Avi:fs:controller

出典: Tariki

目次

(初心者)コントローラの選び方

デバイスに関するレビューをいくつか書いたが、そもそもFSを楽しむためにはどういうデバイスが必要なのか。質問されることもあるので、ちょっとまとめてみた。

操縦桿とスロットル(必須度: ★★★)

ジョイスティックタイプとヨークタイプ

操縦桿は機を上下(正確にはエレベータのアップダウン)、左右(エルロンの制御)をするために使う。これは必須だろう。キーボードやマウスで正確に制御できる奴の気が知れない。FS2004でC172だったと思うが、「キーボードでも操縦できます」というテッドにだまされて、一度キーボードで着陸に成功したことはあるが、もうこりごりである。

  • マウスで、と書いたが、実は何を隠そう私はマウスでの操縦が大得意だ(ただしGoogle Earthで)。置いておけばトリムになるようなものなので、制御としては操縦桿より楽かもしれない。

操縦桿は棒が一本のジョイスティックタイプと、Yの字になったヨークタイプがある。操縦に慣れてくれば、操縦とは操縦桿をぐにゃぐにゃ動かすことではなく、ある位置に置いて上昇・加工、左右旋回の具合に応じてその位置を微調整することだ、とわかるだろう。その意味ではヨークタイプに一石の長がある。左右旋回はハンドルのような軸の回し具合、上昇加工の具合は軸を押し引きする度合いなので、どちらかを一定に保ったままもう一方を変える、ということが楽だからだ。こういう意味では、ジョイスティックもX・Y軸それぞれが独立動作する感覚は出せると思うのだが、現存する製品で試した限りはない。昔のジョイスティックみたくボリュームを2つ組み合わせて作ればこうなるが、現在は光学的にX・Y軸の位置を読み取ったりする構造で、センタリングのバネは一個で兼用されていたりするからこうなるのだ。

ともあれ戦闘機系のシミュレータでは操縦桿タイプのほうがやりやすいし、実機のリアリティを重んじる場合でも戦闘機の多くやエアバス系、一部のビズジェットなどは実機もジョイスティックタイプの操縦桿である。私は両方取り揃えて、エアバス系のときはジョイスティック、などと使い分けている(あくまでも気分だ)。

おまけスロットルはあるか

スロットルは推力を制御するものだ。ボタンでアップダウンではなく、スライダーか少なくともボリュームになっていて、アナログで一瞬で位置決めできないと困る。何でこれを操縦桿と一緒に述べるかというと、大抵は操縦桿のおまけでスロットルが付いているからだ。スロットルだけ、なんていう製品もあるが (CHの6チャネルスロットル)、スロットルだけで2万円も出せないのと、6つもスロットルがあっても何に使うのだ(愛機リアジェットは2エンジンだし、トリムにあと3つ割り当ててスポイラーもアナログ制御できちゃう)、という気がする。だからおまけで十分だ。

他についていなければならないボタン・ダイヤル(MSFS)

操縦桿に他に何が付いてなければならないかというと、以下のようなアナログ入力、あるいはボタンが必要だ。汎用として売られているジョイスティックなど、下記の必須なものに割り当てられるダイヤル・ボタンがないコントローラはやめるべきだ

  • エレベータトリム(必須度★★★): 操縦桿の押し引きの力を軽減するため、巡航中はトリムを取って飛ぶ。「俺はずっと押し続けるから要らないぜ」というひとでも、オートパイロットをオンにして切ると、とんでもないところにトリムの値があったりするから、この修正で必要だ(この程度ならキーボードでもできるが)。
    トリムはアナログ入力がベストであり、ボタンで上下というならあまりキーボードと変わらない気もする(それでも独立した分かりやすい位置のボタンというのは重要だ)。
    それからトリムはFS自体に値を入力(アナログ値でも上下ボタンでも)するタイプと、エレベータ(操縦桿の押し引き)の値にアナログ値を加算してエレベータの値として入力するタイプがある。後者は私の愛用するCH yokeがそう(これはこれでトリムダイヤルの重さの感触が気に入っている)なのだが、以下のような問題もある。
    • 実際の航空機 (そしてFSでもそれを模しているかもしれない)ではエレベータに入力する値とエレベータトリムとして入力される値ではエレベータの別々の箇所が動くことがある。エレベータ入力しかないとなると、リアリティ上正確か疑問。
    • 上記に書いた、APを入れて切った後の(APがいじった)トリム値を戻すために別のボタン(またはキーボード)操作が結局必要になる。
    • エアバス機などのような(正確に再現されていればですが)トリムがない機 (スティックが中立状態なら常に一定の上昇・降下率になるようなトリムが取られる機) では、操作に問題が起きる場合も。愛機リアジェットもちょっとそれっぽい挙動をします。トリムをあまり大幅にいじらなければよいのだが、要するにコントローラ側でトリム入力を0以外にしてしまうと、操縦桿に実際は力を加えていなくても、『エレベータに力を加えている状態』が入力されてしまうため、意図と反する挙動をする (降下・上昇率が一定になるのではなく効果・上昇率の変化が一定になる)。
  • フラップアップ・ダウン(必須度★★): MSFSでは独立2ボタンが割り当てられるため、これで2ボタンが潰れる。あまり操作の頻度は高くないが、例えばタッチアンドゴーのときは数秒でフラップを所定の位置までアップする必要があるため、独立ボタンの重要度は高い。これもアナログのコントローラから値として入力できるが、実機のようにクリックがないダイヤル等では、逆に所定の位置にフラップをセットできないので面倒だろう (FSではアナログダイヤルを読み取った値に近いデジタルな位置にフラップがセットされる)。ボタンでよい。
  • ギアアップ・ダウン(必須度★★): これも頻度は高くないが、ボタンとして独立していると操作がまごつかない。なお、MSFSではボタンがトリガ動作をしてしまう (ひとつのボタンでアップ→ダウン→アップ……を繰り返す)ため、上下両方向中立トグル(上に倒したときとしたに倒したときで違うボタントリガが送られる)ではかえってまごついてしまう。これはどうにかならないものだろうか。
  • スポイラー(必須度★★): MSFSではキーボードの『/』(シフトやAltと組み合わせない)で実現できるため、コントローラ側にある必要はあまりないが、私は着陸前にスピードが出すぎのときにこまめに出し入れしたりするので、ボタンに割り当ててある。なお、誤操作すると墜落の原因にもなってしまうため、ある程度操作しにくい場所 (握ったりしてうっかり押してしまわない程度) のボタンのほうがよい。
  • オートスポイラー(必須度★): これは着陸前に一回セットするだけであるが、スポイラーを開いて閉じるとリセットされるため一回押せばよいとは限らない。またMSFSではキー組み合わせで開く(なおかつスポイラーと誤って操作すると致命的) なため、私はコントローラに割り当ててある。
  • 視点の移動(必須度★~★★★): ふつうはジョイスティック・ヨークとも先端の親指の位置にあるハットスイッチにデフォルトで割り当ててある。左右を見て着陸する方式を取るか、他にTrackIRなど視点移動デバイスを使っているかとかで必須度は違ってくると思うが、必要ないと思ってもハットスイッチは別の用途に割り当てられない(?)ため、付いているなら利用し、放っておいても良い。
  • 視点の切り替え(必須度★~★★): これもキーボードの『S』(シフト等なし)なので、別にコントローラになくても良いと思う。飛行中に外から自機を眺めたいナルシストなどには必要か。
  • 計器パネルのオンオフ(必須度★~★★★): これも必要度はひとによって違うかもしれない。なおかつキーボード『W』(シフト等なし)である。ただ私は、最終のグライドパス上などで頻繁に、『計器パネルあり』→『IDFなどだけ半透明表示』(→『まったく何もない前方風景』→『計器パネルあり』とトグルするが、『何もなし』はそれほど役に立たない)を切り替えるので、コントローラに割り当ててある。
  • その他: 私は他にボタン・ダイヤルがあったとしても上記で大体満足であるが、人気が高いところでは、APマスタースイッチ、無線関係の各ダイヤル・スイッチを割り当てているひとが多いようである。なお無線は割り当て始めるときりがなく(そのために専用パネルが売られているくらいである)、マウス (ポイントしてスクロールダイヤルで上下) で操作してもそれほどストレスではないので、私は気持ちが分からないが。
    当然、MSFSではない戦闘系ゲームでは、銃撃とか爆弾落とすボタンも必要だろうね。

ジョイパッドで飛んでみました

単体ゲーム機のコントローラのようなルックスのパッド、これがあるとラップトップPCで旅先でも飛べる(爆)。そう考えてひとつ入手してみました。

実は同じようなルックスでもパッドにはデジタル入力(メインのスティック(?)部分で上下左右ボタン入力される)とアナログ入力(メインのスティックでX・Y軸アナログ2値が入力される)があるが、前者デジタル入力パッドははっきりいって操縦には使えない。キーボード操縦と同じだ。

またメインのスティックだけではなく上記のような割り当てができるボタンが多数あるという条件だが、こちらは大抵のパッドが満たしているようだ(何に使うの、というくらいボタンがある)。

入手したのは〓。

結論をいうと……やはりまともな操縦には向いていませんな。基本はオートパイロットで、離陸のAPオン前、着陸時(ぎりぎりまでAPはオンにしておく)にそっとフレアを掛けるくらいならキーボードよりまし、という程度でしょうか。操縦時間稼ぎたいとかならともかく、技量もアップしないし。

ラダーペダル(必須度: ★~★★★)

文字通りラダーを制御するペダル。これが必要かどうかは、簡単に言うと必要性と置き場所と(あとわずかな財力と)のバランスによる。

まず、操縦桿のうちジョイスティックタイプには、『ひねりラダー』とよばれるコントロールがついているものがある。これならラダーでできることはすべてできることになる (実際の操縦操作とかけ離れるが)。それからラダーがなくても、リアリティの『オートラダー』にチェックをつけておけば、エルロン操作(操縦桿の左右)に応じて滑らないようにラダーを操作してくれる。地上滑走のときさえ、自動車のハンドル操作よろしく(実は非常におかしな操作なのだが)左右に転回もできる。

『オートラダー』で困ることといえば、横風のときクラブで着陸したりだとか、スリップで急降下したりできないことくらいか。これらはどうにかなることばかりである。あと実機の免許取得を狙っているひとなら、実際に操縦できそうな実機ってオートラダーはないでしょうから(なんと高級・大型になればなるほどFSの『オートラダー』同様に操作できる)練習にならないと思う。特に地上滑走の訓練にならないと思う。

またヘリでは、ジョイスティックのひねりラダーに比べて、ラダーペダルのほうが格段に操作しやすい。ただし調子に乗って『オートラダー』をオフにしてみたら、操縦がめちゃめちゃになってしまった(私の技量がまずいのか?)。ヘリのベストは、ジョイスティック + ラダーペダルは使うが『オートラダー』オン、である。

少し上述したが、地上滑走時はペダルがあるとないとではかなりリアリティが違う。3軸といわれるペダルでは、左右ペダルの前後の出し入れ(右を押すと左が引かれる)で空中ではラダーの制御、地上では前輪の左右の転回になるのだが、これと別にいわゆる自動車のアクセル・ブレーキのような『つま先で踏む』挙動では、後輪左右別々にブレーキが掛かる(ディファレンシャルブレーキ)。これをうまく利用すると地上滑走が楽で、減速しながら曲がったりできる (ほんとうはやっちゃいけない)。しかもブレーキ量はがオンオフではなくアナログである (ここ重要)。なおこのタイプの3軸ペダルは、前後の出し入れを止めてしまえばドライビングゲームでのアクセル・ブレーキに使える (CH pedalではそのための固定のためのプラグが付いている)。

視点移動デバイス(必須度: ★~★★)

これはTrackIRでほぼ決めうちだろう。別項に書いたので、あるとどうなるかはそちらをみてくれい。

別になくても (スイッチでの切り替えとパネルの配置をうまくすれば) 飛べるのだが、それどころか着陸時など視点を固定していたほうがよいこともある。ただしひとによってはうまく利用している(Youtubeにビデオが多数)例もあるので、慣れと使いようということだろう。

別売スロットル (必須度: ☆)

なんで必要ないかは前述。愛機がB74とかA34/A38で、なおかつ1発停止の訓練を頻繁にしたくて金が余っているなら止めはせぬ。買っておくれ。とかいいつつ、私もヨーク (CH yoke) におまけスロットルが3つついているため、愛機リアジェットの左右エンジンに割り当てたりして、一緒に押し引きして喜んでますけどね。

ラジオパネルとか (必須度: ☆)

これも必要性については上述の通り。というかここまで揃えたら病気でしょう。

なお最近、CHだかのwebでみたのだが、『プログラムできるタッチパネルつき液晶表示装置』というのが売られている。何にでもなるというのだから最強だ。表示専用ならいま流行の統合表示装置 (実機ならGARMINとかの) の代わりになったりするだけでなく、タッチ入力でよければ無線パネルにもなるし、一回り表示範囲を狭める枠を被せて枠上の出っ張りを押せば、FMCにもなる (わかるかな。枠の上のボタンを押せば枠にタッチして所定の座標に入力がいく)、つーものだ。もちろん出来合いの用意された機種・パネル以外の挙動をさせるのであれば、プログラムを書く腕前とFSUIPCなどのインターフェースが必要だろう。ちょっと欲しい気もする。