Avi:fs:gtx280

出典: Tariki

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GTX280と自作PCの進化

浦島たりゃー

私は仕事場のPCを2年に1度くらいバージョンアップしている。自宅PCはフライトシム(とビデオ編集)についていければよい程度だが(それでもFS98~2004までは2年おきでつらかったというか楽しかった)、そのほか仕事がらみのPCは年に2、3台組み立てるし、周りの同僚だとか大学院生に好きなのが多いので、PCショップの店員以外では、比較的PCはたくさん組み立てたり組み立てるのを見たりしているほうだと思う (挙句の果てに学生にPCを組み立てさせる実験まで立ち上げた -後述-)。

しかし2003年くらいからは、なんとなくPC環境は落ち着いてしまっている。ラップトップがまた仕事の主体になったこと、Windows Vistaに対する反目 (XPなら従来PCでさくさく動くこと)、 そしてフライトシムをやらなくなってしまったことが大きい。

そんなわけで2008年6月までの私のPCは、下記のようなスペックである。

  • M/B: GIGABYTEのP875・ICH5搭載。なぜかGIGARAIDとSII RAIDが両方付いているが、RAIDで動かしたらディスクが吹っ飛んだので早い時期にあきらめ。なおGIGABYTEの名誉のために書いておくと(?)、まったく同一構成でGIGARAIDのマシンは職場でひっじょーに安定して動いている。ので、当たり外れなのだろう (まったく名誉にならん)。
  • CPU: シングルコアP4の3.2G・FSBが800M。ちなみにこの速度だとなぜか落ちるので (電源のせいではない。ためしに当時6万円くらいしたエナの高級650Wを職場から借りてきて取り替えてみたがやっぱり落ちる←ちゃんと返した。暑いので)、BIOSでベロウクロックして (オーバークロックの逆・そんな言葉あるんかいな) 2.9Gくらいで安定して使っている(涙)。
  • メモリ: PC3200。4枚で2G。
  • ビデオカード: GeForce FX5600。

んで久々に塩漬けにしていた4年物のFS2004をインストールしてみて、こりゃいかんと思った。まあデフォルトのシーナリならば、そこそこレンダリングを激しく設定しても10~20fpsくらい出るのだからよいが (これはFS2004が軽いおかげ)、動く山手線など入れようものなら1fpsとかになってしまって使い物にならない。FS2004が偉いのは、描画に一生懸命でも空力モデルの計算や音声の再生なんかはそれより細かい頻度で行なっているようで、GPWSは「50」「40」「30」と滑らかに降下していることを告げる。だが、「10」とか宣言されていつもの癖でフレアを掛けてタイヤが「ごりー」とか言い始めてもコマ落としなので、慌てて機首下げてブレーキ踏んで前輪ぼき とかいうこともしばしば。

そこで、まず『なう』なビデオカードは何かをリサーチした。折りよく、GeForceがGTX280というお化けみたいな(値段が)カードの発売予告をして、ATIがそれより1/2以下の値段のビデオカードを発表して、GTXとATIのCrossFire 2枚挿しでどちらが速いでしょうか、という対決のベンチマークが出つつある週だった。

早速3年生のK嶋 (PCデポ店員) をよんで、そこらへんの『なう』な事情を説明してもらう。だが、スロットが2つ潰れるのは嫌だ。っていうかPCI-Eなんてアーキテクチャでビデオカードを2枚もドライブすべきでないと思っているので、2ちゃんねるでは『買う奴はバカ』扱いのGTX280を注文した。

ビデオカードに引かれて善光寺参り

さっそくビデオカードがやってきたので、交換だ。FSは歴史的に、CPUパワーがさほどでなくともビデオカードのみ交換すれば結構パフォーマンスがいくことがある。なお、買ったGTX280は玄人志向の製品だ。玄人志向のクセに立派な包装に入っている。例の黒眼鏡の男のロゴは正月の主婦雑誌よろしく金箔押しである。

ビデオカードというより、これはもはや豪華ビデオボックスだ。PCの上においてあるイーサネットの16ポートHUBと大きさも重さも遜色ない(笑)。 黒光りしている『ケース』(そう、ケース付きなのだ)は傷が付かないように保護フィルムが貼ってある(内蔵するのに誰に見せるというのだ)。かろうじてPCI-Eのプリント基板端子が出ていなければ、そのままPCケースの外に出して眺めながら使いたいくらいだ。

PCの箱を開けてみて唖然とした。ビデオカードが挿さらない。というのも、GTX280はPCI-Eだがいままで使っていたビデオカードはAGPだった。だいたい、AGPなんてものが出てきたとき胡散臭いと思ったのだ。突然ビデオカード専用のスロットができて2枚以上挿せなくなったり、AGP2x、4xとかコネクタが逆向きになってみたり。挙句の果てにやっぱりPCIを拡張しましょう(というかPCI-Eは劇速イーサカードなどもそれなので汎用バスにビデオを挿す時代に逆戻りということになる)、というのだからふざけている。

おまけに、豪華ビデオカードになぞの電源コネクタがある。どうやら、ビデオカードにおけるPCI-Eバスというのは、信号をやり取りするところであって電力をもらうところではないらしい。勉強になった。

ここで慌てないのが私である。というか以下前提でここまでの作業やってきたんだけどね(えへ)。電源はK嶋に『なう』のビデオカードは電力供給がいる、というはなしをきいてKEIANの650Wというのを買ってあって、これは4出力でPCI-E用の電源まで出ている。650Wのくせに、上で出てきたエナの高級650W電源の1/4くらいの値段だ。やはり時代は高出力を求めているのだ。

そしてM/B、CPU、メモリは塩漬け(1年半もの)にしてあったP965セットである。

  • M/B: GIGABYTEのP965・ICH8。当時高かったんだけど。
  • CPU: Core2duoの2.4G、FSB1066M。これも当時高かったんだけど。
  • メモリ: DDRも2まで進化したころの。2枚で1G

これをなぜ組み立てずに塩漬けにしておいたかというと、たしか2006年度末予算が余って、自宅PCをとある用途 (しごとね。シムでなく) に使う必要が生じたから買っておいたのだ。シムる予定がなければ換装するのも面倒で、そのうちCore2duoのラップトップなんか買っちゃって (そのしごとはそっちで終わらせた(笑))、ずるずると塩漬けにして良い風合いになってきた今日この頃なのである。

ビデオカード1枚のためにここまで全部換えないといけないのである。買っておいたパーツがなければPC1台分の大出費になるところだった。いや久々にビデオカードを換えようとしたから大仕事になっちゃったんだが。だがふつうのひとがビデオカードを交換するのは今回の私と同じ、5年に1度くらいなのではないだろうか (※ いやふつうのひとはパーツ交換などしない)。思うに、消費を増やしたいと思ったら、政府は国民に最新ビデオカードの使用を義務付ければよいのだ。

Core2quadがやってきた

(前回までのあらすじ)

Core2duoのマザーボードがなぜか立ち上がらない。いろんなものを外して、全カードとビデオカードとメモリまで外しに外して、CPUとマザーボードだけになっても電源が落ちる。CPUを取り替えても同じ症状なので、どうやら塩漬けマザーボードが壊れていたらしい。保証も期間外だ(っていうかもう古いマザーボードなので売っていない)。どうする!?

ということで、新しいマザーボードをげっとしてきました。CPUもメモリもすでに1年半前のマザーボードに挿さるものは使えないので、下記の仕様で一式ゲット(それで仕事もしなきゃいけないんだけど(泣))。

  • マザーボード: ASUSのP35・ICH10。
    ちなみに私が好きなGIGABYTEは最近評判悪いので。買ってみてびっくりしたのは、ボード上に電源・リセットスイッチはあるわ、BIOSの前にSSDに搭載したミニOS(たぶんLINUX)が立ち上がりM/B・CPU・メモリのみでUSBマウス・KB認識してskypeからwebブラウジングからできちゃうわ (実はこの仕様は、BIOSがふっとんだときダウンロードできる? ので便利だと知った)、さすがはeeePCの会社だと思っちゃいました。
    なおこまめに節電する機能がついていたりするが、このM/Bが動いているときはFSしてるときかFHDのレンダリングしているときだ。節電する余地はない (っていうか用もないときにこのPCをONにしといたら夏は煮え死ぬ (笑))。
  • CPU: Core2quadの3.2GHz (FSB1333M)。
    1コアしか使わないOS・アプリケーションだと4年前のCPUより遅いかもしれないが、あいにくこのCPUが動いているときはFSしてるときかFHDのレンダリングしているときだ。フルに4コア使ってくれる
  • メモリ: DDR3しかささらないので買いなおし。FSB1333。なお最近は2本パックというのがふつーに売られているようで、間違って2つ注文したら4組・4GB (XPでは使えない)くらいの量を搭載することになってしまった
  • 電源は上記のように650W、ビデオカードはGTX280。
  • 他にGbイーサ、光入出力・サラウンド、USBなんか売るほどついているので、一切カードは挿さなくて良い。

CPUもなぜかCore2quadの時代になってファンの背がひくくなったし、650W電源は周囲への影響を考えてかケーブルがシールドされていてとりまわししやすいし、上記のようになーんも余計なカードを挿さなくてもよいため、ビデオ箱、いやカードがにょっきり立っている以外はかえってミニタワーの中がすっきりしてしまった。

さてこれでFS2004を動かしてみる(その前にXPの再アクティベーションだ)。

なんと、すべて最高の複雑さ・通常の風景では200fps以上出てしまった。前のCPU・ビデオカードでは40fps程度であったことを考えると、5倍以上 (最初にFS2004を動かしたIBMのCore2duoのラップトップは最高複雑度だと5fpsとかなので、40倍とか)だ。これは考えようによっては安いのではないか(笑)。もちろん純粋計算(ループ総当りで符号探索するとか)ではないので、5倍とか40倍速くなったわけではないが、特定用途とはいえ5倍速くするのに5倍のお金は掛かっておらぬ(というか4、5年前に最新のものを一式そろえたときと同じくらいの投資だ)。

こうなると、重いと評判のFSXでも買って試してみたくなる。ソフト→ハード→ソフト→…のいたちごっこは続く(インテルとMSの思う壺ともいう)。ビデオカードのグレードアップから始まったこの項、まだまだ続きそうである。