体は表裏2枚におろせるような構造になっているらしい。本体のデバイスはすべて表側(液晶側)に集中しているが、裏側には電池ボックスのばねがある。ところがその間を接続するのにコード……ではなく、接点で接触する構造になっているようなのだ。激しく落としたりしたときに断線しないように、ということかもしれないが、壊れない代わりにちょっとコツンとぶつけたくらいで電源が切れるのでは本末転倒である。
地図のある国での使い方
地図のある国とは、CD-ROMの別売詳細(くそ高い)地図が用意されている国である。CDはGPSで利用できる地図データと、その地図データをエリアごとに切り出してGPSにダウンロードするツール + 地図データをPCでも利用できるためのブラウザ(こっちは地図の切り出しのためにしか利用していない)が付いている。
私はいままでにVista Jでは、日本詳細地図と、ヨーロッパ(イタリア旅行に行くため)を買ったことがある。後者は当然、英語版でも動く。
ただしこのCD、1枚のCDが1台のVista (これ以外にもGARMINの地図が利用できる機種である程度共通のようだ)でしか動かない。詳細地図を購入したら、その番号と持っているGPSをGARMINに送る。すると暗号化されたキーが送られてくるので、それをPCに入力すると、該当するGPSのみでデコードできるようなのだ。
最近の、(SDカードなどで)メモリが拡張できる機種ではなければ、Vistaのメモリは16MB? (メガバイトですぜメガバイト)しかないのだ。ここに数~十数エリア (1エリアは地図の複雑度 = 都会度(笑)によって異なるが、例えば横浜近辺なら横浜市の東半分程度)が収まるのだから、ベクタマップの効率の良さには驚く。
なおこのソフトは、もちろんGPSで記録したトラック、ルート、ポイントの管理もできるのだが、私はこれらの管理は多機能でみやすい、フリーソフトのカシミール3Dを使っている。ただしPC上で地図をみるときは、いまのところ国土地理院のフリーのオンライン地図を使っているので、逆に外国のデータ(主にトラックの記録)を管理するときにちょっと困る。
GARMIN地図データの問題点
注意しなければならないのは、PC何台にでもこのCD(ソフト・データ)はインストールできるが、対応するGPS本体は1台ということだ。他のGPS本体にダウンロードしようとしても、暗号化キーが解除できないため利用できない。
高額なソフトを全部買い揃えなおさなければならないため、新しいハードが出てもおいそれと買いなおすわけにはいかないことに注意したい。だから私のVistaもいまだ初代だ。カラーもUSBもSDも高感度のモジュールも実はほしいのに。
複数のユーザ間で使いまわすのを恐れているのだろうが、ソフトを不正コピーされて売り上げが減るのを防止するより、新しいハードの売り上げの買い控えのほうが大きい。ほんっとに商売が下手だ。
例えば新しいハードを買ったら古いハード用のキーを返納して新しいキーをくれるとか、Adobeのソフトみたいにライセンスを何度でも預けたり引き出したりできるようなシステムにするとか (※ Adobeのソフトは2台までインストール、1台だけ同時使用できる。3台以上あるときもライセンスのみオンラインで移転してやれば、例えばラップトップ1台、会社と自宅のいずれか1台のPCでインストールしなおすことなく交互に1ライセンスを使用できる)。
他の地図データは使えないか
結論から言えば使えない(笑)。ただしリバースエンジニアリングはされているようで、任意のベクタデータをGARMIN地図データにコンバートしてしまうフリーソフトというのは見掛けた。
ただしよっぽど特殊な用途や (けもの道マップとか?)、データがあるけどGARMIN地図がない国(どこ?)とかでない限り、自分で(日本国内の)地図を用意する必要もないだろう。そのくらいGARMIN (いいよねっと) の日本語詳細地図はよくできている。ちなみに、ときには日本語詳細地図に載っていない道というのもあるのだが、たいていの場合、日本語詳細地図にない道を行こうとすると、行き止まりとか崖だったりする。日本語詳細地図にあまり勝負を挑まないほうがよいようだ(笑)。
地図のない国での使い方
『地図のある』編では、主にPCとの連携について触れた。だが地図がない国では、単体でどう活用するか、ということが中心になる。したがってこの項は、地図がある国での単体での活用方法を含む。
まず、地図がないからといってVistaがいきなり地図なしGPSと同様になるかというと、そうでもない。地図なしモデルというのは、(1) 建物や道が表示されないだけで、2次元の移動経路は一応表示されるもの (eTrexの安いモデルはこれに当たる) (2) 緯度・経度・高度、移動距離や最高時速などしか表示されない(要するにグラフィック機能がない)もの (腕時計GPSなどはこれに当たる) の2種類があるが、Vistaが地図がない地域に行くと、当然(1)になる。
その場合でも、マークをマメに打っておけばお店や場合によっては主要な道(主要交差点をマークしておく)がわかったりするので、そのツアー中の後日または後年再訪することも可能だ。台湾で嫁の親戚のだんなの職場とか嫁の親友の下宿を訪れて(マークしておき)、数年後その近所を通過したときに、「ああ、ここ一回来たことがあるね」などと言えるのは、なかなかオツである(笑)。
またトラックが残っている限り(つまりそのツアー中に限るが)、一応道らしきものはくねくね残っている。離れ小島でのリゾート程度なら観光しているうちに島のマップができてしまう(笑)。一週間程度の旅行ならば、特にPCに吸い上げなくてもトラックログのメモリに入りきるのでOKだ。それ以上の旅とか、間にバス・鉄道・航空機の移動が入るとあっという間にトラック用のメモリはいっぱいになってしまう (普段私が設定している『トラック設定 = 自動』では、一定時間経過または一定距離移動でログ点を取る)。複数都市のツアーなどで高速移動の乗り物に乗った日は、夜にPCに吸い上げ(カシミールなどのソフトを使う) ログを消去することが必要になる。その場合は『島のマップ』は消えてしまう。トラックはPCに吸い上げるがGPSに書き戻したりはしないことが多いので、後日その地を再訪したときのために、主要交差点やランドマークなどにはマメにポイントを打っておくことも大事である。
ちなみにトラックメモリが一杯になってしまうとどうなるかというと、適当にいままでのログを間引いて(? 勘違いかも)、オーバーライドして書いてくれるようである。また実は、トラックメモリから保存用トラックメモリに移動もできるのだが、この場合は時刻データだったかが失われてしまうので、私の『旅の記録』としてはあまりやりたくない使い方である。
マークの打ち方とか旅の思い出の残し方とか
移動中にマメにマークをつけ、またあとでカシミール中で整理するためなどに、マークの名前の付け方(およびアイコンの選び方)は重要である。
まず、私は一回も訪れたことがない場所で、旅行専用にポイントメモリ(500まで打てる)を空にして出かけた場合は、普通にローマ字で名前を付けていくことにしている。移動中に余裕があればかな漢字変換もする。あまりに余裕がなければデフォルトの『0001』などのポイント名のままである(ただし後で見てわけがわからなくなる。eTrexはウエストポーチの中などでメインボタンをうっかり1秒押してしまった場合もこのポイント名が残るため、なぞのポイントが旅行記録にあまりに多い(笑))。
なお英語版Vistaのときは、国内ではローマ字、中華文化圏では中国語ピンインで入力していたが、たいてい漢字二文字分程度の読み仮名で制限字数の10バイト(アルファベット10文字、日本語なら5文字まで)でいっぱいになってしまう。日本語版では、中華文化圏でも対応する日本漢字で記録してだいぶ、歩留まりがよくなった(例えば『B-中正路』なら8バイトで済むが『B-ZHONGZHE』までで10バイトになってしまう)。
駅やバス停など種類の決まったランドマークは『S-』『B-』などを付ける。大体地名と同じになることが多いので、駅やバス停と同じだということを示すためである(eTrex本体では同一名のポイントは複数登録できない)。なお『日本詳細地図』が使えるようになってからは、駅そのものは地図に含まれるPOI (point of interest)にあるので、あまりマークしなくなった(新しい駅や海外では依然この命名規則である)。またデフォルトでは『ポイント』アイコン(ただの点)を選んで後からPCで修正するが、レストランなどは名前をみただけで「これなんだっけ?」ということがあるので、多少面倒でもその場でレストランアイコンを選ぶようにする。
ちなみにGARMINのアイコンはよくわからないものがある。私がバス停のアイコンに使ったのは『track stop』で、まああたらずとも遠からずなのだが、要するにパーキングエリアみたいなものである。私が駅に使ったアイコン『Ultralight Area』(操作上あまりカーソル移動させなくてよいため)は日本語版になって『軽飛行場』なる訳がついていた。すでに膨大にカシミール上にあるのでいまさらアイコンポリシの変更もできない。他にも(日本語で)『ジオキャッシュ発見』とかわけがわからないものもある(アメリカじゃその辺でほいほい金とか石油でも出るのか?)。逆に私がよくいく寺はアイコンがないので『教会』ということにしているし、当然ラーメン屋もすし屋も『レストラン』である。『景勝地』がカメラのアイコンなのはまさに私のためにあるようなものであるが(笑)。その辺を散歩していて崩壊家屋をみつけ「今度写真を撮りにくる」というときなどもマークしている。
一度訪れたことがある場合、GPS側での命名にちょっと気をつける。これはカシミールの問題点なのだが、ポイントの重複を削除する機能がない。したがって、『GPSで新規マーク→PCにダウンロード』したポイントと、『PCから引っ張り出して→GPSにアップロード→再度PCにダウンロード』のポイントが混ざってしまうと面倒である。わかりやすくいえば、もともとカシミール上にあったポイントと、GPSにアップロードしてダウンロードしたポイントという同じもの2つがカシミール上にできてしまうことになる。こうなってしまったら、緯度・経度でソートしてひとつおきに消す、などという作業が必要になる。
そこでマークするときに新規であれば、頭に『0』を付けておく(デフォルトでは『0001』などの数字名になっているのでカーソルを一個送るだけである)。後でPCにダウンロードしたら、まず0が付いているものを後述する『フォルダ』に移動し(今回の旅行で新たにマークしたものなので)、それ以外は前からあったものなので消去する。ちなみにGPSを『ほぼ空』にして出かけるが、自宅とか空港とか途中経路のごく少数個のポイントだけ到着時間推定のために残しておくときは、はじめからアップロードするポイント名の頭に『1』をつけておく。後でダウンロードしたら『1』で始まるポイントは無条件に消すわけである。
PCで整理するときは、カシミール中の『ポイント』の中に『フォルダ』を作るが、原則としてよく行く地域(近所、私や嫁の実家とか大都市とか)ならば地域別(近所などは細かく分類している)、あまり行かない地域ならば『年月と場所の名前』で旅行の思い出的な『フォルダ』を作っている (後日再訪しデータが増えたなら、地域『フォルダ』に昇格する)。
ポイントのはなしではないが、同様にGPS内でつくった旅の記録としてのトラックも『年月+場所の名前』フォルダで整理するようにしている(移動用のルートも改名する)。トラックは、eTrexでは電波が受信できなくなりまた受信できるようになるとふたつに分断されるので、移動のひとまとまり(旅行なら原則一日の行程で、大移動が入る場合は駅や空港間を別にし)単位で、あとでカシミール上で『トラックの結合』をしておく。
このようにして作ったポイント・トラック (タイムスタンプが付いている)を後でカシミール上でながめてみると、「あああのラーメン屋おいしかったなあ」とか、「ここからここの移動ってこんなにかかったっけ?」などとリアルな思い出に浸れる。これが楽しくてGPSで旅の記録を残すようになった。
GPSとしての能力
私が書いているeTrex Vistaの能力は、初代(日本語版もハードは初代と同じものだ)である。カラー化などがされて感度が上がったというはなしはきかないが、最新版ではどうやらGPSモジュールそのものが高感度化(?)されたようなので、あくまで古い製品についてはどうかとか、最悪値としてみてほしい。
まず、コールドスタート時であるが(数ヶ月使わなかった場合もこれに準じる)、見通しのよいところで数分程度かかる。したがって、しばらくぶりに旅行に出るときなどは、電池チェックやeTrex内部のメモリの整理(とか以前のポイントのアップロード)とともに、ベランダに数分出して衛星をロックしておく、などの準備も怠りなくしたい。
ホットスタートでは、静止状態または低速(時速100km以下)で衛星4個がみえていることが必要である。これがどのくらい難しいかというと、街中では結構難しい。旅先で出発に余裕があれば、ホテルの外に出て一服しながら衛星を捕捉とか(結構へんなひとである(笑))、嫁とふたりなら1~2分立ち止まって衛星ロックしてから歩き出すとかできるが、朝ばたばたとホテルを出て交通機関に乗るというスケジュールではやはり、朝一の旅行記録が欠けたりする。結構旅の朝は移動からはじまるので、目的地がわからん、という事態にもなりかねない。したがって、やはり可能ならホテルの窓際に置いて(電池チェックも忘れず)、1個でもよいから衛星をロックしておくとあとが早い。
移動中は結構衛星はみえなくなってもOKみたいである。3個あれば絶対ロックしているし、コンスタントな速度での直線移動なら1個でもOKなことがある(おそらくドップラーシフトもみているのであろう、この場合も加減速やカーブ上昇下降があるとロックが外れる)。
上記の条件で街ナビにどのくらい強いかというと、東京駅近辺だとか香港の小路(ほんとうに空が狭い)ではちょっと使えないか、という程度であり、結構な都市部でもまあまあ使えることが多い。
山屋にはよくしられたことらしいが、木の葉で覆われている場合(森など)では、使えなくなることがあるらしい。樹海とかでこそ役に立つGPSなのに樹海で役に立たなくなってはいかがなものかとも思うが、おそらく葉が吸収する電波の周波数とかも関係あるのだろう。
意外に鬼門なのは、高級車の車内である。高級車は電波シールドガラスにでもなっているのか、窓際にぴったりつけても衛星が1個もみえない、ということも結構ある。車種によっては天井あるの? というくらい衛星がよくみえるものもある。バスも天井がすかすかなのとガラス部分からみえている衛星しかキャッチできないものもある。なぞである。
高速移動はどうかというと、巡航中mach .85程度の旅客機でも問題なくトラックできる(ただし旅客機は障害物がない航空を飛んでいるから相当条件はよいが)。
電源問題
電池のもちは結構問題である。電源は世界中手に入るUM-3(単3)アルカリ2本であるが、新品ならばこれでほぼ一日中もつ。ただし屋内に入ったらまめに電源を切る、バックライトはあまりつけない、という条件だから、正味にしたら5~6時間くらいか。やはり一日中山を歩いたりする人にはつらいかもしれない。
ところでGPSをもって旅行に出かけると、1日2本ペースで電池を使う。昔は充電式の電池を使っていたが(Ni-MHだとアルカリの70%くらいの持ち時間になる)、最近は乾電池を持って出て、旅先で使い捨てにすることにしている。充電器などもかさばるしホテルに帰って充電する時間がないとか(PCやデジカメなども充電しなければならないし)、充電式電池は変なときに切れて(樹海とか。ってうそだけど)青くなることがある。日本国内ではコンビニやキオスクで買うと割高なのでビックカメラなどの特売を買い込むのは旅行前に必須だが、アメリカや台湾など旅先で買ってもアルカリUM-3は日本より安い国の場合は持って出かけない。
先日中国に10日近くいたときも、いつもの癖でありったけの乾電池を持って出たが、山奥などアルカリ電池の入手チャンスがあまりないところ(高級ホテルの売店などあっても日本のコンビニより高かったりして)もあって、これは正解であった。ただし乾電池の重さも馬鹿にならなかった(旅の後半ほど軽くなるのは楽である。航空機やロケットの気分だ)。最近また凝っているeneloopは充電器も小さいし充放電も安定しているようなので、しばらくeneloopでGPS生活を送ろうと思っている。
