(前回までのあらすじ)

慌てて発売日にiMacをげっとしたたりゃであったが、光るはずのマウスが 光らない。初期不良品を掴まされたのだろうか、と分解してみると、 中に入っている発光ダイオード2個は光っていない!!

初期不良品を掴まされたことを認めたくないたりゃは、自分で修理をはじめた……。

(一部ウソが混ざっています)

全文はここ (つーか下の記事だけでは多分わかんないっす)
アノードコモンLEDを探して (1)

ここと次の章は読まなくても死にません。無駄話です。

前回まで(だからもうええちゅうの)の目標通り、 クリックすると色が変わることを目指そう。 まとめに書いたように複雑な電子回路を内蔵せずとも、よくよく考えてみれば 下図のような小学校4年生程度の電子回路で十分なはずだ。

the new circuit for iMac mouse with LED
クリックしていないときは赤と緑が両方点灯しているのでオレンジ、 クリックするとスイッチは謎の回路にGNDを供給するために オープンになって赤が消え、見事緑だけになる。

このためには、アノードコモンのLEDが必要だ。

前回は横浜駅西口を探して見つからなかったので、とりあえず元町エジソンプラ ザに行ってみた。すると同じようなカソードコモンの2色LEDが何種類かあった。 今回は赤と緑、単独オレンジなどのLEDをげっとしてきて 接着剤で貼り合わせてみた(爆笑)。

しかし。自分で赤と緑を足してみても、赤 + 緑はオレンジではなく赤 + 緑なのだ。 どーいうことかというと、レンズの外に出ている状態の2つの色は混ざらない。

ちなみに余談ですが、横浜市営バス車内などに使っている2色LEDはオレンジに見 えますが、JRの電車の扉の上のLEDは近くで見るとやっぱり赤 + 緑っつー感じが しますね。

アノードコモンLEDを探して (2)

結局

『'98 最新光表示素子規格表 (半導体規格表シリーズ No. 6)』. CQ出版社, 1998, ISBN4-7898-4386-6.
は買ってしまった。男の1350円(税別)だ。

それによると、 世の中の多色LEDはほとんどカソードコモンであり、アノードコモンというのは ほとんどない。

ほとんどないが皆無というわけではないようだ。 あるいは赤と緑の2本足づつ、計4本足が別々に出ているのもある。 別々に出ているなら別々のLEDを買って貼れば……と思う人は前章をもう一度読 み直すように。

土曜日のうららかな昼下がり、秋葉原に出かけてみた。 そう、あの『MD→MDダビング防止解除キット』から『発売前の450MHz Pentium II』 まで、世の中の電気・電子製品・部品なら手に入らないものはない といわれる、 世界一怪しいハイテクタウン・秋葉原だ。

何軒かのLED屋を回った。そんな業種があるかと突っ込まれそうだが、 現実に存在するのだ。 まあLEDだけで生計を立てているわけではない。 で、アノードコモンの赤緑LEDありますか? ときいてみたが、やっぱほとんど ないね。本が読めそうなほど明るい青LEDや、電源を接続するだけで勝手に 点滅を始めるLEDなんてものまで(ウソじゃない。本当にある)まで置いてある店 でも、である。

中に一件、LEDで息子を小学校に通わせているようなおねえさん(元)がやっている 店があった。常連客のアナログ弱電低周波数系ハイテクおやぢと話し込んでいる。 私が型番無記名の赤緑LED(型番があるのはすべてカソードコモンと知っている) を見つけて「この足の配列、どうなってます?」ときくと、おねえさん「そうねえ、 えっと……」。すかさずハイテクおやぢ「真ん中がマイナスに決ってる ぢゃねえか」。私が「アノードコモンの赤緑ありますかねえ」ときくと おやぢ「そういうのはないねえ。へっへっへ」。 おねえさんが「さすがねえ」(良く知ってるわねえ、の意)というとおやぢは、ふ ふん、みたいな顔をして いる。おねえさんにウケたのが嬉しいようだ。 「あらら。そんなの常識なの?」とかいうとまた、ふふん、みたいな顔をして いる。

ダメだこりゃ((c)どりふ)。私は店を後にした。世の中には『に決まっている』 から外れた製品だってあるのだ。そもそも7セグメントLED(『日』の字の、 デジタル時計なんかに使う奴だ)とは私は小学校以来の付き合いであるが、 回路の論理によってアノードコモンとカソードコモンの両方があることを 知っている。単独LEDでもあると考えないほうがおかしいのだ。

さて、話はちょっと脱線する(元々脱線している)。 ここ1週間くらい、単にiMacを光らせるという テーマで、久しぶりに外神田系少年に戻ってしまった。 こゆとき秋葉原や、横浜の元町エジソンプラザ(ここのエレベータを上ってすぐ の店には、名物の外神田系ハイテク婆さんが鎮座している)は 心地よいのだ。 遠く及ばないが、東急ハンズの電子部品コーナーや横浜駅西口のALiC日進地下 パーツ売り場(ここもアナログ外神田系ローテクおばさんがレジをやってい る)なども心地よい。

ところでこの『心地よい』という感覚は、Appleいうところの ``the rest of the rest of us''でないとわかんないだろーな。 ``the rest of us''とはつまり、外神田系ではない人を指している。 私の専門は情報系なのだが、 大学では『電子情報工学科』というところに在籍した。 コンピュータは電気で動くから一緒にしちゃえ、えいってなもんで、 実は全然電子回路に強いこととコンピュータは関係ない。コンピュータ サイエンスは数学の一分野である。だが、電子回路などは私も小学校時代から好 きでいろいろいじっている。まあそんなこんなでエンジニアになってからは 別に電子回路の学生実験の計画をおしつけられても困らない程度には 外神田系している。

東急ハンズに行ったときのことだ。 電子部品コーナーにホットパンツのちょっと化粧濃いめのおねーちゃんが2人 (明らかにthe rest of usである)、 パーツを探して店員に質問をしていた。 店員は明らかに外神田系である。 どうしてこんなところに the rest of usがいるんだろうなあと思いつつ見とれて、いや パーツを探していると、会話が耳に入ってきた。

店員: 「要するにどんな回路が作りたいの?」
ねえちゃん:「あの、私たち爪のコンテストに出るんですけれども」
店員:(???)
ねえちゃん:「そこで爪の上でくるくる回る……(※ 聞取不能)を作りたいんですぅ」
店員:「それは人の体の上に作るわけね」
要するに、付け爪のデザインコンテストみたいだ。 いやはやいろんな人がいるなあ(笑)。 店員は、まず爪くらいのサイズでは電源が載せられないこと、そんな大きさの モータがない(「NASAでも無理です」とかいってたけど(爆笑)そんなこと ないぞ。マイクロマシンってのを知らないんだろうか)こと、モータを減速する メカが必要なことをわかり易〜く、the rest of usに説明していた。 大変な商売だよね。

おーっと一章まるまる脱線に使ってしまったぞ。

そんなわけで2店ほどにシャープのGL-3CL8というアノードコモンのLEDが あった。東京近辺にお住まいで同じようなことをしようっていう奇特な人が いたら、ラジ オデパート2Fの鈴喜デ ンキ2F店にはありますんで。

ちなみにせっかく1350円(税別)の規格表を購入したのに、このLEDは載ってません。 1350円(税別)もしたのに、1350円(税別)も。 今回のパーツ類の出費の中でだんとつ一番の1350円(税別)なのに。

駅前ガード下の方の店でGL-3CL8とGL-3ED8というのを並べて売っていたのですが、 カソードコモンのGL-3ED8はこの1350円(税別)の規格表に載っています。したがって GL-3CL8はGL-3ED8のアノードコモン版と考えられる。なのに そこのLEDで晩酌くらいしてそうなおやぢ、「それもカソードコモンだよ」。 ならどうして型番が違うの? とか考えてみようとしないのだろうか。 買って帰ったらもちろん、見事にアノードコモンでした。

というわけで、話が長くなりました。GL-3ED8の定格は書いておきます。

LED (SHARP GL-3CL8)
ドータボードにパッチを

詳しい説明は前回までを見て下さい。 つまりマウスの使っている接点2つを入れ替えるのですが、 今までは前回の写真を見れば分かるように このジャンパ線をドータボード(笑)の外に大回りさせていました。 ところがドータボードの位置ってのは、実はマウス内で基板がどこに 収まるかを決定する重要な役割をしています。したがって、この写真のような 配線をするとマウス上部のプラスチックとドータボードの間に隙間ができて どーもよろしくない(時々Y軸のセンサがストを起こす)。

jumper on the switch board

でもって、結局ドータボード上に0.28mmラッピング用線の被覆をはいだもの を這わせることにしました。ショートするおそれもないし、これが一番確実 かつ高さをとりません。

あと一カ所、使っていない方の接点から赤LEDのカソードに延びる線ですが、 これもドータボードを収めるプラスチックの四角の枠をまたぐ必要があります。 いろいろ考えたのですが、結局プラスチックの枠を少し半田ゴテで溶かして 凹みを作り、そこから線を出すことにしました。このときバリをきちんと 除去しないと、ドータボードがぐらぐらになってしまうので注意することよ。
cutting the cover around the switch board (1) cutting the cover around the switch board (2) cutting the cover around the switch board (3)

以上の改造を終えれば、あとは 配線はこんなもんです。
connection of LED red cathode connection of LED green cathode/common anode

さて恒例余談コーナですが(笑)、私は試行錯誤したために結局4回ほどこの ドータボードをマザーボード(笑)から外したり付けたりしました。 このため、ドータボードの位置を決めている2本のコネクタが曲ってしまい、 直すのに一苦労しました。つまりドータボードとマザーボードの相対位置は この針金で決定されているので、もし同じようなことをやる人がいるなら、 ここを取り外すとき(前回触れたけど配線を カットするために外した方がベター)、あまり熱を加えすぎないようにして 一回でさくっと外してさくっと付けないといけません。私も次やるときは 一発でうまく……ってもう2回目はやりたくないなあ (しかし例えば、可愛いiMacオーナの女の子が頼んできたら別(笑))。

まとめ

fixed up mouse (switch off) fixed up mouse (switch on) the bright keyboard and mouse

写真では分かりにくいですが、本当に奇麗です。

さてなんだかんだでこの改造、電子回路的には小学校4年生程度の改造だったのです が、全般にはこの機械精度を必要とする部分をいじり倒す(しかも隙間との勝負) ということで、難易度B+ランクの改造になってしまいました。

にしてもLED一個でこれだけページを書いてしまう私って一体何者でしょう(笑)。 まあそれだけ改造が楽しかったってことですけども。日記ってことで。

まあ同じような改造をしようって人がいたら、素早くやってなおかつ 機械的に無理をかけないように、かけないようにという方向で配線の 引き回しやLEDの内蔵をすることを心掛ければよいかと思います。

あとキーボードの改造以降、きょうびのLEDの定格っつーのを見直したら ふつー20mA流すものみたいなんですね(LEDは10mAと躾けられて育った(笑))。 したがってマウスは15mA (回路図のRてきとうは220Ωにして あります。ちゃんとダイオードの電圧降下分を引いてからオームの法則だよ(笑)) プラス15mA、計30mAにしてしまいました。

USBバスから光らせるためだけに搾取する30mA! 男の30mAだぜ兄貴、とかいいたいんではなくて、 ちょっとキーボードのLEDがくすんでしまったなあ、ということです。 あとこの改造方式だと、クリックすると『色が変わる』といっていますが 実際には赤のLEDが消灯しているわけで、そのときは照度が暗くなっている わけです。まいっか。iMac本体前面のLEDもそうみたいだし。