Avi:fs:chyoke-pedal
出典: Tariki
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ヨーク・ペダル
ヨークとペダルのある世界
FS歴は長いが、ずーっとジョイスティックだった (ジョイスティックの項参照)。それというのも、ゲームポートの時代はヨークとペダルが高くて、なおかつ両方使うのに特殊ななんちゃらをしなければならない(よく知らない)から敷居が高かったのである。USBというのはまことに奇特なアーキテクチャである。あれこれ機材がUSB化していくにつれ (別の趣味のスキャナ・フィルムスキャナ・プリンタなどもあるので)、あっという間に4ポートUSB HUBの2段重ねが自宅PCの後ろに装備されることになった。
ともあれ、やっぱり自家用機免許取るならヨークで慣れておかなきゃね、と思っていろいろぐぐってみると、最近は安くなっている。MSがゲーム(特にフライトシム)デバイスから手を引いたおかげかどうか知らないが、ジョイスティックのみならず、パッド、ハンドル、その他のコントローラが各社各様で出ている。
いま私が使ってみたことのある唯一かつ最初のCHヨーク・ペダルについては下に書くが、もしこれを読んでいるひとの中で自分はFSが趣味だと言えて、それが戦闘機系ではなくシミュレーション系ならば、絶対に何らかのヨーク・ペダルは入手したほうがよい。ジョイスティックとはまったく異なる世界である (なおかつ皆が使えば安くなる(笑))。
エレベータ・エルロンのコントロールは、ジョイスティックのほうがやりよい部分もあるしヨークにも利点がある。ジョイスティックのほうがよいのは、やはり円を描くような運動がスムーズにできることである。あとどうしてもコントロールが小手先になるので、細かい操作はしやすいと感じる。また別の私の趣味ではラジコン(私のプロポはmode 3)と共通の操作になる。
反面、X軸とY軸を独立に動かすようなとき(というか航空機ではこちらの動きが多い)、ヨークのほうがコントロールはしやすい。
ペダルについては少々微妙である。下記のCHだけではなく各社から出ているペダルは、ヨークと同じくらいの値段がする。その割に、使って全然異なる(実機に近い)といえるのは、実は地上のタキシングだけではないだろうか (手はスロットルに集中し、足の操作だけで左右に曲がる)。それとて大型機のつもりならば操舵ハンドルは別にある (動き量を度外視すればジョイスティックのひねりラダーで制御しているのと同じ動作である)。
飛行中はある程度以上のクラスの実機ならば、ラダーはエルロンに自動連動であるため、フライトシミュレータで『ラダーの連動』にチェックボックスを入れて手だけで飛んでいるのと同じ状態である(笑)。よっぽど自家用機のセスナのライセンスを取ろうとかいうのでなければ、いまさら手足を連動させて滑らないように旋回しましょう、などというのはマゾだと思う。ちなみに私は自家用機免許も取りたいし、条件を難しくしたマゾな飛行も趣味である。
CHヨーク・ペダル
この6月のボーナスは、塩漬けFS2004をインストールしたおかげで、フライトシミュレータにかなりの部分が消えた (そんなに消えてないけど。自分の自由になる分はね)。最大の原因が、ヨークとペダルをついに買ってしまったことである。
USBの時代にコントローラが多様化した・使いやすくなったといっても、ヨークを作っているところはやはり全世界で3メーカくらいに限られる (なお日本で特注で作っているところもみつけたが、0が一個多いのでパス)。中でもCHというドイツ? の会社は、精度がよく頑丈だというので定評があるらしい (やや時代遅れなので悪評も多々あるが)。
日本ではあまり売られていないのでeBayのオクで買おうかと思ったが、FS専門店なるものがあって(それも結構な数、とはいわないが、2つ3つじゃすまないくらいある)、そこでの扱いでも値段はそう変わらない。早速注文してみた。
届いた箱を見てまずびっくりした。2つのデバイスをそれぞれ収めたかなり大き目な箱が、大型段ボール箱に詰められている(笑)。送料400円だったので小さい箱かと思っていたが、これにはお店のサービスもかなり含まれていたのだった。
開けてみてもやはり大きい。そりゃ無理もない。ヨークは机に固定して使う、自動車のハンドルからの大きさのデバイスである。ラダーは台がついたフットペダル2個である。ちなみに楽器関係でキーボードのペダルやバスドラムのペダルも持っているが、やはり踏むものを安定させるとすると大きくなる。
なおやはり質感はあまりよくない。この値段でひとつ2万円弱というだけあって、かなりの部分はエンジニアリングプラスチックであり、剛性感は (あとひんやり感も) いまひとつである。だが、華奢とはとてもいえない頑丈なつくりで、安心して踏み込んだり引っ張ったりできる。
ヨークの机への固定にはやや難があった。まずテストフライトはラップトップPCで(笑)コタツ板に固定しておこなったのだが(ちなみにヨークはコタツに寝そべった先に置いて、寝ながらフライトした)、このくらい (2cmくらい) 薄い机であると、万力のように固定するのがままならない。手前下部にある2つの穴にL型の『指』を差し込んでネジで締め、本体手前部分と『指』で挟み込む万力を締めるようにしてロックする。本体はやる気になったら木ネジとL金具ででも固定できるようにか(しかし穴開けちゃったら保証対象外になるかなあ)、この『指』部分は外せるようになっている。薄い板では万力を最後まで締めても板をはさむに至らない。
さらに自室の机(エレクターで組んでいる)に固定するのにも支障があった。エレクターの机の板は厚さが3cm程度あって固定できるかにみえるが、エッジが厚く板部分は薄い。こうなると、『指』部分が手前の厚い部分を挟んでとまってしまう。しかし『指先』は浮いている状態になるため、ヨークを引っ張る動作をするとうなづくように動いてしまうのだ(板からすっこぬけるおそれはない)。しかたがないから『指先』にあたる部分に板をかませてしっかりと固定した。
いずれにしても奥を固定する方法がないため(奥を固定するには本当にL金具と木ネジが必要である)、かなり厚い板に本体下部と『指』を平行に、しっかり締め付けるように固定しなければならない。
物理的な準備は大変であったが、論理的な準備は簡単である。ほんとうにplug & playであり、いきなりFSを立ち上げたらそれで飛べるようになっている。ヨークとペダルは別のUSBポートに挿すが、MSFSの中では2つのデバイスとして独立していろいろな動作に割り当てられ、調整もできるようになっている。
ただしラダーのチューニングには注意を要する。いつもの癖でセンター出し・最大/最小をアジャストしようとしたが、自分でアジャストするとどういうわけか、ちょっと足が乗っただけで軽くブレーキが掛かり (コントロールパネルでみると50%くらいまで値が飛んでいる)、そこから最大まで踏み込むと50~100%の間でブレーキがかかる、という動作をする。これでは地上走行が思うようにいかないため、結局センター出しはあきらめてデフォルトの値に戻してしまった。なおこれは付属のCHのチューニングソフト(?)を使わずに論じているが、あるいは付属ソフトでこの挙動はなんとかなるのかもしれない。またセンター出ししなくても、バネで戻る中央のクリックストップで128±1~2くらいの非常に良い精度でセンターが出ていたので、支障はない(それより地上走行時の横風のほうが影響あるくらいだ)。
センターといえば、ヨークのY軸 (エレベータ) のセンターのほうが問題である。これは実機でもあそびを作っている部分だとは思う (したがって中央部分をある程度反応しなくしておけばあまり問題はないが、微妙に引きたいとき突然動き出すので困る)。引いてセンターに戻したときと押してセンターに戻したときが一致しない (静止摩擦が原因である)。
ヨークのトリムは、『機械式』であるのが非常に気に入っている。つまり、エレベータはエレベータ、トリムはトリムで値をMSFSに送ってソフトが加算するのではなく、ボリュームがコントローラの中に入っていてエレベータの値に加算される(?)のである。このトリムのボリュームのぎしぎし具合もなかなかよい (ただしスムーズでないというのがひとによってはとても気に喰わない要素になると思う)。なおこのほかに操縦桿左上面にはエレベータトリムの上下レバーが、右上面にはラダートリムの左右レバーがついているので、航空機によって『機械式』のトリム範囲が万一適切な範囲を超えてしまっても、さらに追加量をトリム量として加算することもできる(前述の機械式のよさが失われるが)。
アナログのコントローラはデフォルトでスロットル・プロペラピッチ・ミクスチャであるが、私はジェットを操縦することが多いのでスロットルはスロットル1、プロペラピッチはスロットル2に普段割り当ててある。このレバーは角度もありよいのだが、やや操縦桿から邪魔になる位置にある。嫌なら別売のCHスロットルを買え、ってことかもしれないが、これこそ首を傾げてしまうデバイスである。6スロットルは魅力だがヨーク・ペダルと同じくらいの値段である。また、混同しないようにこの3つのレバーの頭の形状は変えてあるのだが、それが災いしてスロットル1と2に割り当ててあると、手前から同じ量だけ押しても(あるいは向こうから同じ量だけ引いても)、N1の値が両エンジンでそろわない。
ボタン類は左上面に2つ、右上面にハットスイッチ、その他操縦桿の奥(ガントリガーの位置)に左右1つずつあり必要十分といえる。標準でフラップとギアに割り当てられたトグルスイッチ(センターリターン)が本体についている。ただしこれは形状が同じで、いつも間違えそうになる。ひとによっては実機同様のレバーをくっつけているようだが、私はマジックで『FLP』『GR』とボディに書いていちいち視認して使っている(笑)。
ちなみにボタン類はどう割り当てたかというと、結局左上面は手前が計器パネルのオンオフ、奥(これが一番押しにくい)がスポイラ、左トリガがオートスポイラ、右トリガはニーパッド(これはデフォルト)としてある。視点切り替えやパーキングブレーキ、エンジンスタートなどはマウスかキーボードで行なう。あと航法関係 (無線とかAPとか) はもともとマウスで操作と決めて(あきらめて)いるので、一切割り当てていない。
まぜるな危険
調子に乗って、CHのヨーク・ペダルのほか、Saitekのジョイスティックを一緒に挿してみた。いや、酔狂でやってるんじゃなくて、まずSaitekのジョイスティックは捻りラダーが使えるので、これを左手に置いて捻ると、タキシング時に大型旅客機感覚である。次に、エアバス (確かセスナのサイテーションとかも?) は、実機がジョイスティック制御なので、リアリティを追求するならジョイスティックで操縦すべきだ。この場合は脳内機長で左手側に置くが、当然戦闘機のときは右手側に置き換える (まあゲーム用ジョイスティックはこれら実機に比べは動きすぎるんですが)。もちろん差し替えればよいのだが、私のFS用PCのUSBコネクタは机の下にある。面倒だ。
ということでUSBをいいことに、3つのコントローラを同時に使っていたら、競合してしまった。USBマウスが出たてのときにマウス2つ挿し~とかやって右と左のマウスを同時に動かしてカーソルを静止させる遊びとか9つのマウスを挿してマウスカーソルでサッカーゲームとかは誰でもやっていると思うが(やってねーよ)、まさか競合するとは思わなかった。
コントローラの割り当てのチェックボックスが2つのコントロールで入っている項目で競合するらしい。CHの2つのコントローラは当然ながら、同じ項目は(デフォルトで)割り当てられていないので、競合しない。
具体的にどうなるかというと、突然舵が狂ったようになる。ピッチトリムがぐわーっと上がりっぱなしになったり(下げても下げても上がる)、操縦桿を引いても引いても機首が上がり続け、押したら今度はいっぺんに下がったりする。
原因がコントローラの複数挿しだとわかるまで、結構悩んだ。重心がおかしいのかとか、同じLearjetでずーっと飛び続けているせいか(日本の空港の全部のラリーをやっている: 前の日の終了時にセーブした機体を次の日ロードしているので、位置だけでなく燃料とか、当然機体のダメージも受け継がれるだろう)とか、いろいろ悩んだ。悩みながら飛ばしたら久々に(ほんっとに何年ぶりかに)Learjetを着陸時にクラッシュさせてしまった。
この話はこれだけなのだが、そのほかにMSFSの起動タイミングによってはコントローラがうまく初期化されないということもたまーにあるようだ。
こないだ愛機Learjetで鹿児島から宮崎に飛んだときは、離陸前のチェックでエンジン2の出力が変わらない。スラストを上げても下げてもエンジンストップしてもN1が変わらない。仕方ないのでそのままそーっと離陸して(N1が50%くらいだったので片肺離陸の練習になった)適当にラダー踏んで操縦した。ここまでならよくあるエンジン1発停止の訓練みたいだが、今度は着陸時に速度が落ちない(笑)。なぜか上空でN1が60%くらいまでになったので、もう一発をアイドリングにしても出力が大きすぎる。しょうがないので高度があるうちエアブレーキ掛けて高速でそーっと進入して、g/aの必要なしとみるや左のミクスチャをカット、斜めになりながらタキシングしてしまった(我ながらわろた)。こんなのはまあ、FSを終了して再起動したら元通りになったんですけどね。
