Avi:fs:lj
出典: Tariki
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Learjet 45
ゲイツ・リアジェット45。私の最も愛する機体のひとつだ。といっても、MSフライトシミュレータでの話である。ビル・ゲイツとは何の関係もないが (創始者Bill Learが作った会社はGates Aviationsと合併することになる(笑))、MSFSに入っているのも然るべしという気もする。
これは標準付属の機体で、いつのころから飛ばしていたのか記憶が定かではない。FS2002には確かあったが、FS2000あたりでも飛ばしていたような気がする (追記: 調べてみたら実機の就航が1997年、FS98で登場したようだ)。ただしこのころはプロペラ機も結構好きだったし、ジェットならより出来がよく大きなB73xをよく飛ばしていた(中型以上の機体ではいまでもB73xは私の得意な機体である)。wikipediaによると、いまではボンバルディア(カナダ・前輪が出ないことで有名だが(笑)私もこの会社の機体は好きではない)に吸収されたようだ。いまではと書いたが、私が飛ばし始めたころにはもうボンバルディア扱いだったのかな。
フライトログはつけるだけつけて集計したことがないが、おそらく1000時間以上はこの機体で飛んでいると思う (※ こう書くとものすごいFS狂のようだが、長距離路線のIFRなどは16倍速で飛ばしちゃうこともあるので記録上は4時間くらい飛ばしても所要はほぼフライトプラン作成、離着陸の20分くらいである)。
いまでも新しいシーナリを導入したりとか、新しいデバイスを試したりするときの標準ベンチマークはLearjet 45で羽田34R→羽田34Lである。
小型機の取り回しのよさ
Learjet 45は、8人くらい乗れるいわゆるビジネスジェットである。そのくせ結構航続距離もある。無節操に羽田で満タンにしてハワイに向かったら、途中で燃料が足りないことに気づいたのでミッドウェイに下ろした (ちなみにミッドウェイPMDYにはガソリンスタンド? があるが、ガソリンスタンドの前に接近するとFS2004・FSXでは満タンにしてくれる、って知ってました?)。このくらいなら台北・香港くらいの東南アジアなら楽勝で行ける。
そのうえ離着陸にも滑走路を選ばない。さすがにプロペラ機ほどではないが、調布飛行場にも降りられたほどなので、相当着陸距離も短くてすむだろう。実際には非常停止距離も必要だが、離陸はもっと短距離でできる。
失速速度はジェットなので110kt弱と結構速い。だから遊覧飛行などには向かないが、それでも割と悠々と飛べる。エンジンは反応がよいので失速警報が出てから推力を入れても機首下げずに回復できるし、したがって滑走路が短いときなどでも失速ぎりぎりでアプローチできるわけである。普段は135ktでアプローチしているが滑走路が短いときは125ktくらいを目指しても誤操作で失速するほどでないし、間違って145ktくらいで接地してもまあ普通に止まれる。
小型なので反応がよいことも相まって、かなり急な操縦ができる。これには、旅客機だとどうしても乗客が不快だろうなとか思っちゃうが、リアジェットならあっさり自分ひとりが乗員乗客という妄想に入り込める(笑)、という要素もある。
ポイント
気をつけないといけないのは、このジェット機、おしりのあたりのボディにエンジンがついていることだ。したがって、加速するとなぜか沈もうとする。ただしこれが利点なのは、左右エンジン推力のバランスが崩れてもそれで極端に曲がるということもない。最近入手したCHヨークは3スロットルあり、プロペラピッチは必要ないので普段エンジン1とエンジン2に割り当ててあるが、左右N1が5%くらい不均衡でも意識しなくて良い程度である。
エンジン1基停止の訓練はFSまにやなら大抵やってみるものだろうが、ほとんどラダーでバランスを取る必要もなかった。離陸中にエンジン1を止めて、さあ傾くぞと左ペダルを踏み出してみたが、あれれ、左に曲がっていくぞ、という感じで(笑)落ち着いて水平を取ってみたらほとんど踏む必要もなかった。
逆にヨークとラダーをまったく使わないでエンジン推力だけで操縦してみたことがあるが、これは難しかった(前述の重心より後ろに推力があることもある)。左右バランスで機体を傾けようと思ってもほとんど曲がらないので、羽田34Rから出て34Lにアラインするのに、東京都内南半分から房総半島東半分くらいの東京湾をまるまる使ってしまった。さらに推力を下げると機体が浮き出してそれから沈むので、一般的な『機首が下がったら推力を上げ、機首が上がったら推力を下げる』というコントロールが難しい。これはなんと『機首が下がったらエアブレーキを一瞬使い(後述)、推力を上げる』という方法なら、フラップ08のときだけはなんとかコントロールできることが分かった(ただし34Lの左の原っぱにぐしゃっと落ちてしまった。死ぬほどではなかったと思うが)。
エアブレーキの挙動も極端で、スポイラーを立てるとかなり機首が浮く。下ろした瞬間には機首がGPWSに怒られるくらい沈む。
計器パネル(これがどのくらい実機を模しているかはわからないが)は整理されていて非常に見やすい。FS的に(? 実機は知らない)あと使いにくいのは、無線機のスタンバイが表示されていない(セットもできない)ことである。ふつうはスタンバイに次の周波数をセットしておいてポイントで切り替えると思うのだが、表に出ている周波数しかいじれない。したがって使用中に (COMをいじるとかならNAVとかを切り) スタンバイに切り替え→次の周波数セット→またスタンバイと切り替え (必要ならNAVを入れる)、という煩雑な操作が必要である。
追記 (2008年7月): FSXでは上記の無線機スタンバイ問題は解決されていた。どっちが実機に近いのか知らないが、とにかくふつーにスタンバイ側にセットして、入れ替えして使える。
自分checklist
pre-start
- parking brake: set
- throttle: idle
- fuel: cutoff
- batt master switch: ON
- panel lights: ON if required
- L and R GEN switches: OFF
- avionics: ON
- no smoking sign: ON
plan (VFR)
- set destination to GPS (direct to)
- switch NAV/GPS to GPS
- check distance => decide flight level
- check weather (ATIS)
- check map of destination: altitude, runway, ILS freq/mag
plan (IFR)
- open IFR planner
- select from/to AP, method then search
- correct route, set FL
- save (skip "move to from AP")
- switch NAV/GPS to GPS
- check distance => decide flight level
- check weather (ATIS)
- check map of destination: altitude, runway, ILS freq/mag
pre-start (cont)
- flaps: up (0)
- APU: START, check running
- fuel quantity: check <= calculate from distance and FL
- engine instruments: check
- pitot heat: ON
- anti-ice: ON if requierd
- request clearance (IFR)
pushback, engine start
- (switch to spot view)
- (no request pushback on FSX)
- check backword of airplane: clear
- start pushback
- (switch to console view)
- recogn lights: ON
- nav lights: ON
- (no transponder: STANDBY in FSX)
- thurust levers: idle
- engine area: clear
- fuel flow: maximum
- L and R IGN buttons: ON
- start left engine
- start button: ON
- fuel flow: check
- N1 increasing as N2 increase: check
- oil PS: check
- start button: OFF
- repeat for right engine
- stop pushback: on position
- engine instruments: check normal
- L and R GEN switches: ON
- APU: STOP
taxi
- request taxi
- if VFR and not authorized, do "plan (IFR)"
- seatbelt sign: ON
- parking brake: release
- taxi to assigned runway, do not exceed 20 knots
- taxi (@0ft alt):
- start moving at 46% N1(fuel 30%)-50% N1(fuel 100%)
- keep 20kt at 47% N1
during taxi
- (switch to spot view)
- flight controls (elev, aelron, rudder): free and correct
- spoiler: check (EXTent=>RETracted)
- flaps: takeoff setting (8)
- (switch to console view)
- brakes: check during taxi
- elevator trim: takeoff setting (0.0)
- directional gyro/turn coordinator: proper indicate during turns
- artificial horizon: erect during turns
- (no "cross runway" authorize in FSX)
- stop before "stop line"
take off
- request takeoff clearance
- strobe lights: ON
- (no trasponder: ON in FSX)
- (confirm) nav, taxi/logo lights: ON
- seatbelt sign: OFF then ON
- (confirm) flaps: takeoff setting (8)
- (confirm) throttle: idle
- (converm) elevator trim: takeoff setting (0.0)
- VR (@0ft): 135ktくらい (フラップ8度)、V2: 145ktくらい。fuel量によらずこの速度なら確実
- 上昇: 76%N1: 167kt (機首上げ15度)
- 巡航:
- (@7500ft) 48% N1: 200kt
- (@14000ft) 60% N1: 250kt, 65% N1: 280kt
- (@FL410)75% N1: 0.76M
- 降下(@30000ft, flaps 0): idle: 200-220kt -1400--1700ft/min (3000ft:10nm)
- 着陸: 48% N1@0ft, 54% N1@5000ft (@135kt, -700ft/min, flaps 40)
- 接地: 135kt 機首上げ5度 (機首上げ8度以上だとバウンド@135kt、10度以上だとバウンド@110kt)
実は観ていたリアジェット
実機も飛ばしてみたいが、さすがにビジネスジェットで練習させてくれる飛行クラブなんてないよねえ。免許取ったら、どっかのIT会社の若社長とかが購入して、私をパイロットとして雇ってくれないかなあ(あ、そうなったら旅客扱いになるからプライベートパイロット資格ではダメか)。
というわけで価格を調べてみた。新品だと10億円以上するらしい(小型旅客機とか昔のジャンボの値段が100億くらいなので、割高だよね)。eBayでリアジェットの出物がないか調べてみると、あるわあるわ(笑)、昔航空機が売りに出されたと話題になったころがうそのようにいろんな飛行機がある。弟分のリアジェット35なんてのが1千万ちょっとで売られていた。Learjet 45は別のディーラーのページで6千万~1億くらい(うーんこれって激安では?)。これなら買えないような気もしないでもない(どっちだ)。だけど調布とかには置いておけないし(着陸も断られるよね)、やっぱり社用でジェットOKの空港に高い費用で置かせてもらうしかないようだなあ。社長やってる友人の誰かでもそそのかすか(笑)。
みてみるだけならどうか。さすがに45はあまり国内にないようだ。ちなみにこの手のビジネスジェットは、社長はじめ重役が忙しいスケジュールの合間を縫って香港に飛ぶときにチャーター (かっきぇー) なんてされるようだ。多分3泊4日で数百万といったところだろう。いつぞやJALだったかが、チャータージェットで2泊3日香港の旅などという懸賞をやっていた覚えがある。なお日本で営業しているビズジェットのチャーター機は、調べうる限りサイテーション(セスナ)かガルフストリームのようである。
これが割安というのは、香港まで正規のファーストクラスで6人移動した場合、やっぱり数百万掛かるからである。なぜ香港かというと、出国とか成田まで移動で1日つぶれる(ほんとに使えない空港だ)のでアジアくんだりの出張なら時間的に大損なわけだし、だいたいビジネスジェットではヨーロッパくんだりまででは航続距離が足りぬ(笑)。
ふと気づくと、海上自衛隊がもっているU-36というのはリアジェット36を改造したらしい。ちなみに海上自衛隊初、かつ唯一のジェット機(というのもびっくりだが。米海軍なぞアクロ編隊をもつほど戦闘ジェット機をもっている)らしい。ボディ上がオレンジで下が白、ウィングレットの位置になんかわからないミサイル状の装置を装着している。
あれ、これみたことあるぞ? ということで調べてみたら、昨年(2007年)秋の観閲式を荒川堤防までみにいったのであった。このとき飛んでいたひょうきんなカモメみたいなのが、愛機45の弟の35だったわけだ。ちなみに海上自衛隊には6機だかしかないのに、すでに2機は引退していて、1機など墜落している。
落ちやすいのかリアジェット?
実際のリアジェットは、私がFSで落とすくらい墜落しやすいのかもしれない (そんなにひどくないって?)。ちょっと目に付いただけでも、ここ4年くらいで3件の墜落事故(上記海自の事故も入れたら4件)がみつかった。
話は飛んじゃうのだが、実機のコックピットはすんげーハイテクである。737NGも真っ青か、っていうくらい整理された電子航法機器、ある会社(ビズジェットサービス)の写真をみたらFMSまで装備して、まるで旅客機のコックピットである(だから旅客機だってば)。
ちなみにそのビズジェット会社のwebには、キャビンの写真があった。そふぁそふぁのフカー、いやふかふかのソファー、社長と取締役が小会議を繰り広げられるであろうマホガニー一枚板(想像)の小型会議テーブル、そして前部にはたんすのようなキャビネットがあり開けるとワイングラスが。そうか、あんな手荒な離着陸とか旋回したらいけないんだ。重役に出すシャトーモンベルタン1999(なんだそりゃ)が粉々びしょびしょになってしまう。別名『空飛ぶ重役室』といわれているのは知らなかった。
ってな航空機だから、当然(小型だから揺れやすいのは別として)通常運行時はフルオートパイロット、気流が悪いところは避けてそーっと飛ぶわけだろう。FMSやAPが完備していて当然のハイテク機だ。
それを海自が調達したらどうなるか(笑)。FMSなんて付いていたって使わない(いや使えない)だろうし、軍人の名にかけて操縦はぜんぶ手動操縦だ。手動操縦するからには、シミュレータの中で暴れるのと同じくらい暴れて (私はまあ操縦しやすいと書いたがFSの標準機体の中では評判悪いようだ)、よく落ちるということなのだろうか。
そんな、軍用機にも使えるくせに空飛ぶ重役室なリアジェットが、やっぱり好きだ。空飛ぶ更衣室くらいの内装でいいから、誰か私にくれませんか (いや乗るだけでも)?
追記: 上記墜落事故を起こしているのは (海自のも含め) LJ35までが大半のよう。LJ45 (LJ40・LJ60)は電子制御の新しいアーキテクチャ。落ちにくくなったのか?
FSXのインテリジェントなリアジェット
時は流れて2008年7月、ついにFSX導入だ(別ページに詳しく書く)。初飛行は当然リアジェット45XR、場所は羽田空港である。
コントローラの調整とか画質とフレームレートのトレードオフを調整しながら飛んだのでアレだが、フレームレート20以下のカクカクなのに、まあまあ飛ばしやすかった。なんか機内が静かだし(実際こんなもんだろう。FS9がうるさすぎ)。離陸時のエンジンのふけ上がりがやや悪くなった気がする(もしかすると対気速度によるジェットエンジンの推力の違いがいままで計算されていなかった?)。トリムをいじったときにややじゃじゃ馬的に頭を上げたり下げたりする挙動があったが、これはコントローラの設定のせいだろう(機械式トリムなのでソフトが原因でないのは明白・原因究明中)。
気になったのは、なんかFS2004までのリアジェットに比べ、やたらインテリジェント臭い(インテリ臭い、ではない)飛び方をするのである。どういうことかというと、例えばジョイスティックを静止させると、FS2004までは空力的なバランスが取れていないと徐々にというかモノのコトワリ的にというか紙飛行機的にというか、にょろ~っと上を向きだしたりする(まあ普通の飛行機だ)。FSXのリアジェットは、コントローラを静止させるとやや遅れて、ぴったりグライドスロープに乗る感じなのだ。エンジンサウンドも、ただ機首を振っているだけなのになぜか吹け上がったり沈んだりする。エアバスのコントローラはいったんコンピュータに入力されて自動制御のパラメータ設定に使われる、というが、それみたいな動作をするのだ。思わずオートスロットルのスイッチを確認してしまった。ただし上に書いたようにリアジェットは相当高度なハイテク機である。これは実機がそう動くのでFS上でもそう再現しているのかもしれない。
あとGPWSがデフォルトで付いているようなんだけど(「すぃんくれぃと」とかいわれちまった)、なぜか数字は読んでくれない。
追記: ちゃんとしたGPWSはPMsoundsをインストールして使っています。
昇降率計も、ぴったり静止して何秒か経つと100の倍数の数字が表示されるし、ほんとに314.15926ft/minとかじゃなくて300ft/minなのか疑問だ。おかげさまでFSXの初飛行で滑走路中心線上に0ft/minで着陸しちまったが、なんかうそ臭い(ちなみに昇降率計の針そのものは表示が細かくなってFS9より細かいところまで読める)。16Lサークリングでは、なんか高度処理の感覚が違って一回目ははるか上をゴーアラウンド、2回目は逆にまたスムーズに着陸。もしかすると(これまたエアバスみたいに)自動着陸装置がついているのかもしれぬ。
- おれさまはリアジェットの操縦が本当にうまい(3%)
- リアジェットが最後のフレア操作を読んで適当に0ft/minに調整してくれた(47%)
- 実はおれさまが操縦なんかしなくてもリアジェットが適当にフレアを掛けて0ft/minで着陸してくれていた(35%)
- 実は48ft/minくらいなのに計器が端折って表示していた(15%)
のいったいどれなんだろうか。
追記: その後どしんと落とせることがわかりました。でもコントローラが時々挙動不審っぽくなることがあるので、やはり自動でイントリムする臭い動きをする。ときどき機首上げが収まらず大変 (操縦桿を無理にごん、ごんと前に突き出してやると直る)。
もしリアジェットがエアバスと同じ哲学の自動操縦のカタマリなのだったら、海自のリアジェット(モデルが違うけど)とか上記の墜落したのは何で落ちたのだろう。やっぱり自動操縦とPが喧嘩したのかなあ。
