Avi:fs:fs2004

出典: Tariki

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MS FS2004

さいきん、FS2004をインストールして実行してみた。どうしてFSXがあるいまFS2004なのかというと、(下記に書くが)世間でFS2004がいまだに愛されているのとは別の理由で、私は単に塩漬けにしていただけだからなのだ。

マイクロソフトとフライトシミュレータ

こんなことを私がここで書く必要もないと思うが、私が最も愛したアプリケーションソフトのひとつなので、賛辞を込めて改めて紹介する。

いうまでもなくマイクロソフトのフライトシミュレータである。世間的にはゲームに分類されるが、私は科学技術シミュレーションのひとつだと思う。それも世界最高のハードウェア(の上を行くハードウェア)を必要とするシミュレーションである。その意味するところは地球シミュレータと変わりない。じゃあお前はシミュレーションで汗をかくまで遊ぶのか、と突っ込まれそうだが、残念ながら私はあらゆる種類のシミュレーションで汗をかくまで遊ぶ(笑)。それが高じて仕事にまでなっているくらいだ。

こんなMSFSであるが、私はそもそもマイクロソフトというのはフライトシミュレータを作るために存続してきた会社だと思っている。MSのマウスなどは優れているが、実はゲーム用コントローラの雄だと思う。名作・フォースフィードバックジョイスティックのヨーク版が出たら、私は10万までは出してもいい(笑)。

Windows系OSはOSと思えないくらい場当たり的な造りだが、フライトシミュレータが飛ばせればよいのだからセキュリティなんか知ったこっちゃない。OSと思えないくらい激しくバージョンアップしているが、これは新しいバージョンのFSやそれ用のハード (ビデオカードやCPUが主である) が出たときに、なんとかアプリケーション・デバイスが動くようにOSを作り変えたいからだろう(笑)。なおVistaはFSXを動かすために作られたOSであるし、DirectXのバージョンが10なのも、FSX (Xはローマ数字の10の意味) に合わせていると思われる(笑)。

OSでのマルチディスプレイのサポートは、Excelで横長の表を開くためではない。いうまでもなくFSで風景を180度表示したいからだ。だがビジネスユーザはゲームというと顔をしかめる。一般人は航空機に興味はない。だからMSはビジネスユーザをWindows漬けにしてOfficeをわざと重くしておいて、新しいハードに買い換えさせ、FSまにあが適価で劇速ハードを入手できるように配慮してくれているのだ。おかげで液晶ディスプレイも安くなったし2つ以上並べても昔みたいに「おまいFSまにあだろ?」と指差されることはなくなった。ちなみに2007年に発売になったFSXがまともに動くCPU・ビデオカードは2008年7月現在まだこの世に存在しない(爆笑) (まあ風景の複雑さによるし秒何フレーム描けばまともかの定義はひとによって異なるが)。最新ハードで60fpsとか出るようになったときは、FS11が出るときだ。

きっとビル・ゲイツは隠れFSまにあなのだ。2ちゃんねるに航空板でもなくエアライン板でもなくFS板があるのは、運営者のひろゆきがFSまにあだからだというが、上記のようにMSという会社全体がFSを向いているように思えるのも、きっとビル・ゲイツのせいだ。ゲイツ・リアジェットをボンバルディアから買収するチャンスをうかがっているに違いない。

そんなMSにも逆風が訪れた。1999年のことだが、WTCへの航空機テロ事件で、犯人がMSFSで訓練していた、という情報があって以来、FSの新版の発売は延期になるわ、ジョイスティックをはじめとするデバイスの開発からは手を引くわで、何となくMSの内部でFSに対して腰が引けている。きっとビル・ゲイツが引退したのも、思うようにFSが開発できなくなったからだろう(笑)。FSXは最後のMSFSになるかもしれない。

マイクロソフトのフライトシミュレータ

MSFSは買ったひとがすべて同じゲームをできるわけではなく、まずアドオンが多数あるのが特徴だ。フリー・売り物を問わず、シーナリ(風景やフライトの環境・シナリオ)、機体(物理モデルと外観のグラフィックデザイン)、もちろん外部プログラムとの連動もできる。シーナリはある区域の航空写真から起こしたフォトシーナリなどのほか、自分が好きな地方の小飛行場の風景をシーナリ化しているフリーの作家さんなどがいて楽しい。『ホンダエアポート』などは滑走路横にひとがいたり、飛ばしに来た人のバイクや車が泊めてある。

単純な物体のデータからなるスタティックシーナリではなく、プログラムで動かせるダイナミックシーナリというのもある。ダイナミックシーナリの一部に含まれるのだろうが、AI機というのもばんばん飛んでいて、このダイヤも編成できるらしい。

ダイナミックシーナリでは、『動く山手線』が有名だ。文字通り山手線が動くのだが、それだけではなく東京駅構内に入ってみると、エスカレータが動いていたり蛍光灯が光っていたり、およそ飛行機は入れないわけだから(視点は移動できる)フライトにはまったく関係ない(笑)。無限のCPUパワーとシーナリを作るパワーがあれば、すべての現実世界をこのソフト上で再現できる、というよい例である。

機体はテクスチャを変更すればオリジナルのグラフィックデザインの飛行機を飛ばせる。これは簡単で、ペーパークラフトをBMPペイントツールで塗るような要領だ。それだけではなく物理モデルを設定してコックピットを設計すれば、自由に新しい飛行機も作れる。サウンドも載せられるし、なんとプログラムを書けば新しい計器も作れる。そんなこんなで本体付属の旅客機(FS2004では伝統的な飛行機も再現されている)のほか、戦闘機はいろんな国のいろんな機体がフリーで完備しているし、なんと夢の可変翼機・オスプレイからスペースシャトルのオービターまで(昔は『スーパーマン』とかいうおふざけ機体もあったが、最近探したらなかった)いろいろな機体で遊べる。空を飛べるものだけではなく、車まであるというから驚きだ(私は試していない)。前述のよくできた飛行場を走り回って遊ぶだけである(笑)。

他に実際の現在の気象をダウンロードして(あるいはユーザが設定できる)ゲーム世界に反映するわけだから、毎回同じ機体で同じ空港から同じ手順でフライトしたところで、異なるゲームが楽しめる要素である。

さらに他のプレイヤーとコミュニケーションをとって、協調して飛ばしたり(同じ空港に集まって会話しながら飛んだり管制官とパイロットに分かれてゲームをしたり)することもできる。FS上のエアライン(航空会社)まで存在するくらいである。

私とMSFS

私がいつからMSFSに興味を持ったかよく覚えていない。最近のバージョンではFS2004が航空100周年を記念していて、FSXはバージョンXだからXがついている。FS2002、FS2000、FS98あたりは買った覚えがあるから、本格的にはまり始めたのはFSバージョン5か6 (FS98) あたりということになる。ただし誰のところで遊んだのか、MS-DOS時代に640x480とかで黒画面に緑線で簡単なグラフィックスでフライトシミュレータをやった覚えがある(だからアーケードのミッドナイト・ランディングは革命的であった)。

さて上に述べたように、さまざまなアドオンが使えるようになったのは、FS2000あたりからである。特にFS2002のアーキテクチャはFS2004でも大きな互換性があり (Office2002というのがあったか覚えていないがOffice2004との互換性よりは大きいだろう(笑))、さらにFS2004というのは軽いという特徴がある。

そんな私も、FS2002を最後として、自宅PCではFSから遠ざかっていた。FS2000、FS2002、FS2004あたりは発売予約をして買った(だから私のFS2004は缶入りだ←意味不明だ)のだが、ほぼFS用にチューニングしていた。

あと自宅Windows PC機の巨大用途はビデオ編集であるのだが、最近はもうひとつの用途のビデオ編集のほうが、あまりたいしたハードでなくてもできてしまって(というか一般人がすげーハードをふつーに使うようになったのだろう)、CANOPUSのカードなど要らずIEEE1394ポートがあればビデオの取り込みができて、CANOPUSのカードなど要らずソフトで凝った特殊効果のレンダリングを速くできるようになってしまった。というより、普通の(DVとか・640x480画素のハイビジョンではない)ビデオ編集くらいは、普段使いのラップトップでできるようになったのだ。したがってFSのスペックが上がっても(FS2004ではFS2002よりもっと重くなると思っていた)、自宅PCのスペックが時代に比べて相対的にしょぼいものになってしまった。だから塩漬けにしていた。

ところが、最近 (2008年春)、FS2004はFS2002より軽いというハナシを耳にした。そのうえ普段使いラップトップPCもふと気づいてみたらCore2duoなどが載っている。遊ばせておくのもなんだし、FSXを買う前に最初にラップトップのほうにFS2004を入れてみた。か、軽い(笑)。ふつーに20fps出てしまう。

というわけでまた、おそらく4年ぶりにFS熱に火がついてしまった。ちなみにその後分かったことだが、FSXはやっぱりキラーアプリで、それが原因でいまだにFS2004の愛好家は多い(シーナリ・機体などフリーのデータの多さでも分かる)。ただし自宅デスクトップPCのほうも、このたび出現したFHDビデオの編集にぜーんぜんスペックが足りない(笑)。久々に自作板で情報集めでもして、グラボのすげーのとかX48チップセットのCore2quadにでも上げていこうかとたくらんでいる。

雨の日はおうちでFSで

FS2004になってからリアリティが上がって軽くなり、なおかつ別項で述べるようにつられてビデオカード・CPUもグレードアップしてしまったりTrackIRを使用するようになったり(M/Bのサラウンドサウンドも大きな要因である)、私の環境でのリアリティは一挙に上がってしまった。

とくにひどい、いやすごいのが気象関係である。雨の日は飛ぶのが怖くなる。

FS2002くらいから、現在の気象データをJEPPESEN提供サーバからダウンロードして、実際の気象を反映するようになった。これがまずい(笑)。上空に上がったらなーんか「ごーん」という音がするのでターンしてみたら目の前に雷がぴか、とか(本当に恐怖感がある)、着陸寸前にスコールのような雨が降ってきて、フロントグラスに伝う水滴を思わず手で拭きそうになったりとか(笑)。

梅雨時で一週間ぶりの土日なので(土日は大抵一週間ぶりだが)、羽田空港に飛行機の写真を撮りにもいけず、しょうがない家でFSでも、と思ったら、FSの中も暴風雨だったりとか(笑)。いや適当な気象に設定すればいいんですけどね(笑)。

やっぱりFSXだ

別項に述べるように、ビデオカードにつられてM/Bと電源、M/BのせいでCPU・メモリと連鎖反応的にバージョンアップして、FS9では200fpsオーバーというスペックを手にしてしまった。そうなると欲しくなるのがFSXである。あとJeppesenのFS屋さん用マップが、オンライン版になって割安になったのはよいが、FSXの中から起動するように(つまりFSX専用に)なってしまったので、FSXもそろそろ視野に入れてよいかな、とちょっと気になっていた。

買ってしまった(2008年7月)。しかもaccelaration (日本版『栄光の翼』)と一緒に大人買いである。

いやはや重い重い。まあ詳細は別ページにするが、風景は相変わらずのリアリティに、前より出来がよくなった(自動生成らしい)木や建物がちまちまであるが、水面や逆光の表現が素晴らしい。この辺だけリアリティを上げて、いつも飛行中に余裕があれば見とれてしまう。

ところでFS2004より安定しているという評価もあるようだが、アドオン系は最悪だ。少なくとも高度読み上げ目的でインストールしたFScopilotは動かないし(FSXが起動すらしない)、woaiでANA・JALばっかり入れまくったAI機が羽田の誘導路で行列するのが見苦しくてAIsmoothを入れたら、なんかビデオを再生した程度でハングアップするようになってしまった。安定しているとはとても言い難い。

ということで、きちんとFS2004も温存して遊んでいます。塩漬けにしておいたFS2004を掘り起こしたおかげでFSXに移行してしまって、FS2004はわずか1~2ヶ月の寿命かよ!? と突っ込みたくなったあなた。

それにしてもこの(FS専用)PC、よくみたら『スタートメニュー』の『games』という(私が作った)分類に、FS2000、2002、2004、FSXと4つ入ってやがるでやんの(笑)。