ウソ発見ソフト
トラスター
(富士通αΩソフト)
★★
子供の科学

ウソ発見器 (『嘘発見器』、でなくて『ウソ発見器』、なのがミソだ) というと何かしらどきどきするものがある。 今回は異例ではあるが、 これのソフトウェア版を取り上げる。

そういえばそうだ、ここでは取り上げたことがなかったが、ウソ発見器 なるガジェットも存在する。おもちゃだ。パーティーゲームなどとして、 バンダイだったかなー、そのあたりが作っていて、SPI (透視)カードなどと セットで売っていた。 「すべての質問に『はい』で答えてください」とかいって、 「あなたは処女ですか」(※ おやぢぢゃん)とか質問して、 「ぴー」の音程が上がったりすると、なかなか盛り上がるものである。

さて、このハードウェア版は実は製作は簡単である。 子供の科学(とかいってもわかんないだろーな、ナイフの取り扱いも知らない 最近のガキは)などの電子工作コーナーでちょくちょく取り上げられていた、 トランジスタ2個程度でできるものである。

原理は皮膚の電気抵抗値を測定するだけだが、それを音程に置き換える あたりがこれまたミソだ。

さて本題に戻るが、このTrusterってソフト、最初ソフト屋(とあるソフト屋で 壁面いっぱいにパッケージの空箱を貼って、かなり衝撃的な宣伝をしていた) で見たときはうさんくさいと思った。

何しろイスラエル製である。

何しろ『ウソ発見ソフト』(『嘘発見ソフト』ではない)である。

もちろん、人間の声の低周波成分の揺れが感情と関係しているという 研究成果があるのは知っていた。リアルタイムで簡単なFFTを施して、 成分分析をして、基準(嘘を言っていないとき)と比べればわかるだろう、という 見当はついた。

だが、『ウソ発見ソフト』である(しつこい)。 値段も定価で21,400円(税別)ほどする。画面は美麗だが、内容から考えて コーディングの手間はどう考えても9,800円の『MSフライトシミュレータ』の方が 上である。 電話機と接続するアダプタが付いているが、どう考えても フィンフィンと交信するアンテナが付属した、9,800円の『TEO』の方が 上である。

まあ、取り引きとかそーいうビジネスに使おうって人はこの値段でも納得価格 なんであろうが、個人で遊びで使ってみるにはいささか高い。 ちなみに最初くらい真面目に書くが、マニュアルを読んでいるとしつこく 『これで最終意思決定しないように』書いてある。まあ制作側の動機の まぢめさ加減が表われている。こんなもんで例えば人生決められたら (例えウソであったとしても)たまったもんぢゃない。

だが私は好奇心とギャルには勝てない。 ふと我に帰ると、 3割引程度で売っているそれを買っている自分に気づいた。

キーコードが必要

CD-ROMからインストールしてしまえば おさらば方式なのだが、コピープロテクションが特殊である。 やっぱり高い値段を設定したソフトだけに、コピープロテクションには 厳しい (でも2,140円で売ったら絶対、10倍以上売れると思う(笑))。

CD-ROM固有の番号(シール印刷)と、インストール時に表示される乱数を 電話でセンターに伝えると、何らかの計算をしてキーコードを返してくる。 このアルゴリズムが秘密で、Trusterも同じ計算をスタート時に行なって、 それが一致すれば本物、一致しないとコピー、という方式であろう。 同様の方法はMathematica (数値計算・数式処理のソフト。ワークステーション 用だと一本何十万もする)でも見たことがある。

だが問題は、電話で伝えるべきコードをいちいち乱数で発生しているということ だ(インストール先のマシンの固有情報には依存しない)。 MathematicaなどはマシンIDというものをみているので、一回立ち上げて マシンIDをセンターに伝え、計算してもらい、後日インストールの続きを 行なえば良い。 だが、Trusterでは、インストール中に計算をしてもらわないといけない (その間インストーラは立ち上げっ放しの必要がある)のである。 いったんインストーラを終了すると、次回表示される乱数は 違うものになる(乱数だから当たり前だ)。

ってなことは実は、最初気づかなかったのである。 まさかとはおもったが、インストール中(夜中の2:00(笑))に電話をかけてみて、 「センターは終わりました」みたいなアナウンスが流れてきたので、 メールで乱数を伝えたら翌朝には返事が返ってきた。 だが、『インストーラ立ち上げごとに違う数字が表示されますので』と あったので、やっぱり帰宅してから電話かけながらインストールすることに した(ただし今は売れているらしく、22:00くらいまでセンターに係員が いるとのことだった)。

22:00ちょっと前くらいだったが、係員に2度目の問い合わせであり、一度目とは 乱数が違うがインストールが済んでいない旨を伝えると、快くその場で キーコードを教えてくれた。インストールは滞りなく済んだ。

ってな話をなぜくだくだしたかというと、この方式(毎回違う乱数を使うこと)は 2つの問題点がある。まず、正規ユーザであっても、最初のインストール時に 表示された乱数をファックスやメールで送り、返事が帰ってくるまでの間に 電源を切ってしまうと、その返事に書いてあるキーコードは無効になってしまう のだ。

にもかかわらず、違法ユーザ(例えば友達からCD-ROMを借りたとか)も、 センターに「インストールに失敗した」あるいは「HDDを吹っ飛ばしたので 再インストールしたい」などと伝えれば、再度キーコードを入手できてしまう かもしれない(回数の規定などは書いてなかったので、係員の裁量によるだろう)。

とまあ一般的なソフトのコピープロテクションとして考えると、おおいに問題 ありのような気がするが、このソフト『ウソ発見ソフト』である(爆笑)。 登録センターの電話口でTrusterが動いていて、 違法コピーなのに「あの〜HDDがとんじゃったんですが、もう一度 キーコードいただけませんか〜?」などとウソをつくと

false
(ウソ)
などと表示されるんだろうなあ、やっぱり。 されないとしてもそうユーザが思ってしまうということが抑止力に なるということよ。
電話ちぇ〜っく

で、インストールが成功すると試してみたくなるものである。

話が前後するが、サウンドカードが必要である。 早速普段は抜いている(色気出してP6マザーボードとか買ったら、 ISAバスが足りないんだもん)Sound Blaster AWE32 Proを挿す。

早速、音源(っていうのか? 話源?)を探すが、 こんな夜中にウソかホントかどっきどき、 という会話をできる相手なんていない(といいつつ、今度の休みには これインストールしたパソコン持ち歩いて遊んぢゃおうかな〜)。

やはり、電話だ。

付属の電話アダプタは、回線にはさむのではなく、送受話器と本体を 結んでいるコードにはさむようになっている。 そんなもん(※ これ普通のモジュラとは形が違います)メーカーによって 違うんでは? と思ったら、うちにある電話機はすべて(って一体何台あるんだ?) 同じ形状で、Truster付属電話アダプタに適合したのでした。 留守電メッセージの場合

留守電に残されていたメッセージで試してみる。 まずは、キャリブレーションという過程が必要だ。 つまり、ほんとのことを言うときでもやたらエキサイティングに喋る人(いるよ ね?)とかに対処するために、『ウソをつく必要のない会話』で零点(基準点)調整を 行なう。キャリブレーションというが、まあ工学的には当たり前の概念ですね。

残っている会話の「もしもし、○○です」ってな部分(ウソなわけがない)で キャリブレーションをして、以後の会話を分析してみる。

見事に会話全体においてメーターは緑に振れ

truth
(真実)
とか出てくる。つまんないが、当たり前だ。ウソをつく必要もないような 他愛もない話だ(笑)。

まあでも、最後に出てくる分析では『安定して落ち着いて喋る信頼できる人』 ってな評価で、ちょっと話主をみなおしたことよ。 天気予報の真実度

さて、ウソかホントかというと気になるのが天気予報だ(笑)。 幸い、接続した電話で天気予報がきける。間違えて117をプッシュしないように ね。

さてここで問題が生じた。録音されたものを使った場合はレベルが十分だったの だが、どうやら付属のアダプタはマイク入力ではレベルが低すぎるようだ。

あまっさえマニュアルに書いてあるところによると、本来はライン入力に つなぐもののようだ(ライン入力はマイク入力よりさらに1〜2桁感度が低い)。

しょうがないので、MTR(音楽創る人が使う、 レコーダのお化けみたいなのね)に接続し、入力部の ミキサーのゲインで調整する。

何やってんだ俺(笑)。不動産屋や金貸しでもないのに2万もする『ウソ発見ソフ ト』を買い込んで、天気予報のおねーさんのウソを発見(笑)するために 本格的な卓でレベル調整してP6 200Mマシンに送り込んで分析とわ。

まあいいや。 さっそくダイヤルし、「きんこんかん〜」の部分ではTruster付属電話アダプタ のミュートボタンを押す。これは雑音や自分が発言するときに押し、相手の声の キャリブレーションや分析に影響をおよぼさないようにするものである。

「横浜地方気象台 午後○時発表の天気予報を……」これはホントだろう。 キャリブレーションに使う。

とすぐに天気概況に入る。キャリブレーションは一定の長さがないとできない が、このときすぐに分析をはじめられるように強制停止もできる(しない 場合は、キャリブレーションが済み次第自動的に分析だ)。

天気予報はどんどん進むが、ずっと

truth
(真実)
である。あったりまえか。 まぢめに論ずると(笑)、 予報は真実だと信じていなければやってられない だろうし、例え必要があって(なんの?)ウソの予報をしなければいけなかった としても、おねえさんは原稿を渡されてそれを読むだけである。 まして読みのプロだ。真実に聞こえるように読むわけである。

まあ面白くないので内容に耳を傾けているとあれ?

「23 日の最高気温は ○○ 度 ……」

なんか数字の前後に、不自然に間が空いている。 これ、もしかして今は自動化されてるんぢゃないの? そういえば気象情報メールサービス で毎朝送られてくるメールも、自動生成されているっぽいし。

そうかー、コンピュータで合成された声(っていってもパーツ毎に 人間が読んでいるのを切り張りしただけですが)ぢゃ抑揚ないよなー。

余談ですが、数字程度でこの切り張りのつなぎ目が分かっちゃうのは、 音声編集的に見るとかなり素人さんですね。 週間天気予報の真実度

177の最後に、その地域の週間天気予報の番号(一般の7桁電話番号)を アナウンスする。 これまた『真実』のオンパレードだ。 っつーか、良くきいてみるとこれまた(明日の天気よりはパターンが複雑だが) 部品に別けて自動でつぎはぎしているのがわかる。

と、とつぜん「向こう一週間の気温」のところで

Subject is not sure
(自信がない)
との表示が(爆笑)。 おいおい、予想最高・最低気温に自信なしか〜?

さらに進んで「波の高さは」のところで

false
(ウソ)
Excitement
(興奮している)
って何か気象庁、サーファーを騙す必要性でもあるのか?(笑)

ってのは冗談で、よくよくきいてみると、音声の立ち上がり部分で ノイズ(「すーっ」って音)が入っていると、ちょっと興奮っぽく判定 されるみたいっすね。

レポートよんで笑っちゃいました。「あきらかなウソが一個混ざっています」 だかなんだか(おーい)。 英語週間天気予報の真実度

さらに悪ノリは続く(笑)。

横浜地方では、外国人在住者のため? に英語の週間天気予報を出しているのっす ねー。そもそもがイスラエル(って何語圏?)で開発されたソフトなのに、 アルゴリズムの変更なしに(?)日本語でも適用できるとは。 興奮した嘘つきの喋り方は万国共通か。

では英語週間予報いってみよ〜。

と思いましたが、これはレベルが低すぎて (ミキサのボリューム上げると電話機が拾うノイズが多すぎて ←うちって電磁波の巣窟なので)ダメでした。

このぐらいのレベルって、ちょっと『電話が遠い』(ってこと最近あまりないね。 100%光デジタル伝送だからかな。まさに録音されたものをきくときくらいだろう) くらいだと容易に起こることなのだろうから、人間の耳の識別力の良さに 改めて感心したことよ。 時報の真実度

もうやめとけって(笑)。

177ときたら117でしょう。 ただしこれは信号音が入っているので、その部分で巧みなミュート操作が 必要だ。 ヘッドホンでモニターしながら正確に 1秒おきにボタンを押す(「ぽーん」の部分では2秒くらい押す。 どうせその直後は喋っていないし)のはお手の物だ、私はドラマーだ。

こんなぶつ切りの音声でもキャリブレーションは終わり、ちゃんと 『真実』とか判定し続けるんですねー。

もう面白くなくなったのでミュートボタンから手を離すと(信号音が 入ってきた)

Inaccuracy
(不正確)
(爆笑)っておいおい、117の時計は三鷹・東京天文台の、何億年に1秒しか狂わない 精度のセシウム時計と同期しているんぢゃなかったっけ?

さらに「ただいまより ○時 ○分 30秒をお知らせします」では

false
(ウソ)
ってお〜いぉぃ、117がウソの時間教えてどうするんだよー(笑)。 女子高生・ミドリ(17さい)の真実度

さていいかげん機械をおちょくって笑うのも飽きたので、 誰か友人に電話をしてみる。

……いない。ことごとくいない。

もしかして私が『ウソ発見ソフト』を買ったのを知ってるんだろうか(笑)。

ってところでこんなことページに書くと、このページを読んでいて私と電話 するような人はびびるだろうなあ。 大丈夫だよ。ウソ発見ソフトを使うためには、P6 200Mマシンを 立ち上げなければならず(※ 普段は面倒なので寝転んで使える リブレット)、 それもWindowsで立ち上げなければならず(※ 普段は面倒なので 楽して使えるFreeBSDという OSで使っている)、おまけにMTRまで配線してセッティングしないと 使えませんから(泣笑)。

さて話を元に戻すが、こういうときに 『有料で会話の相手をしてくれる人』というサービスがないものか、と 頭にひらめいた。

それってまさに、 テレクラ(っていうか自宅から接続するのはツーショットダイヤルとか いうのかな?)ぢゃん。 私は、友人はよくそういう話をしているが、自身は その手のサービスに無縁なので(隠しているわけぢゃない。 テレクラでTrusterしたら面白いので、絶対書く)、試してみていない。

だが、ふと観点を変えると、これってそういうの好きな人には売れねーか?(笑) っていうかもう売れているのかも。 よくあるH関係とか風俗関係『でも』使えるものって、堂々と売られるときは 別の意味を持たせられるものよね。 例えばDVDは繰り返し見ても画質劣化が少なく〜、とか、 ファミレスの入口レジで『乾電池式肩マッサージ機』が売られているとかね(笑)。

ってまあ、パッケージからはそんないかがわしさは微塵も感じられなかったので、 本当にふと私が気づいちゃっただけかもしれませんが、例えば

「……へぇ〜、みどりちゃん、まだ高校生なんだ〜」

「17なの〜」

false
(ウソ)

「どこの高校?」

「あんま学校のハナシしたくないしぃ〜」

Avoidance
(答えを避けている)
Outsmart
(ごまかそうとしている)

「ああ、悪ぃ悪ぃ。……可愛いってよく言われるでしょ」

「それほどでもないけどー、よく言われるー」

Subject is not sure
(自信がない)

ってなことになりませんように注意した方がいいですなー。

結論

面白いのでまあ★★。 いつになく不真面目なレポートで御免ね。

ところで今後の展望ですが、一度インストールし直し(ラップトップに)して、 マイク持ち歩いていろいろ試してみようかなーと。しかしりぶは音声入力ないからダメだな〜。

モバイル機に組み込むと、人とさりげなく会話しながらとか(怖いよそれ)、 電話アダプタも持ち歩いて、それこそテレクラに持ち込むとかできそうっすね。