この話のマクラは3つある。
一つめは、私が昔から手帳好きだったことである。 システム手帳ブームが起きる4、5年前から、システムダイヤリーなる リフィル手帳を使っていた。これはいわゆるブームになったシステム手帳 よりはひとまわり小さく、したがって持っても今の リブレットなどの小型PCなみの大きさ・厚さで「俺はこんなに びずぃなんだよ」と見る人を威圧するサイズではなかった。 それでも当時高校生だった私の、ズボンのポケット(学生服といいたいところだ がうちの高校は私服だ)を傷ませるには十分な大きさ・厚さであった。 その後のシステム手帳の例に違わず、システムダイヤリーでも カレンダーやメモ帳(これらはユポという『破れない紙』のバージョンがあり、 なかなか実用的にも1年間使い続けるに耐えるものであった)、透明なポケット、 住所録などが用意されていた。過去形で書いてるけど今でもあるかも知れないん ですけどもね。んで私の使い方はというと、高校生にそんなに多忙なスケジュー ルなどあろうはずもなく(いや、あるのだ。今の高校生がPHS・ポケベルを持つの もわかる。多忙かどうかというのは相対的なものであり、物理的に 暇であっても、本人は多忙だと思っているということがあるのだ)、 データベース的な使い方をしていたのも半分はあったのですよ。あまり 大きな声でいえないけど、Z80の命令セットを清書して保持してたりね(笑)。 それをまた多用していたんだから……って何のことか分からない人はあえて 調べないようにね(笑)。
でもって、これは高校を卒業すると同時に止めました。どうして止めたかという と、それ以来私は『頭で覚えておけないくらいのことを覚えておく必要はない』 という主義になったわけ。これは1984年までの話ですね。
2つめのマクラは、私の親父が使っていた 腕時計型のメモ機能付き時計だったかな、そんな電子ガジェットです。 これは詳しくは覚えていないんだけど、 今でいうところの電子手帳くらいのターミナルに接続して 電話番号なんかを入力しておけば、本体だけでそれを取り出せるというものでし た。それを傍目で見ていて、入力の手間とそれを使った時に起きる効果に疑問を 持ったわけです。ある種の情報を入力・整理しておきたい自己満足を満たすだけ のものではないだろうかと。 これも時代的には1980年台後半くらいの話。
とここまで書けば、その後電子手帳が出た時に、私がどういう態度で接したか わかろうというものでしょう。繰り返しになるけど『そんなに覚えておく必要の あることが多いものか』『入力の手間に対して得られる効果は』ということね。 現にカシオの電子手帳(私は本気で使ったことがないので深くはコメントしませ んし、現在は改良が当然なされているであろう)のフルキーボードがついた奴、 あれはカシオ勤務の友人がたまたまもらっただか社販で買っただかで、後者に ついて(つまり面倒な割にはあまり役に立たない?)というコメントを述べており ました。
さてまだマクラなんですが、3つめ。これは私も20代終りくらいになって、随分 と物覚えが悪くなってのことなんだけど、私の恩師が就職したら電子手帳を使う といいよ、といってくれたことです。恩師もその前から電子手帳にハマっていて、 なおかつ私がときどきポカをやること、私の『たりゃモノ』的モノ好きを見抜い ていたからなんぢゃないかと思うのですが、事実ザウルスを買って役に立ちまし たねー。これが1994年の話。
私が電子ガジェットを購入する際、『嗅ぎ分ける』のはそのバランス感覚でしょ う。機能がどうこうは多い方がいいに決まっている。ただ使わない機能が多いと か、高機能を発揮する時に操作が面倒だというのはパスです。それをいったら コンピュータなんて使えなくなるのだけど(笑)コンピュータは計算機であって 電子ガジェットでないから良いのだ。
さておき、ザウルスがもっとも優れているのは、冒頭で述べた私の2つの 『電子手帳を使わない理由』の2つめをクリアしているからなのだ。 1つ目は私自身物覚えが悪くなったってことでクリアね(笑)。なんか 説明の順番がごちゃごちゃになってますが、このページって5分くらい考えて 15分くらいで書いているので(一部気合いの入っている事項を除く) ライブ感覚でお送りしております。ぢゃなくってあまりまとまってないですが。
それは何かというと、手書き文字入力ですね。ザウルスは今現在ほとんど使って いないんだけど、それは何故かというとすべてラップ トップPCに移行しつつあるから。やっぱりキーボードという入力方式は楽で すたい。それ以外の入力方式では、漢字圏だったらやっぱり手書き文字入力って のはいいんだろうね。もちろんキーボードがついた電子手帳ってのもあるけど、 それはかな漢字変換FEPが自分で選べないから論外。あとそういった意味で 愛好者の多いHP-200LXなんかも私は好きでないです。
初代(PI-3000)の手書き文字認識は、遅いしヒット率(?)悪いしだったんですが、そ れでも他の電子手帳を凌いでました。ただ(どんな入力デバイスでも言えること ですが)人間側がデバイスに合わせてしまって、次第に使い良くなってくるのね (笑)。これは人間側の『性能』、つまり機械の得手不得手ってのにも関係あるん だろうけど(そうです、機械が不得手な人間は本論旨では『性能が低い』と言い 切ってしまいます)、だんだん『認識されないであろう書き方』『別の字と混同 されやすい書き方』を無意識に避けるようになってくるので、入力速度が向上 してきます。買い替えた(後述)PI-5000ではさらに認識率が上がり、最近の モデル(確かカラーとかネットワークでないバージョンでもその2つくらい 後継機があるはず)ではそれがさらに改善されています。
あと主要なメニューである、スケジューラ、住所録が使いやすいのが○。 その他はどっちかというとあまり使わないんだけど、それでも
逆に一時期ハマり捲くって熱が醒めた機能としては
これは余計だ! というのが
余談になるけど、初代PI-3000のユーザアンケートはすげー事細かに 『こんなのがあるといい』を書いて出したのでした(例えばアクションリストと スケジューラの連動についてとか)。そしたら5000のときには その半分くらいは実現されていたので、(多分私が思いついたのだからそういう 声が他にも多かったのだろう)良くユーザの声を聞いている、あるいは エンジニア自らが普段使いしているんだなあ、と思ったのでした。
さてこれは、まだ書いてないけどアナログ携帯電話 の項で経緯を書こうかねえ。とにかく2代目PI-5000になってから一回、 落としたことがあるのですよ。
ちなみに(一番大変なのはデータ消失であることは間違いないけど)機械本体の 喪失も、実は保険でカバーできる。このとき気をつけないといけないのが、 故障のみに対する保険だと紛失はカバーできない。ひどいのがソフマップの パソコン保険などの 保険で、これは過失や事故でも駄目。あくまでも初期不良とかそれに類する 保険でないと。あまり入っても意味ないかもしれませんね。 ちなみにPI-5000のときも、ヨドバシカメラの保険に入っていた のですが、実は保険の写しを私は紛失していたのですよ(笑)。いやはやあれって かなり安い保険だったのがいけないんでしょうけども、証書をなくしてしまうと それまでで、再発行や調査すらしてくれないという。購入した時の保証書や 領収書の写しがあるので、引き受け保険会社に照会してもらおうと思ったのです が、高々数千円の保険料でそんな手間かけてられるか、ってなもんで、 また店の方も多分、1件でも紛失・故障申請が少ない方が掛け率が下がるんでしょう、 書面を送って調査を依頼したのですが返事はナシのつぶてでした。 そりゃ無くす方が悪い。
えーと話が逸れましたが、そういうわけでデータのバックアップは大切です。 特に電子手帳は紙の手帳と比べてもデータ量が格段に多いので……って そりゃ痛い目にあってみなくとも、頭で考えればわかる。 そんなことは私とて計算機ユーザ長いですから分かってて、おそらく日常 (週一とかで)バックアップとろうと思ったら一番現実的なのが、フラッシュRAM カード(1MB、ただしPCMCIA規格ではない、専用規格)でしょう。これで1分たらず でバックアップがとれます。日付で管理しておいて、2つ前を消して1つ前を 残してバックアップをとれば、バックアップ中の事故にも万全です。計算機 バックアップの常識。
ところが紛失した↑のときは出張先だったのが悲劇を拡大したんですねー。 つまり出張先でもバックアップを取れるようにと、フラッシュRAMを 内蔵したまま出掛けて、そのまま落してしまったのだから質が悪い。 というわけでそれ以来、バックアップはとったらすぐに本体から遠ざける(笑) ようにしております。
余談。故障関連といえば、一度胸ポケットに入れている時に屈んで落してしまっ たことがあります。液晶タッチパネル全損で修理代1万円均一也。これはもう、 よくある話のようで、システムとしてもできあがっているようですし(ただし 2週間かかる)、中身も消さずに液晶だけ交換してくれたのでした。しかし 当然、バックアップ取って修理に出さないと内容はパーになるとこちらは 信じているわけで、当時フラッシュRAMは持っていなかったのですが、どういうわけか ソフトはないのに232Cインターフェースだけ持ってました(笑)。そこでターミナ ルソフトで232C経由で中身を吸い出して修理に出しました。その時のことは今思っ ても笑っちゃうんだけど(なおかつどうしてSHARPが中身を消さずに修理できる体 制を整えたかわかったんだけど)、液晶パネルってのは操作するのに命となる わけでしょ、それがぐちゃぐちゃに割れちゃうと、ペンで指示した通りにカーソ ル(ってのは表示されませんが)が動かなくて、232Cにダンプ(メニューでいうと バックアップ→通信ポート15だったかな?)する操作をするのも、踊るカーソルを すかしつつなだめつつ(笑)「よっ」「ほっ」とかいいながら苦労してダンプ したんですねー(笑)。というあたりも、普段のバックアップがいかに大切かを 物語ります。
ちなみに普段使いにしているPDAの修理って困りますね。今激しく使っているLibretto 50にしてもそうなんだけど、その間代替機 がないと死んでしまいそうになります。車の場合代車って制度があるんだから、 こういうシステムを考えてみてくれてもいいんではないでしょうか(メーカーレ ベル、あるいは販売店レベルで)。もっとも車なら『走りゃいいや』ってなもん でしょうけども、コンピュータの場合はいろいろカスタマイズしてるからねえ。 それだって店頭でHDD抜いて交換してはい、って修理期間の『代車』が同じ環境 で動くように出来そうなものだけど、Librettoを 購入店のソフマップで修理に出しかけて分かったのですが、例えばソフマップで HDDを取り出すと、それ だけで東芝からは『ソフマップが改造した』という扱いになるんだそうです。 そういう点をなんとかして欲しいのだけれども。
その後、ZAURUSシリーズは『インターネット』対応(※ webと電子メールだけ対応し ていればインターネットといっちゃうんだから凄い。 FTPとかirchatできるようにしてくれないとJAROに訴えるぞ(笑))したのは 周知の通りです。 確かにCPUの高性能化(したのか?)などで手書き文字の認識精度や操作の速度 (これが上がることは非常に重要。この手の電子文房具は常に、開発者よりヘビー なユーザーを想定しなければならないと思う)が上がったのは良いことです。 だからって中途半端なモデムを積んで(今時28.8Kでないモデムはモデムに非ず)、 NIFTYとか非常に狭いネットワークを対象にしたメニューを付けてどうするの? という感じがします。この辺はZAURUSシリーズのバランス感覚がついつい 崩れてしまったので、今回-1/2分はこのあたりの『改悪』についてなのでした。 まあ常に新製品を出し続けないといけないという定めもわからないでもないので すが。
ちなみにねー、アドオンソフト(後からソフトウェアのダウンロードで機能が追 加できる)ってのは非常にいいことだと思います。だけどそこまでやるなら 基本機能は余計なものをつけず、なおかつHP(まああれはDOSなんだけど)や IBM ChipCardみたいに、開発用の言語仕様をオープンにする、それで FTPやirchatクライアントくらい書けるような仕様にしておく、ということを すれば、十分『インターネット対応』が活きてきたのではないかとも思います。
PDA (Personal Digital Assistance)というのは、ラップトップパソコンが如何 に行き渡ってもなくならない分野だと思う。一つはその立ち上げ時間(そのせい でまだ完全にZAURUSを捨て切れないでいる - 現在私のZAURUSは Librettoの出先入力機関(笑)と化している)、 つまり人の話を聞きながら、電話しながら電源ON→入力できるようになる スピードね、それで勝てるわけです。もう一つはその重量や重さ。 それ考えると、こだわるようだけどインターネット系ZAURUSは失敗なのでは、 ということで★★1/2です。
しかしそんなこと言っちゃうと、今後ZAURUSはどう進化すべきかってぇと、 コンピュータ寄りになるとしてもHPのように進化するか、さもなければ 今本当にZAURUSユーザが使っている機能だけを残して専門特化して 国民全員に行き渡るようなところ(カラーもバリエーション出して、 たまごっち付けて(笑)……)狙うしかないのかねえ。
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